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個人的には「音楽」が気になってるのですが、三島由紀夫は難解で敷居が高いというイメージがあって、なかなか手が出せません。
初心者はまずこれを読んでおけという作品があったら教えて下さい。

A 回答 (5件)

三島由紀夫自身が推薦している小説があります。



「憂国」です。

「(前半省略)
 かくて、徹頭徹尾、自分の脳裏から生まれ、言葉によってその世界を実現した作品は、「憂国」一篇ということになる。
 2・26事件は私の精神史に重要な影響を及ぼした事件で、13歳のときのその感動はたびたび反芻されて、私流の「挫折」「悲劇」「ヒロイズム」などの諸観念を形成する酵母になった。従って私の作品を今まで一度も読んだことのない読者でも、この「憂国」という短篇一篇を読んで下されば、私という小説家について、あやまりのない観念を持たれるだろうと想像する、そこには小品ながら、私のすべてがこめられているのである。」
 昭和40年8月「三島由紀夫短編全集」第6巻「あとがき」 

  ☆  ☆  ☆

 あなたの言うところの「難解で敷居が高い」というイメージが、どういうことによって形成されたのか分かりませんが、三島由紀夫は二十世紀後半の日本の小説家のうち、最も分かり易い文章を書いた作家です。
 ただし、文章は分かり易くても,語彙が豊富で、豊富すぎて、相当な教養を持っている人以外は読み難いのです。
 だから、使い慣れた辞書を片手に読めば、どの小説も読み易く分かり易いものです。

 僕は、比較的初期に書かれた「仮面の告白」と、晩年に書かれた「春の雪」をお奨めします。
 「憂国」は、丁度その間の、ど真ん中の時期の作品です。
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音楽 は精神分析学がちょっと絡んでいて面白い小説ですよ。



三島由紀夫には純文学作家としての顔とエンターテナー
としての顔があり、エンターテナーとしては
女性週刊誌や「プレイボーイ」に小説を連載したり
映画を作って出演したり^^などいろいろしていたようです。
今の村上龍さんと少し似たところがあるのかも・・?
週刊誌等に連載されていたものはとても肩のこらない
楽しい小説が多いみたいです。

そんな私がおすすめなのは
ちくま文庫の「三島由紀夫レター教室」です。
これももとは女性週刊誌に連載されていたものだったかと。
内容は、読んでのお楽しみ。

ちくま文庫に入っている三島の作品は
「その手のもの」が多いのでおすすめです。
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『潮騒』は敷居が高い雰囲気ではなかったですよ。


青春物ですし、素朴で読みやすいかと。

ダフニスとクロエが下敷きだったのか、なるほど。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%AE%E9%A8%92_ …

『夏子の冒険』
読んだことないのですが、面白そうですね。
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「夏子の冒険」がいいと思います。


週刊朝日に連載されたものなので、三島作品には珍しく”肩の凝らない読み物”的な内容になっています。
現代社会に愛想を尽かした夏子が北海道の修道院に入ろうとするのを、そうはさせないと家族が追っかけてくる話しです。

文章は三島ならではで、三島自身が書いた「文章読本」にも「夏子の冒険」を引用しています。
文庫は絶版だったのが昨年復刻しました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041212111/re …

余談ですが、三島の祖母の名前が夏子なので、少しくらいはモデルにしているところもあるかもしれません。

これがよかったら「鏡子の家」も楽しめると思います。
昭和30年代を背景に、鏡子の家にやってくる男たちボクサー、エリート会社員、俳優、画家という身分も暮らしも違う4人を描いた長編です。
http://www.amazon.co.jp/%E9%8F%A1%E5%AD%90%E3%81 …
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こんばんは



個人的には「金閣寺」かと

こちらにも質問がありますね
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
そうそう「複雑な彼」も面白かったですよ
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