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海外の映画やドラマの吹き替えで関西弁を入れる理由は何なのでしょうか?
ものすごく違和感を覚えるのですが、これを決めるのは元々の製作会社なのでしょうか?
それとも翻訳をする会社(というのがあれば)なのでしょうか?

A 回答 (1件)

ああ、やはり違和感をおぼえる人がいるのですね。

実は翻訳業界では、基本的に方言は使わないよう指導されているんです。しかし、現実問題としては、どこの国の作品であれ、「○○地方の訛りがあるキャラ」とか「他の登場人物とは少し違うトーンでしゃべるキャラ」という設定がなされます。例えば、日本の作品でも“あえて”関西弁をしゃべるという設定の登場人物を入れたりしますよね。

海外作品の場合、それをどう訳すか。たいていは例えば「言いません」と訳すべきところを「言わねえよ」などと訳して雰囲気を出すのですが、稀に「このキャラには関西弁がふさわしいね」という判断が下されることがあります。また、最近では、「関西弁を入れる」というよりは、人気を呼ぶために「関西弁をしゃべる有名人を吹き替えに起用する」場合もあります。

関西弁にすることを提案するのは、翻訳者であったり、翻訳版製作会社であったり、映像の配給会社であったり、テレビならテレビ局や、ひょっとしたらスポンサーということもあるかもしれません。最終決定を出すのは、映画なら配給会社、テレビならテレビ局です。

違和感があるなら配給会社やテレビ局に意見を送るといいです。作品は視聴者の意見に応えて成り立っていくので。ただし、関西弁支持者も中にはいるとは思うんですよね。その作品にもよりますが。
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この回答へのお礼

専門家による回答で助かりました。

私も洋ドラや洋画を見る機会が増えるにつれて吹き替えをしている人に興味をもったり、名前を覚えたりしちゃいます。
確かに有名人を起用するというのはたまにありますね。言われて気づきました。

原語での言葉の雰囲気を出すために・・・ですか・・・
納得せざるを得ない理由ですがやはり違和感は拭いきれないんですよね。

方言以外の・・・例えば声の質(年齢にあった声かどうか)というようなことでも違和感を覚えたことがありますが、なまじ「言語」という問題なので奥が深そうですね。

そのような雰囲気や口調、方言などの問題も考えているのかと思うと、翻訳という仕事にとても興味がわきました。
とはいえ簡単になれる仕事じゃないのでどうしようもないのが残念ですが・・・

非常に興味深い回答を有難う御座いました。
とても納得しました。

お礼日時:2010/03/21 18:04

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