
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
と、言うよりも、こんばんわ・・・かな?
>>旗本領地と代官などの天領地は被らないんですか?
回答から先に述べますと
「被りません」。
例を挙げて説明しましょう。
(1)江戸町奉行所の「与力」の俸給は、南北合わせて50騎いましたが、江戸近隣に10,000石の知行地をもらい、均等に200石ずつ分配していました。
この知行地の管理、運営、取立ては、その近辺の代官や郡代などではなく、その土地に信用のおける者を指名し、その者に管理をさせました。
この信用の置ける者は、後々「地主」または「庄屋」などと呼ばれる人たちで、金銭的に裕福だけではなく、村民からの人望も厚くなければなりませんでした。
主な仕事は、監督範囲の土地の管理・・・例えば、治水権などの争いの仲裁、家長を失った女手だけの田畑への「助っ人」の割り振り、夫婦喧嘩の仲裁、年貢の取立て・・・などなど、かなりの采配権を与えられており、代官などと、ほぼ同じ位の権限を有していました。
(2)旗本や御家人でも「旗本寄合席」などになると、知行地がもらえましたが、必ずしも、江戸近隣とは限らず、美濃であったり摂津であったりしました。
最盛期の元禄年間頃になると、実に、230家余りが「知行取り」に任命されています。
この人たちは、自らその地に移り住んだ者もいます。
「参勤交代」と聞くと、大名を即座に思い浮かべると思いますが、こうした地方へ移り住んだ「旗本」や「御家人」も、実は、「参勤交代」をしていたのです。
もっとも、大名の参勤交代は1年おきでしたが、幕末も近くなると、旗本や御家人の参勤交代は、2~3年おきでよろしい・・・との通達も出されて、出費の軽減を図っています。
こうした人たちは、当然、部下を代官に任命し、年貢の徴収などに当たらせました。
もちろん、知行地も、上総国(かずさ=千葉県北部)と上野国(こうずけ=群馬県)などと離れた知行地を与えられた者もいます。そして、自らは江戸在住をした者もいますので、これらの土地には、それぞれ自らの家臣を代官として派遣しました。
もっとも、代官に任ぜられた家臣も、その地へ行ったはいいが、実務的にはほとんど経験がなかったので、結局は地元の「庄屋」などに実務を負かせ、自らは「のほほん」と暮らし「横領」する者もいました。
この辺になると、「水戸黄門」のお出まし・・・となるのでしょうかねぇ。
あるいは、「お主も悪よのう、ガッハッハ」かも。
でも、大概は、自らのためと主家のために、旱魃などで不作の折には、任命された代官が自ら江戸の主人を訪れ、「減免」を願い出た例もあり、忠臣な者が多かったのです。
<結論>
(1)天領地を支配する代官や郡代は、旗本や御家人の支配地には一切関与できなかった。
(2)納める先の違う年貢を一手に引き受けたり、取り扱ったりはしなかった(できなかった)。
(3)旗本や御家人の知行地は、その主人の責任に全てが任せられており、幕府から任命された天領地の代官や郡代は口出す筋合いではなかった。
No.2
- 回答日時:
江戸時代のおもしろいところでね。
知行地といっても実体がないんですよ。その土地に住んでるわけでも、見回るわけでもありませんよ。生きている間に一度も見ずに死んでいくことのほうがおおいですよ。完全な兵農分離でしてね、城下に貰った屋敷にまあ常駐することを義務づけられていましたからね。上の許可なく勝手に領地へはいけません。要するに監禁されていたようなものですよ。目付けがうるさいのですよ。知行地は石高が記された知行宛行状をもらうだけでしてね。この紙切れで自分がそこの親方だと認識するだけですよ。自動的に年貢が入ってくる仕組みなっているんですよ。学問的には蔵米知行というんですよ。
No.1
- 回答日時:
旗本が所領する知行地は、
「・・・の、お殿様」といわれような、数千石の大身の旗本は、所領に陣屋を置き、家臣の手で行政司法を行っていた、
しかし五百石以下の旗本の大半は、知行地は収入の年貢の出所という意味しかなく、
知行取りでも、蔵米取りと同じ、屋敷と江戸城行き来する生活を送り、
知行地の統治は、近隣にいる代官・郡代に委任していることが、多かった。
このように、地図上は旗本知行地でも、実態は天領と同様の代官・郡代の支配に組み入れられていることも多い。
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