No.1
- 回答日時:
ミューズは、芸術全般の神で、美術も含んでいます。
(画用紙に「ミューズ紙」というのがあるぐらいで)
美の神という意味で取り上げられるのは、アフロディテ
(ローマ神話ではヴィーナス)です。
音楽に限定するなら、よく取り上げられるのは、
ディーバという神様です(インド神話に由来しますが)。
ありがとうございます。
質問にも書いたように、もちろんミューズが芸術全般を司ることは知っています。
ですが、ミューズを構成する女神の中には、音楽や天文を司る神様はいるのに、美術(絵画や工芸)を司る神様はいなかったように思いました。
それで美術工芸系限定の神様がいるのか、知りたくなったのです。
ディーバという神様が音楽ではいるのですね...。
絵画や工芸分野にも、そのように該当する神様がいるのか知りたいです。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
神様とは、崇め奉る存在だと思います。
でも絵画の神様が容易に見い出せないということは、さほど尊ぶ必要性が無かったとも考えられます。
現代の価値観を一旦棄ててみると、かつて存在した「芸術の貴賤の概念」が浮かび上がってきます。
およそ洋の東西を問わず、歴史上において、
文学や舞踊、音楽などが尊ばれたのとは対象的に、
絵画彫刻といった造形の類は、その肉体的な労苦を卑しみ避けるが如く、
格下に蔑むという見方が少なからずありました。
西洋で例えるなら、知的なliberal artsか、職人的手作業であり熟練技術のmechanical artsか、といった差別でしょう。
先日、映画「カラヴァッジョ」を観ました。
当時、職業別組合であるギルドに属していなかった変わり者のカラヴァッジョ。
一匹狼だった彼は、卑しい身分たる職人の中でも輪をかけて不安定な境遇で悲惨な状況でした。
そのようななか、何とか腕一本で這い上がろうと、もがきのたうちまわる苦悩の様子が、
そこに生々しく描かれていました。
そして18世紀後半以降、その貴賤の概念が、新しいものにとって代わられ、造形芸術の地位向上に至ります。
直接の回答にならず、お役に立てなくて申し訳ありません。
なるほど...、納得することができました。
18世紀頃の貴族は教養の一部として絵画を修めることはあったようでしたが、それ以前の風習は聞いたことがありませんでした。
ただ、カラヴァッジオは私も好きな画家ですが、無名の頃の境遇が恵まれていないのは画家に限らないのではと思いました。
しかし、ジャック・ルイ・ダヴィッドが政治方面でも力を持っていたこと、アカデミーが各国で設立したことも含めて、18世紀は転換期だったのでしょうね。
神様がいない理由も、mashumaro2さんがおっしゃられる内容で納得することができました。
本当にありがとうございました!
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 恋愛占い・恋愛運 逆転地蔵の逆転占い、始めました。どう思いますか? 2 2022/12/20 10:41
- 流行・カルチャー ♪♪(=^・^=)♪♪(幸運の猫)私と、女神ミューズ様の共同作品です。 2 2023/02/19 14:37
- 神社・寺院 日本の神様の姿について これは厳島神社の最寄り、宮島口駅の地下道にある厳島神社に祀られている宗像三女 2 2023/01/13 00:23
- 美術館・博物館 9/18(日)~9/19(月)、関西の美術館巡りで空路、上阪しますが、美術館巡りのアドバイス希望です 1 2022/08/14 20:31
- その他(悩み相談・人生相談) 客観的に見て私の適職・天職は何ですか? ①過去に夢中になったものは何か? 絵(幼稚園から今もずっと) 5 2022/07/14 16:36
- 美術・アート 関西で行っている美術展の 【特別展 スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち(神 2 2022/08/17 17:10
- 哲学 仏教徒は無神論でしょうか? 13 2022/06/24 16:23
- 宗教学 【日本史】なぜ奈良には鹿が多いのでしょうか? 大昔の日本では鹿は神様だったのでしょ 4 2022/12/18 11:45
- 哲学 女は比べて売るものなの 4 2022/09/29 00:15
- その他(家族・家庭) 親が芸大にどうしても行って欲しいみたいで、毎日毎日芸大の話しばかりしてきてひつこいです。もううんざり 8 2023/08/09 10:32
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
「今の世の中はサタンが支配し...
-
キリスト教はどうして偶像崇拝...
-
ヒンズー教のガネーシャが持っ...
-
エクソシストって映画で、キリ...
-
釈迦の血液型について
-
義とされる、とはどういう意味...
-
キリスト教の人って、ポストに...
-
聖書「乗り越えられない試練は...
-
「救世主」という言葉--なぜ「...
-
美輪明宏の著作の中に聖書にキ...
-
あなたはなぜ生きているのですか?
-
なりきり用語のユダ、とはなん...
-
キリストの石打の刑を絶対善で...
-
鮮明に感じるほど
-
ミューズの神々について
-
芸術と大衆文化の決定的な違い
-
芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』...
-
音楽の神様はいるのに絵画の神...
-
バチカンが隠している、この世...
-
祈る際、目を開け顔をあげるキ...
おすすめ情報