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時価主義として、「資産を評価時点での市場価格、または経済価値に
基づいて評価する考え方」としているものがあります。
この場合の経済価値とは、「端的に言えば、割引現価であり、使用価
値」ということが出来ると聞いております。

しかし、このことは時価主義が割引現価主義を包含しているということ
ではなくて、市場価格がないことから(その意味で市場価値でなくて経
済価値としている)、市場価格を近似するための理論値として割引現価
を援用しているということなのでしょうか?

A 回答 (1件)

> このことは時価主義が割引現価主義を包含しているということではなくて、市場価格がないことから(その意味で市場価値でなくて経済価値としている)、市場価格を近似するための理論値として割引現価を援用しているということなのでしょうか?



違います。
時価が存在し、なおかつ使用価値を考えるものとして、例えば固定資産の減損損失があります。

資産評価の基礎は、大きく言って
1)取得する場合の価格
2)資産から得られるキャッシュフローの額
の二つがあります。

1)は二つに分けられます。過去の支出額と現在再取得した場合の支出見込み額です。
この前者が取得原価主義、後者は再取得価額に基づく時価主義になります。

2)は2パターン考えられます。すぐに売った場合か、あるいは使用していった場合です。
この前者は正味売却価額に基づく時価主義であり、後者は割引現価主義です。

ここで再取得価額と正味売却価額は近似するので、これらが(狭義の)時価主義となります。
一方で、割引現価主義は将来時点のキャッシュフローの割引現在価値の相和であり、将来のキャッシュフローを現時点で評価しているという意味で、広義には時価主義に含められます。
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