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極楽浄土って、いつごろからどのようにして発生した思想なんでしょうか?

仏教におけるポスト天国となる極楽浄土ですが、他の3大宗教に比べるとその位置づけが微妙な気がします。
仏教全体で見ると、あまりにも「極楽」へいく事が目標とされてない機がします(あくまで個人的な視点ですが)。
もっともエンドユーザである氏子からみたら全部同じかもしれませんが。

極楽へ行く事を前提としてる宗派は浄土宗とその派生ぐらい。
他の宗派ではあまり主張されてません。
死生観に関わる事だし、こうも主張が少ないと、浄土宗オリジナルの考え方で本来の仏教思想とは違うんじゃないかな、と邪推してみちゃったりします。
が、経典にも極楽浄土の話はあるそうだから、少なくとも原始仏教の段階で似たような概念はあったのかな?

またその思想があまり仏教っぽくないと思うのも、疑問に思う一因です。
そもそも悟りを得て解脱する、という所から始まったのに、極楽浄土に着陸するというのがいまいち繋がらない。
解脱の果てに極楽に到着するという事でしょうか。


質問が曖昧ですみません。
つまる所、極楽浄土って思想が仏教っぽくないんだけど
その思想が出来た過程があったら知りたいな、という事です。
よろしくお願いします。
(ちなみにこちらは新書数冊で学んだ程度の知識しかありません)

A 回答 (2件)

・極楽浄土って、いつごろからどのようにして発生した思想なんでしょうか?



 釈迦の仏説に、示された。それを方便とととるか、至上の道ととるかは教派により違う。
 我々の知る限り、釈迦の膨大な仏典の中から、見出されたとしか、いいようがない。
仏教の初期では、小乗系の仏典が好まれたが、大衆化するにつれて
大乗系の仏典に依拠する教派が盛んになり、その究極の表現の両極端の一つが、親鸞の浄土真宗となる。。

仏教におけるポスト天国となる極楽浄土



極楽浄土は天国ではない、あえていうなら天国は仏界であり、極楽浄土ではない。
極楽浄土は、生まれては死ぬ輪廻転生の中の九界(地獄餓鬼畜生修羅人天声聞縁覚菩薩)の一つで、仏界でも天国でもない。

 現実世界の生身の人生は六道輪廻の苦しみの多い人生。
その苦しみの多い人生を経て、死後、
仏になるための仏道修行をするために
西部宇宙に、阿弥陀如来が築かれた極楽浄土の惑星に生まれ変わります。
いわゆる仏道修行の訓練生、これが極楽世界での立場になります。死んだから即仏になるというものではありません。

極楽浄土で、永遠の時のような長さに渡って修行をつづけて
最終的に、阿弥陀如来に悟りの合格を認定され、極楽浄土から、涅槃に引き上げられ、仏となる。を獲得する、これが念仏の思想の根幹にあります。

小乗系は、現世成仏するための方法論修行は詳しいが、汎夫が行うことは難しい。
念仏は、現世で成仏できないが、成仏合格率100パーセントの極楽学校への特待生入学できる。

※ただ、凡俗の身では、極楽浄土の生活が楽しいか、どうか\(^^;)
衣食住完備だけど、大人の男しかいない(女子供は成仏できないので、大人の男で生まれてくるとか)
本もアニメも、仏典か仏教宣教ものばかり、修行三昧で、悟り開くまで何万年何億年と生きつづける・・・・・
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原始仏教において、極楽浄土とか単に浄土というのは聞いたことがありません。


涅槃界というのはあります。
この涅槃界というのは、預流果以上の者が行く場所で、聖者の流れに入った者が行く場所です。
それ以外にも、天界というものがあって、生前善行を行った者が行く欲天から何かの修行をしてそれなりに悟りを得て行く天界で、色天とか無色天などがあります。
この色天の中に、弥勒菩薩がいるとされる兜率天があります。まあ、いろいろな種類の天界がありますが、行けるのは生前修行をして、天界に行けるだけの悟りを得た者のみです。
悟ることが大切なので、仏教は関係ありません。仏教信者でも悟れなければ行けません。
涅槃界も色界とか無色界の天界ですが、こちらは仏教を信仰して、仏の正しい修行をして、それなりの悟りを得た者が行ける場所です。声聞が行く場所ですね。
また、究極の悟りを得た仏陀や阿羅漢は涅槃に行くので「界」がありません。涅槃を含めて涅槃界という場合もあります。

極楽浄土というのは、浄土信仰でいうのですが、浄土というのは複数ありますし、住んでいる仏・菩薩も違うのですが、大乗仏教が説くもので、どれも想像上のものと思います。

それに、こういう場合、仏教で「楽」というのは、単に楽しいと言う意味ではなく、「生前に得た自分の悟りを楽しむ」という意味に使われます。
だから、極楽は究極の悟りを楽しむという意味になって、仏陀・阿羅漢以外行けないところになります。まあ、浄土教では、死ねば皆仏と言いますから、それで良いのかも知れませんが。
ちなみに、この極楽浄土には、阿弥陀様の教えを疑ったものが行く場所もあるそうです。
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