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ヘロドトスの翻訳について、先日別の形で質問しているのですが、もっと焦点化してみます。

「賜物」とは、賜ったものを意味する「しぶつ」ではないでしょうか。
賜ったものやことを意味するには「賜」とするのが適切ではないでしょうか。

こうした質問の根っこは、ヘロドトスの訳本が「賜物」としていることが、なんとなく落ち着きが悪いと感じているところにあります。「訳本」とは、岩波文庫と中央公論社の『世界の名著』――実は同じ訳者ですが――です。

A 回答 (2件)

ヘロドトスの原文 η Αιγυπτοs δωρον του ποταμου εστιν.(ヘー アイギュプトス ドーロン トゥー ポタムー エスティン) ですが、このδωρονは「贈り物」「プレゼント」「賜」のいずれにも訳せます。

διδωμι(私は与える)という動詞の語根δω-には「与える」という意味がありここから贈与に関係するさまざまな派生語がでています。

別に「エジプトは川がくれたおくりもの。」でも訳として間違いはないです。(余談ですが「ナイルの」は原文にない意訳です。)贈り主が「川」であることを誤解させない訳文を選択しないといけません。

あとは「賜物」「賜」「贈り物」「プレゼント」「ギフト」「贈与物」かどれを選ぶのかは日本語の問題です。
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この回答へのお礼

原文についても解説していただきありがとうございます。
こうしたご回答を私は求めていたのでした。
原典の感覚がよくわかってとてもうれしいです。

お礼日時:2010/05/01 23:59

前質問の答えと重なりますが。


原文を見ないと判りませんが、
「エジプトはナイル川の恵みを受けている」という意味なら、「賜」が適切といえます。

「民、今に到るまで、其の賜を受く」論語より。    恩恵の意味の言葉は、原文では賜であり賜物ではありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本語として、というか、漢字の意味として、「たまもの」は賜物ではなく賜だという気がしていたものですから。
同じように読む方がいることに意を強くしました。

お礼日時:2010/05/02 00:02

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