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四部分類というのがありますが、その四部分類の順列とはいったい何を示しているのですか?またその意味とは何ですか?

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A 回答 (1件)

「四部分類」は解説が多くあるのでご承知かとは思いますが、


歴史的に要領よくまとめた解説があります。
■漢籍目録と分類の歴史・・・大阪大学中国文学研究室
 http://www.let.osaka-u.ac.jp/chutetsu/kaitoku/bu …
要点:膨大な文献の整理の必要を感じた劉向(りゅうきょう)に始まり、魏の荀勗(じゅんきょく)に亘って、幾代かの学者の創意工夫の結果得られた文献分類です。
以降も推移を経て『隋書』経籍志(けいせきし)が編纂された。ここでは書籍を四部に分類し、それを「経」・「史」・「子」・「集」と正式に命名した。
この「経史子集」の「四部分類」は、以後の中国世界において、図書目録の規範とされた。
因みに、日本においても、平安朝初期の漢籍目録である藤原佐世(すけよ)『日本国見在書目録』(891頃)は、この『隋書』経籍志を踏襲して、全体を四部に分類し、当時日本に伝わっていた漢籍157部、16,790巻を記録している。

ご質問は、
「経」・「史」・「子」・「集」およびそれらの下位分類の順序付けの理由と各名称の意味でしょうか?
その根拠を解説するものは未見ですが、以下は私の解釈です。

□夫々の意味は、
     経:不変の理を述べた書・学問
     史:史料
     子:(学識ある)人
     集:作品集
従って、より根源的なものからそれらを補完するものへの順と理解します。
「芸文志(げいもんし)」に『七略』が継承される。

・劉向を継承しその子が完成した『七略』という図書目録は「四部分類」の原典ですが、そこでは、
六芸(りくげい)略・諸子略・詩賦略・兵書略・術数略・方技略・輯略の7分類になっています。
これらは、
  六芸:士以上の必須教養科目とされた六種の技芸。当時においては学問。
      (礼・楽・射・御(馬車の御し方)・書・数)。六経(りくけい)とも。
  諸子:諸学者
  詩賦:作品
  兵書:兵法
  術数:術策
  方技:医術・占星術・神仙術
  輯 :総記
前項と同じく、根源的普遍的なものから、具体的な術への順と見えます。

・四部分類順 分類査詢一覧 詳細もご参考
 http://hong.ioc.u-tokyo.ac.jp/usage_pop2.html
子の部で、儒・法・兵・農・医・天文算法・術数・芸術・雑・~・道家の順も興味を引きます。下位分類では時代の要因が入ってきます。地理的項目は北から南、西から東。

書籍分類の歴史を見るに、
現シリアのエブラの遺跡文書館跡で発見された粘土板の分類表?は紀元前2500年頃のものとのことですが、イスラム世界で10世紀頃、ヨーロッパでは17世紀といわれることに比して、中国は早かったと考えます。それだけ早くからの文字文化の民族だったと言えます。
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