プロが教えるわが家の防犯対策術!

私は日本語の学習者です。この問題を教えていただきたいのです。宜しくお願いします
(一)先生: 君のようなややこしい学生に、どうやって世話を焼いたらよいのか。ほとほと手を焼いた先生もいるのだよ
学生:ややこしい学生で悪かったです。もっとも、私みたいな素直な人間のどこが世話を焼きにくいのですか。

ややこしい学生で悪かったです。この【た】の意味は以下の例文との同じのはありますか。この【た】は過去ではないと思います。

(1)彼はパーティーに来るはずだった
(2)やっぱりここにあったのか
(3)お前が知らせてくれなかったら、明日、行ったよ
(4)残念だったね
(5)やっぱり今日は休みだった

(二))妹: 姉ちゃんうるさい
姉: うるさくて悪かったね、この音痴め!

悪かったね、この【た】の意味は以下の例文との同じのはありますか。この【た】も過去ではないと思います。
(1)明日、職員会がありましたね?
(2)彼はパーティーに来るはずだった
(3))お前が知らせてくれなかったら、明日、行ったよ
(4)やっぱり今日は休みだった
(5)残念だったね

A 回答 (1件)

タの用法なんて、あんまり考えたことはありませんでした。

この質問を機会にちょっと考えてみました。

タは過去と完了の用法があるが、日本語では区分はあまり明確ではない。むしろテイルの用法にある「結果の残存」と類似して、発話時以前に起こった動作や出来事の結果の確認に伴いタに発話時の話者の気持ちが込められることが多い。感想が発展して条件(反事実的な条件文、理由の節や句、副詞)を伴って実際に発生しなかった反事実を表すこともある。
 過去(発話以前の動作や出来事)
 完了(動作や出来事の直後の発話、実現、完結、失敗)
 結果の確認(確認、発見、納得、再確認)―――やっぱり見つからなかった
 結果の認識と感想(後悔、不満、非難、感謝、満足、安堵)―――残念だった
 結果の持続(体調、変化)―――腹が減った
 反事実(時制に関係しない)

質問の課題文、例文はこれらのどれに当てはまるのか考えてみると:
(一)(課題文)ややこしい学生で悪かったです。もっとも、私みたいな素直な人間のどこが世話を焼きにくいのですか。
学生が「悪かった」と納得しているのか、していないのか語調まで分らないが、文脈から不満ながら結果を認めているようである。例文は:
(1)彼はパーティーに来るはずだった。
(「はず」や「べき」などの副詞を伴った反事実を表すタ)
(2)やっぱりここにあったのか(結果の発見、納得のタ)
(3)お前が知らせてくれなかったら、明日、行ったよ(反事実的条件文付の反事実を表すタ)
(4)残念だったね(結果の感想(失望、残念)のタ)
(5)やっぱり今日は休みだった(結果の確認のタ)
よって(4)が最も近い。

(二)(課題文) うるさくて悪かったね、この音痴め!
「うるさいとしたら悪かった」という反事実的条件付きの反事実を表すタ。「音痴め」は「音痴でなかったらよさが分るのに」の意であるから。例文は:
(1)明日、職員会がありましたね?(結果の再確認のタ)
(2)彼はパーティーに来るはずだった(副詞「はず」がついた反事実)
(3)お前が知らせてくれなかったら、明日、行ったよ(反事実的条件文つきの反事実)
(4)やっぱり今日は休みだった(結果の確認のタ)
(5)残念だったね (結果の感想(失望、残念)のタ)
よって(3)が最も近い。

わたしは日本人ですが、正解がどれか混乱してきます。以上、参考になったかな。
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