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結晶性高分子の結晶化度について教えてください。

結晶化度をできるだけ高くするには、延伸・熱処理後Tgまで徐冷すれば良いと
ここの質問・回答から学びました。

(1)そうしてひとたび高結晶化度を得られれば、例え融点ギリギリまで昇温して急冷しても
結晶化度が低下することはないですか?

(2)またナイロンは吸水性で、水分率があがるとTgが低下するそうですが、
このことは結晶化度に影響しますか?
徐冷時には湿度が低い方がいいのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

1)ポリマーはホモポリマーでも分子量の違った分子の集合体ですので、物性はそう簡単に表現できない事が多々あります。


2)ポリマー分子はその直前の処理をよく記憶しており、高結晶化度のポリマーを同じ処理をすれば、同じような物性が得られますが、グラス転移点(Tg)以上、それも融点ぎりぎりまで昇温することで、ポリマーは、その結晶化度を失い、それに急冷する事で、結晶する間もなくなり、結晶化度は充分下がるはず。
3)あなたの言うナイロンとは6ですか、66ですか、それとも??、いずれにしても、水分で、Tgがさがるということは、他の物性にも少しは影響します。結晶化度をいかにして、定義するかでも、DSC
(differencial scanning calorimetry) で、melting enthalpy 測定では温度が高すぎて、水分の影響は正確にははかれません。結晶化度はさがりますので、湿度は低くすれば
4)ポリマーを学びたいなら図書で、Flory の「Principles of polymer chemistry」 や Ferry の「Viscoelastic properties of polymers」を よく読むと、あなたの指導者以上の知識がえられます。
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