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生活保護法の「扶養義務者」の解釈について詳しい方おりましたらご教授お願いいたします。

私は相談業務の仕事をしております。その中で、解らない部分と個人的な感情で納得できない部分が出てきたので、ご相談したくこちらに投稿しました。

 80代 男性。生活保護受給者。独居。在宅生活時は「要支援2」という介護認定結果にて「包括支援センター」で関わっていたが、この度、末期癌にて在宅から急性期病院へ緊急入院。治療方法はなく対処療法のみということで、私の勤務している病院へ入院相談。(緩和ケア病棟へ)

 平成7年から単身扱いで生活保護を受けていたが、話を聞くと、娘さんがいるが、事情はわからないがずっと疎遠だった。しかも、遠方にいると…。

私は、ご本人の状態についてと今後の見通しなども含めて、娘さんへ連絡したところ、転院時などの協力は得られることに。

入院前には、生活保護課と連絡をとり、入院費は医療券で、おむつも「おむつ変更申請届け」にて必要分申請可能、亡くなった時の葬祭費についても市の方でできるだけの協力は可能だと言われました。

いざ、入院しますと、娘さんが今まで疎遠だった理由などを打ち上げてくれました。

 娘さんの話によると、ご本人の生活歴として、妻と娘と3人で本人は暮らしていたが、ギャンブル(花札、競輪、麻雀など)に明け暮れ、給料を家に入れなくなり、借金も作り…。娘さんの記憶では中学生になるまで、父親の顔もほとんど見たこともなく、一緒に何かをしたという記憶もない。ご飯は1,2回、家に一緒に食べた気がする・・・と。そんな状況のために母親が(現在他界)娘を連れて、逃げて母親が働きながら生活。(法律上離婚はしていない)

 逃げて生活しても、電話がかかってきて「お金を貸してくれ…」と。転々と逃げながらの生活にて一切連絡をとっていなかったが、娘さんが結婚する時には、親戚より「どういう親であろうと、親は親だ。結婚式には読んであげたほうが良いのではないか」という言葉により招待したが、それを機に「お金を貸してくれ…」と。

 娘さんにとっては、全く良い思い出がないばかりか、母親を苦しめた 憎き存在ということで今まで生きて感じていた、という心境。
 ただ、親戚が以前言ってたように、「どういう親でも親は親」ということで、最後を看取るのは自分の責任だと思います。と協力をこれからもしてくれることに。

 ただ、病院にくるだけでも、遠方のためにお金がかかり、さらに、今まで生活保護だったにも、関わらず、家賃を3ヶ月滞納しているなどあり、娘さんが誰にも相談する前に支払ったり…。
 その後に、再度、娘さんと話をしたところ、色々支払いやら、移動費などにお金がかかり、亡くなった時の対応をどうすれば良いかと相談を受けました。

先ほども記載させていただいたとおり、入院前に事前に生活保護担当者と話をしていた部分については、葬祭費もできるだけ協力する、と言っていたので、大丈夫と思い、再度、担当者へ確認した所、

「今回のケースは既に娘さんが出てきているので、娘さんが行います」「娘さんは扶養義務者ですから」の一点ばり…。

「葬祭費については、娘さんと葬儀屋さんで連絡をとり、見積もり、または請求書が出た時点で娘さんの居住区の区役所へ葬祭費の援助を受けれるかどうか相談してくれ・・・」と。

私も色々調べたのですが、扶養義務者が葬祭費の援助を受けれるかどうか、扶養義務者の居住区の区役所へ相談する流れはそのようですが、私が疑問に思う部分については、
何故、いきなり、娘さんが扶養義務者になるのか、という部分です。

変な話。「私はたくさん、恨みがありますので、顔もみたくありません」と電話のみの対応で例えば、家族が出てこなかった場合は、おそらく、葬祭費が市役所で払うと思います。何故、協力的な家族がそのような状況に陥り、何故、非協力的な家族だったとしたら、そのような部分がなくて済まされるのでしょうか?

血縁関係があるので、扶養することは当たり前、と言われればそうかもしれません。ただ、色々な状況を加味したときに、違う方法は何かないのか・・ということの相談も含めて投稿させていただいた次第です。長文読んでいただいてありがとうございます。
感想でも、何でも結構ですのでよろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

> 何故、いきなり、娘さんが扶養義務者になるの


娘さんは今までも扶養義務者でした。
その扶養の義務を今まで果たしていなかっただけです。

> 家族が出てこなかった場合は、おそらく、葬祭費が市役所で払うと思います。
扶養義務者・親族がいる場合、葬祭扶助費が支給されることはありません。
亡くなった方をそのままにして置く訳にはいきませんので、福祉事務所で葬祭扶助費を用いて葬祭を行いますが、生活保護法第77条(費用の徴収)の規定によりその費用は徴収されます。

> 非協力的な家族だったとしたら、そのような部分がなくて済まされるのでしょうか?
生活保護受給者に身寄りがまったく無いのでなければ、そう簡単に済ましません。

> 個人的な感情で納得できない部分
> 色々な状況を加味したときに、違う方法は何かないのか
現場でやっていても納得できない場合の方が多いですよ。
ただね、バックボーンに法制度があってそれに基づいて運用される制度である以上、そこに感情論とか個人の意見が入ってはいけないんですよ。
生活に困っているけど生活保護制度に合致しない人がいて、じゃ、かわいそうだから生活保護を受けさせてあげよう、ってやっちゃったら、それは個人としての優しさかもしれないけど法制度上は間違っているって事。
質問内容からMSWさんかなと思いますけど、病院で例えればお金持っていない人が来たから料金を安くしてあげよう、その代わりレセプトに点数上乗せね、みたいな事。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> 家族が出てこなかった場合は、おそらく、葬祭費が市役所で払うと思います。
扶養義務者・親族がいる場合、葬祭扶助費が支給されることはありません。
亡くなった方をそのままにして置く訳にはいきませんので、福祉事務所で葬祭扶助費を用いて葬祭を行いますが、生活保護法第77条(費用の徴収)の規定によりその費用は徴収されます。

> 非協力的な家族だったとしたら、そのような部分がなくて済まされるのでしょうか?
生活保護受給者に身寄りがまったく無いのでなければ、そう簡単に済ましません。


生活支援課:担当者に相談したところ、「私らはお金を出すだけ」「家族の協力が得られなかったらこちらで対応するしかない」「ある程度の世帯状況の確認などは行うが、警察とは違うため、細かく調べることもない」との言葉をお聞きしましたので、このように思い記載させて頂きました。

私にとっては新たな発見でありましので、生活保護法第77条など、再度、勉強しなおします。


>ただね、バックボーンに法制度があってそれに基づいて運用される制度である以上、そこに感情論とか個人の意見が入ってはいけないんですよ。

まさに、おっしゃる通りだと思います。あくまで、中立的な立場で進めていったりと役割的な部分でも若干ずれていることは重々承知で、未熟だと痛感しています。娘さんとの関わりについては、こちらの感情は挟むことなく対応しているつもりですが、携わっていく中で自分の中に疑問を感じたまま接していくのも失礼だと思ったので、このような自分の感情などを含めて質問させて頂いた次第です。


こちら側の対応で、結果が同じだったとしても、関わっていく過程の中で色々模索することで、相談者の気持ちであったり、考えだったりが大きく違ってくるケースというのは、私個人の意見としては「あり得ること」と思っていまして、うまく表現できませんが、制度などをもう少し熟知した上で、相談者と関わろうと思いました。

私の個人的な半分愚痴とも言える長い文章にアドバイスを頂き、本当に感謝致します。客観的な立場で意見を言って頂けると、「はっ!」と気付かされたりしますので、大変ありがたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/13 13:10

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