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総鉄結合能(TIBC)についてお聞きします。TIBCの記載にすべてのトランスフェリンに結合しうる鉄の量を意味するとありました。鉄欠乏性貧血は鉄の吸収が低下するためTIBCは下がると思うのですがなぜTIBCは上昇するのでしょうか?

A 回答 (1件)

>鉄欠乏性貧血は鉄の吸収が低下


ここが間違っています。鉄の吸収はやや亢進します。鉄欠乏となると貧血と低酸素状態に反応して肝臓でのヘプシジン発現が減少し、その結果、消化管でのフェロポルチン1の発現が増加、消化管からの吸収が亢進します。しかし、そんなには亢進しないので食事からだけでは駄目で鉄剤の投与が必要となります。
鉄の減少だけがおこると、貯蔵鉄から鉄需要局所への鉄の移動がおこりフェリチンと血清鉄は減少しますが、体内の鉄需要が増大することによりトランスフェリン合成増加が肝臓でおこりTIBCが増加します。

感覚的には、鉄が不足すると体のあちこちにある鉄の貯蔵庫から鉄を運び出そうとトラック(TIBC)を増やすと考えればいいかと思います。
が、慢性炎症での小球性貧血、血清鉄減少、しかし鉄剤は投与しては駄目という病態を把握するには、ヘプシジンの理解が必要なので、感覚的に覚えないほうがいいかとは思います。
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