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極相の陰樹林の生物多様性について
ですが、遷移の過程において、最初は陽樹が成長して、そのあとに陰樹が出てきて、最終的に陰樹の森になって安定すると習いました。
ならば一番生物が多様なのは、陰樹が大勢を占める前の、極相に至る前の、時期だと思うのです。
ですが、極相において「植物が豊富で様々な生活場所があることから動物の種類も多く、生物の多様性に富んでいる」とありました。
これはなぜですか。
陰樹が多く陽樹が少ない森より、陰樹と陽樹林が半々くらいの森の方が植物の種類は豊富となると思います。

A 回答 (2件)

疑問の通りと思います。

植物種が一番豊富になる時期は陽樹が少し残っている極相林になる直前の状態です。極相になると多少植物種は減少します。しかし、陰樹の樹高の方が陽樹の樹高よりも高い場合がほとんどですので陰樹林は高木層・亜高木層・低木層I・低木層II・草本層・コケ層といった階層構造が発達します。また、林縁部等のマント群落・ソデ群落等の群落も発達します。そしてバイオマス(現存量)は増加します。

このようにマント群落・ソデ群落を持った階層構造が発達した森林は、独特の穏やかな環境(森林内微気候)を生み出します。その環境でなければ生育できない多くの動物が生息することになりますから動物も含めた生物種は多様化します。昆虫や鳥も種類数は増えます。例えば野鳥もメジロのように林縁部に生活する鳥や階層構造が発達した森林内のそれぞれの階層で生活する鳥等がいますから鳥の種類も豊富になります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
階層構造ができて、外気に触れないような環境ができるから生物が増えるんですね。
なるほど、虫とかにとっては日差しよりそういった住処の方が重要そうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/21 22:11

>陰樹が大勢を占める


これを植林後の充分間伐されていない針葉樹林のように考えてはいけません。
自然に陰樹が大勢を占める場合、特に温帯では同一の植物種が隙間無く生えることはなく、必ずしも常緑樹ばかりが生える訳でもありません。
下草や灌木、藪などが陰樹に入り交じった環境に落ち着きます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
陰樹ばかりの森を想像していました。そうではないのですね。勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/21 22:14

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