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アミノ酸のZ基(Cbz基)保護について

いつもお世話になります。
非常に基本的な反応ですが周りに聞ける人がいないため……アドバイスをお願いします。

アミノ酸(グリシンやアラニン、バリンなど)のアミノ基(-NH2)を
Z基で保護しよう(-NH-Z)と考えています。
アミノ酸のクロロホルム溶液(懸濁液?)に対してZ-Clを1.1当量加え、
続いて1mol/L NaOH水溶液(molでアミノ酸に対して1.2当量)をゆっくり滴下する。
反応後は分液、Na2So4やMgSo4で乾燥、濃縮、という通常の操作を行う。

以上の工程を考えています。
塩基は、トリエチルアミンよりはショッテン-バウマン反応の条件に近いものを用いたいです。

温度は0℃まで冷やして反応させるべきですか?
Z-Clを加えるときも(-NZ2とならないよう)ゆっくり滴下させるべきですか?
アミノ酸はクロロホルムやジクロロメタンに溶解しますか?
上記の当量で問題ありますか?
反応の終了をTLC以外で視覚的に認識することはできますか?(色の変化or析出など)

漠然とした内容で申し訳ありませんが、ご教示ください。よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

話に聞いているだけなので、間違っている場合があります。

また、30年近く前の情報なので、間違っている場合があります。

末端NH3の保護は、NNやホスゲンを使う方法2つしかないはずです。
アミンにするのは簡単ですが、保護を外して結合させることが出来ないですから。

一般的なものとして、
温度はなるべく低く。
空気中の水に注意(水が反応してめちゃくちゃになる)。
等モル滴下で中和しながらが原則。
溶けるかどうかは、類似の文献を漁るか、生成物の構造から推定。溶けなかったらば製法設計をやり直し。
高次構造に注意(変な形状に合成したら絶対うまく行かない)。
元々薬品が高価で、1ヶ月で100万使いつぶした研究者がわんさかいる(医学関係は別)ので、薬品の価格と取り扱いに注意。どうでも良いような反応で十分練習し、収率を確保すること。収率99%でも、保護して・結合して・保護を外してで、97%.カルボン酸の保護はエステルしかないので、平衡反応だから60-70%なんてこともある。ビーカーの数廃棄液の保存容器など、十分配慮し、不必要な容器の洗浄をしないで済むように作業の設計を十分注意して行うこと(20-100個ぐらい容器を1回の結合で必要になるため)。

アミノ酸(ペプチド)の吸収波長を見ればわかる通り可視域での色の変化はなし。
析出するようならば、高次構造がめちゃくちゃでしょう。
電気泳動・その他による分子量測定。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。大変参考になりました。
炭酸水素ナトリウム・アミノ酸水溶液にZ-Clクロロホルム溶液を滴下して
低温でぶん回したら、それなりにできました。
>どうでも良いような反応で十分練習し、収率を確保すること。
というのはまさにその通りで、大切なことだと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/13 23:17

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