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戦前、日本では漢字とカタカナで文章を書いていたのですが、戦後は漢字と平仮名で文章を書くようになったのはどうしてでしょうか?詳しい回答をよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>戦前、日本では漢字とカタカナで文章を書いていたのですが


そういう事実はありません。

詔勅・法令などの公式文書以外、
新聞・雑誌・書籍などほとんどのものが漢字+平仮名でした。
小学校では、まず児童が書きやすい片仮名を教え、その後で書くのが難しいけれども実際に社会で使う平仮名を教えたのです。
その小学校一年生の国語の教科書や、軍人の手記などを見て、誤解する人が少なくありません。

樋口一葉の自筆原稿「たけくらべ」
http://tomoki.tea-nifty.com/tomokilog/2006/05/po …

夏目漱石「心」(東京朝日新聞)+尾崎紅葉「金色夜叉」(読売新聞)
http://newspark.jp/newspark/floor/archives2004.h …
(「明治 大正 昭和 新聞小説史展―高木健夫文庫から」の項)

下に引くものは小説ではありません。明治四十五年の新聞記事です。
「墨斯其(めきしこ)」「香港(ほんこん)」「弗(どる)」に御注目下さい。
>十餘年前まで我邦の通貨であつた一圓銀貨を更に鑄造し之を支那の各市塲に流布して墨斯其(めきしこ)銀、香港(ほんこん)弗(どる)、英銀等の如くならしめんとする希望がある、……
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentVi …

「軍人勅諭」の画像を御覧下さい。
http://walumono.typepad.jp/blog/2008/06/post-b6a …
「教育勅語」は漢字・片仮名交じりです。下記が原本です。
http://www.nippon-saisei.com/2_kyouiku/image/tyo …

『朝日新聞』の紙面
>「全日本號」上海に出陣
>天翔ける「擧國赤心」の雄姿
>果敢敵陣を偵察す
http://masanori-asami.hp.infoseek.co.jp/JP/ww2af …

そのほか
http://www.yane-pro.com/diary.cgi?mode=image&upf …
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#4です。


ちょっと訂正します。
>>戦前、日本では漢字とカタカナで文章を書いていたのですが
>そういう事実はありません。
と書いたのは適切ではありませんでした。
>戦前、日本では漢字とカタカナで文章を書いていた……、戦後は漢字と平仮名で文章を書くようになった
ということはありませんという趣旨です。
#4に書いた通り、法令などは漢字+片仮名でした。
これについては、戦後になって変更されたと言えます。

ついでにサンプルをもう一つ。
>明治二十七年 にほんれきし教科書(下巻)
http://tanosimi.bunka.main.jp/?eid=978592
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この回答へのお礼

皆様、素晴らしく詳しい回答をどうもありがとうございました。
小生は三十代後半で海外在住の為、日本の歴史に大変興味があります。
親類で戦前の話を伺える人はもうこの世にはいないので、ここで質問させて頂きました。
私の子供の世代にもこの話を伝えていきたいと思います。

お礼日時:2010/09/12 21:17

戦前の教科書、雑誌、小説、新聞の縮刷版などを持っていますが、すべて漢字と平仮名が主流です。


有名な太平洋戦争開戦の日の新聞には「帝国・米英に宣戦を布告す」の文字が躍っていました。当時の新聞は漢字と平仮名が主体です。
 ただ、小学校では平仮名よりカタカナを先に教えたためメモを書くとき、好んでカタカナを使う人が多かったということはあるかもしれません。軍隊内での掲示とかではカタカナが目立つかもしれません。あと、法律文は漢字とカタカナに決まっていました。詔勅も漢字とカタカナです。
「朕茲ニ米国及英国ニ対シテ戦ヲ宣ス」とかね。
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この回答へのお礼

回答をどうもありがとうございました。
戦前の小学校では平仮名よりもカタカナを先に習ったのですね。
初耳なので大変おもしろいと思います。

お礼日時:2010/09/12 21:34

 質問とは関係ありませんが,戦前は片仮名を先に履修していたようです。

平仮名は形がとりにくいからです。
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> 戦前、日本では漢字とカタカナで文章を書いていたのですが



それは正しくないです。平かなは平安時代に作られたと思われ、それ以降用いられていますから。
カタカナは、男性が用いることが多かったような印象があります。基本が漢字を用いた漢文体の文で、女性的な平かなよりも男性的な印象を受けるカタカナを用いたのではないでしょうか。
漢文の 「添えがな」 と呼ばれているものもカタカナで書くのが普通ですし。

今は平かなに改められたりしていますが、法律の文章は基本的に漢字とカタカナで表記されていたのは事実であろうかと思います。
敗戦後、進駐軍の圧力もあって、日本語の表記が大きく変えられましたが、カタカナは出番が減らされて、外来語や擬音語などの表記を主に引き受けるようになりました。
しかし、戦前でも、普通の出版物などは、今日と同じく、漢字・平仮名・カタカナの混合表記でした。
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