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米軍はどうやって日本軍の暗号を解読したのですか?
アメリカ人にとって日本語は難解です。二世ではとても暗号を解読できません。日本人で協力した者がいたのでしょうか?
どうして日本軍はいつまでも解読されていた暗号を使い続けたのでしょうか? そんなに日本軍の上層部はトンマだったのでしょうか?

A 回答 (7件)

何も日本語全文を理解する必要はありません。

重要なのは、「○月×日、X部隊がY島に上陸作戦を行う」というのが分かれば充分なのです。日本語の基礎が分かれば充分理解可能ですね。
また命令を受け取る側も、難解な日本語で命令されても困ります。要点をズバッとしてもらえばそれで充分なわけです。というか、そうじゃないと困るんですね。「命令は、簡潔・明瞭」は世界中の軍隊の鉄則です。

で、じゃあなんで暗号がバレちゃったのかっていうと、暗号てのは基本的に数学の分野なんですね。暗号のエキスパートってのは、数学のエキスパートでもあるんです。アメリカっつうのは頭がいい人もいっぱいいますから数学のエキスパートを総動員して日本はもちろん、ドイツ、イタリアからソ連に至るまでの暗号の解読作業に当たっていました。
暗号解読がどのくらい戦争を有利にするかってのについてはアングロサクソン(英米)ほど知り尽くしている民族はいないんじゃないかって思っています。実際のところ「どこまで解読していて」「どこまで解読していないか」ってのについても英米は手の内をさらさないんですよね。実際、自分の手持ちのカードが全部知られているか、半分知られているか一枚だけ知っているかじゃこっちの対応も全然違いますよね。第二次大戦中にイギリスがドイツの暗号をどの程度解読していたのか、実は今でもそのへんははっきりしていません。しかし、どうもかなり解読していたようだという説が有力です。
イギリス人の暗号に対する執念は相当で、あるときドイツ空軍がイギリスの都市コベントリーを空襲することが暗号の解読で判明しました。しかし、もし市民に避難を呼びかけたら「暗号が解読されている」ということがドイツ側にバレてしまい、暗号が変えられてしまう。だから、イギリス政府はコベントリー市民を見殺しにしました。「今日の犠牲で、未来のもっと多くの命が救われる」という冷徹な判断で、これはとても日本人には真似できそうにありません。

んで、どうも当時はその基礎的な数学の学力において日本はアメリカに劣っていた(こういうときはひとりふたり優れた人がいることより、全体的な実力がモノをいいます)ようですよ。いったい彼らはどこまで解読していたか?それがポーカーゲームでいうところの「ブラフ」てやつですよ。
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この回答へのお礼

>「命令は、簡潔・明瞭」は世界中の軍隊の鉄則です。

そうでしょうね。

>暗号てのは基本的に数学の分野なんですね。

今回知りました。

>暗号解読がどのくらい戦争を有利にするかってのについてはアングロサクソン(英米)ほど知り尽くしている民族はいないんじゃないかって思っています。

イギリス人はやっぱり頭がいいです。さすが近代文明の創始者だけあります。いま「仕事の歌」というロシア民謡を思い出しました。今晩はヒマなので書きます。
「イギリス人は頭がいいから水や火などを使う。ロシア人は歌を歌い自らを慰めるううううう」というものです。じーんと来る素晴らしい歌です。ロシア人はイギリス人の頭の良さをわかっていたんですね。

>「今日の犠牲で、未来のもっと多くの命が救われる」という冷徹な判断

このあたりはさすがアングロサクソンですね。合理主義、功利主義に長けています。日本人はすぐ人情や義理をもちだして映画ではそこを妙に引っ張る。成功者をインタビューすると親をもちだして泣かせる。民族の違いですね。ご回答ありがとうございました。たいへん勉強になりました。

お礼日時:2010/09/16 22:42

米軍というより、アメリカと言う国家が、戦略として国家規模で世界中の国の暗号を解読しているのです。


これは現在でも変わりありません。
一例を挙げれば、Eメール等で国家安全保障局が解読できない暗号の使用が国家反逆罪に問われたことがあるくらいです。
日本の外交・軍事暗号は、第一次世界大戦に日本が参戦した当時から始まっていたそうです。
その結果は、海軍軍縮条約や日英同盟破棄等、日本外交の敗北と言う形となって明らかとなっています。
その、平時からの積み重ねがあり、また、日本政府・軍の情報軽視(これは今も続いていますが)から、気が付かないというより理解できないのです。
さらに、「海軍乙事件」のように、暗号書や重要な書類の紛失よりも「捕虜になったかどうか」等体面のみを重視するあまり、秘密保持がいい加減で、暗号の更新も、古い暗号から逐次新しい暗号に切り替えています。
これでは、相手に解読の手がかりを与えているようなものです。
人間は自分の見たいことだけを見、信じたいことのみを信じる傾向があります。
日本においては、それが顕著です。
日本の現在まで続く国家戦略にも明らかです。
「暗号が解読されているかも知れない」と考えるよりも、「暗号は解読されない」と考えたほうが楽ですし、対策を講じる必要もありません。
「暗号は解読されない」「ここに敵は来ない」「敵の戦闘力はこちらよりも低い」等々の思い込みが日本の敗戦の原因であり、今の日本の凋落の原因だと思います。
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この回答へのお礼

>人間は自分の見たいことだけを見、信じたいことのみを信じる傾向があります。日本においては、それが顕著です。

やはり島国だからでしょうかね。ぼやぼやしていたら隣国に攻め込まれ国がなくなるという地続きの状態であればもっと危機感や猜疑心が強くなったと思います。しかしながらそういう日本人だからこそカミカゼ攻撃などというとんでもない作戦が生まれたのかもしれません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/17 06:03

No.1ですが、一部の方は暗号通信と秘匿コードを勘違いしているようです。

また、モールス暗号と無線通信をゴッチャにしているようです。

通信にはモールス信号で送る方法と無線電話で送る方法があります。

モールス信号の場合、平文(暗号化せずに送る)のと暗号化の二つの手段があります。
日本海軍及び外務省の解読された暗号とは、モールス信号の暗号です。このキーが見抜かれたために簡単に解読されたのです。陸軍は毎月変更していたため、解読はほとんど出来ませんでした。

日本海軍がズサンだったのは単純なキーの上に、部隊・地域コードを普段でも用いてました。そのためそれが何なのかがばれたのです。普通は秘匿コードですので日常では用いません。


ナバホ語の話しが出ていましたが、それは無線通信の話しであって暗号ではありません。作戦中に使う無線周波数が日本軍にバレてしまい、英語で会話すると日本軍の通信将校(彼らは英文学科出身)に解読されたため、日本では学べないナバホ語を会話に使ったのです。それがウィンド・トーカーです。
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この回答へのお礼

二度目のご回答ありがとうございました。
今回は暗号という未知の分野でいろいろと勉強になりました。

私は回答をするほうが多いのですが、しばしば質問もします。いつもは議論を呼ぶ質問を敢えてするのですが、今回は純粋の質問であったせいか、錚々たる顔ぶれが並びましたね。なんか嬉しかったです。
いつもは一つか二つくらいおかしな回答が出てきたり、笑っちゃうような回答があるんですが、今回はありませんね。それともこれから出てくるかもしれませんね。だれかトンマなこといってくれないかな~

お礼日時:2010/09/16 23:07

 日本人はみんな眼鏡をかけている。

眼鏡をかけている者は飛行機の操縦が出来ない、だから真珠湾は大丈夫だ。

 日本語は難解だ、だから非日本人には分からない、だから誰か日本人が協力した。どちらも似たところがありますね。

 日本語は、日本に生まれ育てば人種や国籍は日本人でなくても、使えます。ついでですが常識で考えても、「解読された暗号を使い続ける」人はいないとお思いでしょう。

 しかしドイツから開戦前に君んところの暗号はアメリカに割れてるよ、と言われても、変えなかったのは、どこに問題があったのでしょうね。

>>そんなに日本軍の上層部はトンマだったのでしょうか?

 問題があったのは、軍だけじゃなかったようですね。
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この回答へのお礼

>しかしドイツから開戦前に君んところの暗号はアメリカに割れてるよ、と言われても、変えなかったのは、どこに問題があったのでしょうね。

真面目で仕事熱心というのは非常に大事なことだと思いますが、軍隊となると上層部はそれだけではいけない。いろんなアンテナを張り巡らせておかないといけませんね。「無知のために多くの兵隊が死んだ」では本当に情けないと思います。福沢諭吉は「知は善だ」と言いました。つまり「無知は悪だ」ということになろうかと思います。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/16 22:49

>アメリカ人にとって日本語は難解です。

二世ではとても暗号を解読できません

いや、「二世=日本語が出来ない」ではないのでは・・・・人によるでしょう。
戦争前に日本に来て学校に通っていたりしたら戦争になり、帰れなかった日系人がいたと思いますし、何しろ白人達も日本語を勉強したぐらいですから。
その一人ドナルド・キーンさんで、米海軍日本語学校に通ったそうです。

確認のためにググってみたら、二世は比較的日本語が使える人が多かったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B3%BB% …

しかし何となれば、まだ一世がいたでしょうから。

外務省の暗号の話は読んだことがありますが、開戦前に解読されていたそうですね。パターンを分析して解読したようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC% …


余談ですが米国側は先住民のナバホ語を利用した暗号を使っていました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

>戦争前に日本に来て学校に通っていたりしたら戦争になり、帰れなかった日系人がいたと思いますし、何しろ白人達も日本語を勉強したぐらいですから。

そうですね。私などは二世の下手な日本語をさんざん聞かされましたので「暗号解読なんて高等なことができるものか」と思ってしまいますが、考えてみればエキスパートが一人いれば良いのであってそれならそんなに難しいことではないと思いました。

お礼日時:2010/09/16 22:27

詳しくないですが, それにしても....


まず「アメリカ人にとって日本語は難解です」というのは, 「日本語は難しい」という思い込みじゃないかなぁ. 軍事命令に関して言えば (基本的なフォーマットは確立しているので) そんなに難しいことはないと思うんだが.
あと, 固有名詞の解読に関しては「偽電文を送る」という作戦をとったこともあるみたい. 「この暗号は『この地名』か『あの地名』か, どっちかなんだけどどちらかわからん」というときに, わざと平文で偽の電文を送る. その電文を受け取った日本軍が「暗号で」送ったために解読できたという例もあるらしい. その結果が「ミッドウェイ海戦」となったわけだが.
最後のところについては「解読されたと思っていなかった」ふしもあるんじゃなかったっけ? 対ドイツだったかな, 「暗号が解読できている」ことを隠すためにわざと民間機を撃墜させたという記録もあるはず.
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この回答へのお礼

私は暗号に関してはまったく知識を持ちません。
語学には多少の知識はあります。英語を知る日本人の数と日本語を知るアメリカ人の数を比較すると99対1程度の差になるでしょう。ではどうして日本人がアメリカの暗号を解読できずアメリカは日本の暗号を解読できたのかという素朴な疑問でありました。しかしながら一番さんの回答でその疑問はすでに氷解しました。
確かに暗号の解読にはたった一人のエキスパートがいればいいのですからアメリカ人全体の日本語の知識がいかにプア―であろうと関係ないことだったんですね。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/16 22:21

日本陸軍の暗号は解読されていませんが…


海軍と外務省の暗号は解読されました。

原因は日本語の『ぱぴぷぺぽ』です。これのキーが判明して鍵列が分かったのです。また、海軍はGF(連合艦隊司令長官)やAF(ミッドウェイ)などコードを普段でも多用しており、言葉が何を意味するのかが筒抜けでした。そういう意味ではトンマです。これに対して陸軍は数字でしか部隊が呼ばれないため、米軍は何の部隊なのかが分かりませんでした。

一方の米軍の暗号は昭和19年初頭に解読され、日本陸軍情報部に筒抜けとなりました。また部隊コードも解読されています。原爆攻撃部隊であった509爆撃部隊のコードも判明しています。残念なのが、広島が攻撃地点である事を解読したのが8時前後であったため、迎撃する方法が無かったのです。

日本陸軍の暗号は毎月コードが変更されるため、解読に成功しても翌月には使い物になりませんでした。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
ぱぴぷぺぼの話はたいへん興味深いです。ぱぴぷぺぽは世界ではメジャーな音声でありますが、日本語ではマイナー音声で、ぱぴぷぺぼで始まる名前は聞いたことがありません。
陸軍というのは猪突猛進のイメージ、海軍はインテリのイメージがありますが、暗号では逆だったんですか。驚きました。たいへん勉強になりました。

お礼日時:2010/09/16 22:11

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