所有権移転ファイナンス・リース取引について
リース取引開始時におけるリース資産およびリース債務の算定方法がいまいちよくわかってません。
テキストによると、「借手側でリース物件の貸手の購入価格等が明らかでない場合は、下記二つの額面のうち、いずれか低い額が計上価格として決定される」とあります。
(1)見積現金購入価格
(2)リース料総額の割引現在価値
以上踏まえて、今、1級の過去問(商業簿記:108回)に取り掛かっているのですが、期中取引事項のうちファイナンスリース取引の箇所で、(1)はそのまま「見積現金購入価格」が与えられているのですが、(2)がよくわかりません。期中取引事項には「貸手の計算利子率」もなく「借手の追加借入利子率」もありません。与えられているのは、「リース契約の内部利子率」のみでした。
私は、この「リース契約の内部利子率」が上記の「貸手の計算利子率」や「借手の追加借入利子率」に相当するいわゆる現在価値の算定に用いる割引率かと思い、その内部利子率でリース料支払総額を割り引いた金額としてリース資産に計上したのですが、結局不正解のようで、そのまま「見積現金購入価格」をリース資産として計上するのが正解のようなんです…。
そこで教えてください。「リース契約の内部利子率」とは何ですか?「貸手の計算利子率」や「借手の追加借入利子率」とは、全く違うの性質のものなんでしょうか?
よろしくご教示願います。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
問題に見積現金購入価額とありますが、これは借手の見積現金購入価額ではありません。
これは貸手の現金購入価額のことです。このように判断する理由は前の回答でも書きましたが以下の通りです。
貸し手の現金購入価額が与えられていない場合、借り手の見積現金購入価額とリース料総額の割引現在価値を比較することになります。しかし比較前の段階ではどちらが低いかなんて分かりませんよね?なので、このような比較をさせるような問題では利子率が「必ず」2つ与えられます。
1つはリース料総額の割引現在価値の計算に用いる借り手の追加借入利子率です。
もう一つはリース料総額の割引現在価値と「借り手の見積現金購入価額」を一致させる利子率です。
しかし、この問題の場合は利子率が1つです。よって、比較する必要のない問題であることが分かります。
ゆえに見積現金購入価額という言葉は貸し手の現金購入価額ということになります。
ありがとうございました。
>このような比較をさせるような問題では利子率が「必ず」2つ与えられます。
肝に銘じておきます。
今後もまたよろしくお願い致します。
No.3
- 回答日時:
この問題に関しては、ちょっと特殊です。
通常、「リース料総額が見積現金購入価額に一致する割引率は、7.93%」と書いてあるべき箇所が、「リース契約の内部利子率 7.93%」と書いてあるのです。
問題文に、見積現金購入価額が 2,000千円と書いてあるので、有無を言わさず、2,000千円なのでしょう。
一致するはずなので、問題文に記載されている金額が解答になるのです。
これは極めて不親切な問題です。
ただし、一つ言えることは、問題文に「借手の計算利子率」や「貸手の計算利子率」と書かれていない事です。
ここから、見積現金購入価額と比べるものはなく、見積現金購入価額がリース資産の金額になるとも読み取れます。
そうは言っても、karamuchoさんのように、会計基準をしっかり暗記し、問題文の四捨五入規定を読み飛ばさずに解答した人が失点する問題は、やっぱり試験としておかしいですね。
いろいろ試験の経験を積み勉強していると、2,000千円である理由も見えてきますので、実務に関する出題として、受け入れてください。
ありがとうございました。
もっと多くの問題に触れ、会計感覚を肥やしたいと思います。
あまり時間が無いので、連結会計の試験対策に移ります。
また、よろしくお願い致します。
No.2
- 回答日時:
問題をみたんですけど、利子率が一つしか与えられていませんよね?
リース料総額の割引現在価値が見積現金購入価額よりも低い場合は、借手の追加借入利子率を使ってその後の計算をすればいいですが、見積現金購入価額の方が低い場合は「リース料総額の割引現在価値を見積現金購入価額と一致させる利子率」というものが別に与えられていない限りその後の計算はできません。なぜならリース料総額の割引現在価値=見積現金購入価額ではないからです。
よって、本問では利子率が一つしか与えられていない以上、判定をしても見積現金購入価額の方が低い場合その後の計算ができないため、判定はせず、見積現金購入価額を「見積」という言葉はついていますが貸手の現金購入価額と同様と考えてリース資産として計上します。
また、内部利子率は貸手の計算利子率だと思います。
この回答への補足
問題まで確認してくださり、ありがとうございます。
>問題をみたんですけど、利子率が一つしか与えられていませんよね?
ご指摘のように与えられている利子率は一つです。
なので、見積現金購入価額と与えられてる利子率での割引価格を比較しました。
問題用紙には「金利相当額は千円未満を四捨五入すること」とあります。
なので、下記のように計算したのです。
【1年目】500÷(1+0.0793) =463.263・・・⇒四捨五入して463
【2年目】500÷(1+0.0793)^2=429.225・・・⇒四捨五入して429
【3年目】500÷(1+0.0793)^3=397.688・・・⇒四捨五入して398
【4年目】500÷(1+0.0793)^4=368.469・・・⇒四捨五入して368
【5年目】500÷(1+0.0793)^5=341.396・・・⇒四捨五入して341
【1~5年目】上記合計1999
だから、「見積現金購入価格」が2,000
「リース料総額の割引現在価値」が1,999
つまり、「見積現金購入価格」2,000>「リース料総額の割引現在価値」1,999
そして、計上額はいずれか低い方の額ということだから、リース資産としては、2,000ではなく1,999だろうと思い1,999を計上したら、不正解で正解が2,000だったという次第なんです。
上記の僕の計算、あるいは僕の文章の解釈がおかしいのでしょうか?
No.1
- 回答日時:
リース契約の内部利子率とは、「リース料総額」を「見積現金購入価格」に一致させるための最終利回りであると考えてください。
つまり、「リース料総額」を「リース契約の内部利子率」で割り引いた場合、必ず「見積現金購入価額」になります。
500÷(1+0.0793) + 500÷(1+0.0793)^2 + 500÷(1+0.0793)^3 + 500÷(1+0.0793)^4 + 500÷(1+0.0793)^5 = 2,000.04359471 ≒ 2,000
となります。
^2 は、2乗を意味します。
解答は「リース契約の内部利子率」を使っているのだから、明らかに 2,000 と、処理しているのでしょう。
この回答への補足
いつもありがとうございます。
>500÷(1+0.0793) + 500÷(1+0.0793)^2 + 500÷(1+0.0793)^3 + 500÷(1+0.0793)^4 + 500÷(1+0.0793)^5 = 2,000.04359471 ≒ 2,000
実はよく理解できてないのがここの計算なんですが、問題用紙には「金利相当額は千円未満を四捨五入すること」とあります。
なので、下記のように計算したのです。
【1年目】500÷(1+0.0793) =463.263・・・⇒四捨五入して463
【2年目】500÷(1+0.0793)^2=429.225・・・⇒四捨五入して429
【3年目】500÷(1+0.0793)^3=397.688・・・⇒四捨五入して398
【4年目】500÷(1+0.0793)^4=368.469・・・⇒四捨五入して368
【5年目】500÷(1+0.0793)^5=341.396・・・⇒四捨五入して341
【1~5年目】上記合計1999
だから、「見積現金購入価格」が2,000
「リース料総額の割引現在価値」が1,999
つまり、「見積現金購入価格」2,000>「リース料総額の割引現在価値」1,999
そして、計上額はいずれか低い方の額ということだから、リース資産としては、2,000ではなく1,999だろうと思い1,999を計上したら、不正解で正解が2,000だったという次第なんです。
上記の僕の計算、あるいは僕の文章の解釈がおかしいのでしょうか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 自動車ローン・自動車保険・車両保険 車の買い替え検討中です 1 2022/09/06 03:24
- 高校 日商簿記3級の勉強中なのですが 精算表が完成せず困っています。 こちらの問題の回答を教えていただきた 2 2023/03/02 09:07
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 満期保有目的債券の償却原価法の計算について(簿記2級) 1 2022/06/18 15:40
- 自動車ローン・自動車保険・車両保険 車の残価設定ローンの金利手数料について教えてください 5 2023/03/15 22:36
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 日商簿記2級の税効果会計の練習問題について納得行かないものがあります。 練習問題① 決算において、そ 3 2022/03/24 14:18
- 車検・修理・メンテナンス リース車の法人契約について質問です。 会社はリースの契約内容は社員には伝えないので、リース契約に詳し 3 2023/03/28 20:53
- 車検・修理・メンテナンス フォルクスワーゲンのリースを考えています。車両本体価格350万円のポロを現金で買い、9年間乗った場合 5 2023/04/20 20:46
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 簿記2級 未実現利益 基本的な計算が分かりません。。。 Q 1の未実現利益の計算です。親会社は子会社 1 2022/07/13 13:50
- 不動産業・賃貸業 100万円の中古マンションを購入する時の概算費用教えて下さい。 2 2022/08/22 21:35
- 固定資産税・不動産取得税 中古マンションの土地・建物割合について 1 2022/06/02 15:06
関連するカテゴリからQ&Aを探す
医師・看護師・助産師
薬剤師・登録販売者・MR
医療事務・調剤薬局事務
歯科衛生士・歯科助手
臨床検査技師・臨床工学技士
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
臨床心理士・心理カウンセラー・ソーシャルワーカー
介護福祉士・ケアマネージャー・社会福祉士
弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士
フィナンシャルプランナー(FP)
中小企業診断士
公認会計士・税理士
簿記検定・漢字検定・秘書検定
情報処理技術者・Microsoft認定資格
TOEFL・TOEIC・英語検定
建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引主任者(宅建)
不動産鑑定士・土地家屋調査士
マンション管理士
電気工事士
美容師・理容師
調理師・管理栄養士・パティシエ
シェフ
保育士・幼稚園教諭
教師・教員
国家公務員・地方公務員
警察官・消防士
その他(職業・資格)
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
簿記3級、減価償却費を出す際の...
-
建物の解体・取り壊し費用の科...
-
うるう年の利息求める問題で 36...
-
複利計算の謎
-
1株当たり情報の端数処理
-
利息の発生日について
-
仕訳:オークションで備品を処...
-
その他資本剰余金とその他利益...
-
町内会の土地売却
-
金利負担の解釈どちらが正しい...
-
A、B、Cの3人が100万円ずつ持っ...
-
貸付金 利息、無利息 回答お願...
-
簿記の以下の問題の解き方がわ...
-
問4決算(12月31日)につき、建...
-
売る前提なのに固定資産扱いっ...
-
商工貯蓄共済
-
評価・換算差額等って何ですか?
-
外貨預金の円転時の処理
-
【FP】元利均等返済の利息と元...
-
不動産の売却についてです 投資...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
建物の解体・取り壊し費用の科...
-
簿記3級、減価償却費を出す際の...
-
駐輪場の耐用年数
-
QCサークルで備品類の整理整頓...
-
ドトールでバイトしている人、...
-
簿記3級。減価償却累計額(資...
-
テナントを借りてダンススタジ...
-
簿記→圧縮記帳について
-
月割計算について
-
簿記 減価償却 計算 直接法
-
価額と価格と金額の違い
-
簿記三級における減価償却費の...
-
簿記問題について
-
日商簿記3級で、 『建物につい...
-
簿記2級【固定資産II】の取得...
-
減価償却費の計算について
-
棚卸資産の評価(時価) 再調達原価
-
簿記2級問題 減価償却について
-
原価償却費と減価償却累計額に...
-
☓4年の4月1日に取得した備品を☓...
おすすめ情報