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公共事業を増やすと円高になる理由は?

10/26の朝日新聞 記者有論で「バブル崩壊後の1990年代、公共事業が増えたときは円高になり
事業が減ると下落した」という一文がありました。
どういうメカニズムでそうなるのかをわかりやすく教えていただけますか?

A 回答 (2件)

> 10/26の朝日新聞 記者有論で「バブル崩壊後の1990年代、公共事業が増えたときは円高になり事業が減ると下落した」という一文がありました。



単純に言って、このような関係はほとんどありません。

為替レートのグラフはこちら。
http://www.nikkei225-dow-fx-chart.com/kawase_rat …
公共事業に関してはこちら。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014/sy014s. …

平成元年が1989年ですから、90年ころから94年ころまでは公共事業が増えて円高になっていますが、以後97年にかけては公共事業が概ね増加しているにも拘らず円安に振れ、その後現在に至るまで公共事業が減っていくにもかかわらず、99年まで円高、2001年まで円安、2003年ころにかけては円高、その後2007年までは円安に振れ、更に現在に至るまでは円高に振れています。

ようするに、その記事を書いた記者氏の「なんとなく」の感想なんでしょう。理論的な根拠はもちろんありません。
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この回答へのお礼

分かりやすく丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/28 15:00

1990年代のいつのことを指しているのかは、年度ごとの公共事業の増減額と、そのときの円ドルレートの推移をつきあわせてみないと、公共事業の増減と円相場に、どの程度、強い相関関係があったか検証できませんが、



一般的な、マクロ経済学のIS‐LM分析で考えれば、

公共事業の拡大、すなわち財政支出の拡大は、
IS曲線を右上シフトさせるので、
均衡点も右上に上昇し、
金利が上昇します、

資本移動が自由な経済のもとでは
金利の上昇は、自国通貨、すなわち円への需要(投資)を拡大され、
その結果、円の増価、すなわち円高をもたらせることになります。
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この回答へのお礼

分かりやすく丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/28 15:00

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