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考古学や歴史には全くの素人です。下らない質問かもしれませんが、昔から解せないことがあります。
人が昔からずーっと暮らしている土地なのに、町がそのまま地下に埋まっていたりしますよね。たとえば、江戸東京博物館に行ってみると、江戸時代の地層が今の東京の数メートル下にあるという模型が飾ってありました。・・・かと思うと、浅草寺などはそのまま残っているし、京都やローマといった町の千年以上前の建物や基礎がそのまま残っていたりもする。世界中、人間が活動し続けている町が埋もれたり埋もれなかったり。私にはとても不思議に見えます。要因はさまざまとは思いますが、易しく解説下さる方がおられましたら幸いです。

A 回答 (6件)

主な原因は、河川の洪水と、火山の噴火による火山灰の堆積によるものです。



近代以前は、今みたいに治水・治山技術が発達しておらず、河川には今みたいな立派な堤防は存在していませんでした。ですから、河川が増水してひとたびあふれると土砂の堆積も莫大な物となり、そこに住んでいた人は、再建するのに堆積した土砂を取り除くより、新たに堆積した土砂の上に生活基盤を築いた方が労力が格段に少なくなるため、地層の奥深くに建物の基礎とかが残ったままになってしまいます。

ようは、「川の流れに身を任せ…」です。

現在では、全国各地の河川に強固な堤防が築かれ、洪水も格段に減りましたが、洪水が起こったとしても、出来るだけ現状復旧させるのが鉄則になっています。

火山灰の場合は、桜島の噴火のように少量なら火山灰をどけてしまいますが、雲仙普賢岳の場合に、火砕流が通った跡が広大なので、ほぼそのままになっています。


要は、人間が、自然災害に対して成すすべがあるか否かで、町が埋まるか否かが変わってきます。
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誤解があるままだといけないので、補足します。


 洪水などのように河川の氾濫だけで考えると、遺跡が埋没しているのは「沖積低地」などの氾濫源地域のみと思ってしまいますが、実際は洪水の発生しない「台地」の上にもあります。
 それについては、こちらの良回答をご覧になるとわかりやすいかと思います。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=596974
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この回答へのお礼

補足説明ありがとうございました。Bigbarnさんも教えてくださったURLですが、説得力のある解説でした。最初はごく軽いつもりで質問したのですが、歴史や考古学に対して考えをいろいろめぐらせているうちに興味が沸いてきました。ありがとうございました。

お礼日時:2003/08/24 17:05

 治水に対する考え方が異なっています。


 近代の治水は、川の流れを、人間の都合に合わせて、流れを制御しています。しかしそれ以前では、洪水が発生しても、河川をある程度「わざと」氾濫させていたのです。
 これには明確な、理由が存在します。単に治水技術の「発達・未発達」ではありません。
 実はこの理由の中に、近代人にない大変優れた知恵があります。この知恵が、遺跡を残しているとも言えます。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。
なるほど。治水の定義はでっかい堤防を作ることだけではないのですね。

お礼日時:2003/08/23 18:03

こんばんは。



以前、同類の質問がありました。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=596974
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この回答へのお礼

回答をいただいた皆様、まことにありがとうございました。お礼が遅れて大変申し訳ありません。大変失礼ながら、いっぺんにお礼を申し上げたいと思います。

人が住んでいるところが埋まる理由は洪水と火山灰というのが有力のようですね。昔は自然がそれほどまでに力を持っていたのは想像できますが、どちらも私のこれまでの人生で全く体験がなく、もうひとつピンのも正直なところです。治水技術の向上がカギならば、近代になるほど地層が薄くなってゆく、田舎だったところほど昔の地層が地下深くある・・・なんてこともあるのでしょうか?

お礼日時:2003/08/21 13:52

解答かどうかわかりませんが、今読んでいる考古学の本に面白いことが書いてありました。



家を建てる時に出た木屑を地中に捨てる。
炉で火をたくと、灰を家の周りに捨てる。
肉を食べては骨を外に捨て、壷を壊せばかけらを無造作に捨てる・・・(中略)家が焼けると焼け跡をならして平らにするが、焼け残った基礎は地中に残り、その上に土をまきまた家を建てる。
その周りの地層にはまた家を建てる際の木屑が残される。こうして人間の住む場所には年々ゆっくりとしかし不断にに文化層が形成されていく・・・。

こういう風にして、遺跡は地中に残されているのだそうです。
地質によっては分解されてなくなってしまったり、分解されずにそっくりそのまま残るなんてこともあるようですね。
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埋没する理由でもっとも大きいのが堆積現象でしょう。

河川の下流では上流から流れた土砂が溜まります。特に洪水などでは一気に土砂が堆積します。

次に火山灰ですね。空気中の埃も原因の一つですし、宇宙からも細かい埃が降り続いているそうです。

人間が活動しているところでは、洪水などで土砂が溜まっても人間が取り除いてしまいます。それから河の上流域などでは、むしろ侵食の影響があります。

水没したようなところは顕著に堆積があるでしょう。
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