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コンサートホールの残響は,どうやって測定するのでしょうか?
特に,満席時の残響を測定するにはどうしているのか不思議です。

それから,満席時の方が残響が短くなるのはどうしてですか?
ヒトの体が,音を反射するより吸収しやすいのでしょうか。

A 回答 (2件)

>コンサートホールの残響は,どうやって測定するのでしょうか?



専用の測定器を使って測定します。
エレクトーンや、ノイズ発生器を使って、まっすぐな音を出し、その音を急に止めます。
その音が60dbダウンするまでの時間を計測します。
ホールの仕様書には舞台各部の寸法、座席数などの紹介とともに、「残響時間」という項目が書かれている場合がありますが、それは上記の通りに測定した時間です。座席の位置によっても変わりますので、数箇所で測定して平均的な値を記してあります。また、「空席時」「満席時」の別に書かれている場合もあります。

>それから,満席時の方が残響が短くなるのはどうしてですか?

満席時のほうがはるかに残響時間は短くなりますが、音は硬いものに当たると反射し、柔らかいものに当たると吸収されます。そのため満席時は、観客の衣服などに音が吸収され残響時間が短くなります。
通常、コンサートホールの座席は、人が座っていないときには、スプリングで座板が跳ね上がり、柔らかい背もたれとクッション部分を覆い隠し、残響が死なないようにしています。座板の裏側は、跳ねあがったときに音を適度に反射するように硬い材料で作られています。

満席時の残響測定は、実際に客が入っているときに測定します。
測定方法は同じで、開演前の5分間など、比較的客席が静かになったときに音を出して測定します。
瞬時のことですから、一般の観客はそれが何のために発された音なのかは気が付きません。


残響を計測する専門の業者もあり、最近は、座席の場所によって残響が極端に変わらないように、どこが音をよく反射しているかをピンポイントで測定し、その場所に吸音材を貼るなどの手立てを取ることも可能になっています。

http://www.noe.co.jp/product/pdt2/mea/mea05.html
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この回答へのお礼

詳しく,しかも具体的に解説していただきありがとうございます。
参考urlも見ましたが,大変参考になりました。

音が衣類に吸収されるのは,言われてみれば当たり前ですね。
でも気づかなかったです。

実際に満席になったとき確認するのは,いい方法ですね。
一瞬でしたら何の音なのか,気づきませんね。

お礼日時:2010/11/11 19:47

現在は、壁の反響材や吸収材を含めてコンピュータシミュレーションしています。

現在のコンピュータの能力では、椅子や着席者も含めて計算できます。
実際の測定する場合は、アルバイトを雇って測定します(滅多にしませんから)

人間の体は、水袋に近い音波吸収体(電波も吸収します)です。実際には骨が浅い位置にある頭と、そうでない体躯や手足と違うのでしょうが、さすがにそこまでは計算しないと思います。
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この回答へのお礼

コンピュータでシミュレーションできるのですね。
しかも,椅子や着席者も含めて計算できるとは。

アルバイトを雇うのも大変でしょうが,滅多にしませんから,
よく考えると可能ですよね。

確かに頭と手足で,反射率は違いますね。
そこまで,考えませんでした。
頭と手足の違いまで計算しても誤差の範囲でしょうから,意味がないですね。

お礼日時:2010/11/11 07:30

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