プロが教えるわが家の防犯対策術!

自閉症についてお聞きします。直接的ではないのですが、甥(小学6年)の自閉症です。その子には失礼かもしれないのですが、自閉症に見えないのです。と言いますのも、会話はとても流暢ですし、目もちゃんと合わせて話します。普通の大人が知らないような事でも知っています。人を嫌うようなしぐさもありません。私が子供の頃より賢いです。それどころか、絵を描く事は抜群に上手で、美大出身だった私から見ても、とても才能があると思っています。 友達も多いみたいですし、一見すると普通の子供にしか見えません。

姉の下の女の子(小学三年)の子も自閉症ですが、その子は誰が見ても自閉症っぽいです。会話もできませんし、数字の概念もありません。

姉はとても育児が大変だと言っています。ですから、たまにお手伝いに行くのですけど、その甥が姉がしんどくて寝ているのにも関わらず、酷くさわぐのです。姉が注意してもやめません。

ちょっと可愛そうだなと思ったので、「お母さんは、ちょっと体調が悪いから少しだけ静かにしててくれるかな?」
と注意すると、その一瞬は静かにするのですが、数分後には、酷く騒ぎ出します。気に入らない事があると、すぐに流暢な言葉で姉に反抗しますし、言葉をあまり理解しない妹(自閉症の) には、気に入らない事があると、「死ねばいいじゃん」 などと言って、驚いたことがあります。

言葉が解からないから 何でも言っていい、みたいに思っているのか 私はぎょっとしてしまいました。自分で考えられる知能があるとも思いますし、何だかわざと知っててやってる(困るのを)みたいに見えてしまうのです。

私にはただの 言葉が悪いようですが、反抗期にしか見えません。 その子は集団でいるとすぐ喧嘩をして 暴力をふるってしまう子ならしく、普通学級にはいません。特別学級にいます。

私たちの時代では、甥のような子がたくさんいましたけど、同じように教室で勉強していました。医学の発達によって変わったと言えば、それまでですけど…。

こう言った、知能の高い自閉症ってあるのでしょうか。 その子の視力は6.0もあるらしく、酷い遠視なので、人と見えている世界が違うから、イライラしがちなのだと姉が言ってました。


人様の家庭に首を突っ込むような事ではないのかもしれませんが、疑問に感じてしまいましたので、質問させて頂きました。

A 回答 (1件)

診断をここですることはできませんが、状況は十分にありえます。



「自閉症」というおおきなくくりで言ってしまうとすべてごちゃごちゃになってしまいます。自閉症でも種類と程度が様々で私のような専門家でも診断名などはとても慎重にしています。

自閉症には、コミュニケーション能力に支障のある典型的な自閉症から、ちょっと見ただけではわからないものまであります。知能や芸術的才能などは診断には関係ありません。目が合わない、とか言葉が出ないとか、いうのも本質的なことではありません。

最も共通した自閉症の中核的な問題は「ヒトのこころ(きもち)がわからない」ということなのです。これは「他人のきもちがわからない」ばかりではなく「自分のきもちもわからない」のです。というより「きもちがわかる」という状態が存在しません。言葉上での「わかる」「わからない」ではなく、脳の反応としての状態です。

そう考えると、甥ごさんや姪ごさんの状態がわかると思います。
難しいことは別として、自閉症や関連の発達障害(アスペルガーとか高機能自閉症とか、いろいろわかったように分類されていますが、それはどうであれ)で最も重要なことが「きもちがわからない」ということなのです。

「ひとのきもちがわかる・わからない」は経験とか環境とかの影響を考えたくなるのが人情ですが、実はそうではなく「きもちがわかる」ための脳活動は生まれつきに備わっている程度が決まっているのです。そして、その程度が障害のレベルになったのが自閉症なのです。もちろん、言語機能とか知的機能がセットになって障害された場合は「いわゆる、誰でもわかる自閉症」ということになります。

最近では、頭の良し悪し(知的能力や才能、努力をするかどうか、など)のほとんどは遺伝で決まっていることがわかってきました。同じように「こころがわかる」のも遺伝要素がほとんどであると主張する研究者が受け入れられるようになってきました。そして、これは知的能力・才能とは全く別の遺伝要素であることも専門家の中ではほぼ常識です。

以前は「こころがわかる」ことは育った環境とかのせいにされて軽視されてきましたが、そうではなく、脳の機能障害として対処しなくてはならない必要性が現実的な問題になってきているのです。
多くのひとが高校や大学で高等教育を受ける状態となり、この点がますます明らかになってきているのです。環境や教育がきちんとしていても「ひとのきもちがわからない」学生や大人が問題になるほど世の中にでてきているのです。「不良学生」とか「悪い人」という区別ではありません。

甥ごさんはそのような意味で自閉症と判断されたのかもしれません。

この回答への補足

 お礼で書き忘れてしまいましたので、補足をします。私は知識不足で、自閉症とは、その字のとおり、自分の中に閉じこもってしまう病気なんだと思ってしまってました。ですから、自分もそういう気があるので、自閉症なのかも…と少し落ち込んでいました。 姉からも自閉症でしょといわれたものですから、疑問が頭をぐるぐるしていました。 謎が解けてほっとしています。 

補足日時:2010/11/20 17:36
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この回答へのお礼

なんとも解かりやすい回答有難うございます。専門家の方の意見ですし、納得致しました。知能や能力は関係ないのですね? 私は姉に一度、どうして甥っ子が自閉症なの?見えないけど。と聞いた事がありました。 その回答の中に回答者様のおっしゃられているような、人の気持ちがわからないというのは、聞いた事が、ありませんでした。 
人の気持ちが解からない?なんてちょっと信じがたいですけど…。凄く心あたりがあります。姉も私との会話で、全く共感してもらえたなという感じがなかったのです。会話が成り立たないし、ちょっとストレスを感じてしまう事もしばしばありましたが…。
そう言われてみれば、納得の世界です。実は、私の家族はこういう人(人の気持ちが解からない)が多いので、何でだろうと思ってました。家族は私を含めて六人ですが、そのうち、母、姉二人が、会話が成り立たないのです。人の気持ちを理解しないのです。診断は下ってはいませんが、自閉症かもしれませんね。遺伝の要素が強いとなるとなおさらです。
謎が解けてきました。姉は私の事を あんたも自閉症でしょ。とか言ってましたが…、私は違うと思います。
自閉症の子供がいるのは、長女です。次女の子供は自閉症ではありません。私はこの次女としか唯一まともに会話が出来ないのが 実情でした。

長年の謎が解けたような気もします。本当に有難うございます。でも、長女に人の気持ちが解からないから、自閉症なんじゃないと言ったら、怒るかもしれませんけど…。

そういえば…、長女の旦那さまも 会話に? なところがあって、通じないなあと思っておりました。
どうして長女の子供ばかり自閉症の子が生まれるのかなあと思っていましたが、回答者様のおっしゃることを ふまえると良く理解できます。遺伝が強く出ているかもしれないのですよね。

わざわざ丁寧な解説と文章本当に有難うございました。今後に役立てたいと思います。有難うございました。

お礼日時:2010/11/20 17:25

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