No.53008 質問:経済の破綻?@@。の回答の中の
>カツ丼が10杯で30円、とかになってしまうのでしょうか。
>でも給料が120円だからなぁ・・・というふうに。
というくだりを読んでふとおもったのですが、(かってに引用して済みません)そもそも何で物価って上がっていくものなのですか?
すごく乱暴に言うと
カツ丼1杯 500円
給与平均 10万円も
カツ丼1杯 1500円
給与平均 30万円も
一緒ですよね?。
半永久的に決めておけば(米2kgで1500円とか)簡単な気がしますが、そもそも
どのようにして段々かねの価値って下がっていくものなのですか?
勿論、金利のことや世界の貿易やら相場やら株やら複雑な事柄が絡むのでしょうが私は経済の基本が分かっていないようなので、「NHK子供相談室」のように
やさ~~しく、教えていただけると幸いです。
なんだか幼稚な書き方ですみません。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
今「デフレ」って言われてますよね?牛丼やら、ハンバーガーやら、衣料品やら、ドンドン値段が下がっています、ですから、常に物の値段が上がる訳ではありません。
ちなみに、「デフレ」とは「デフレーション」の略です。この反対が、「インフレーション」です。「インフレ」と略します。歴史を眺めれば確かにymrsさんの言われるように「インフレ」の方が多いです。その理由は、
1)経済成長期や、好景気時には、
・経営者は仕事をこなすために人を雇おうとする。
・人を雇おうとすると思うと、労働市場の需給関係で給料を高くしないと来てくれない。
・人件費や仕入れ値が上がるのでコストが上がる。しかも、景気がよければ「売れる」訳だから卸値や小売値全体が上がる。
・給料も上がっているので購買力はすぐに落ちない。
というような循環が成立するからです。
2)こういうインフレだけでなく、戦争などの直後、たとえば第一次大戦後のドイツや第二次大戦後の日本、ソ連崩壊後のロシアなど、爆発的なインフレに見まわれました。財政に大借金があってもチャラになるのですから、政府にとっては都合のいい話です。混乱期にどの程度権力の都合や意志が働いているか私は知りません。
■金本位制といってもいい江戸時代ですら、「インフレ」はありました。江戸初期の慶長大判は純度が高いのですが、金の純度がどんどん下がり江戸末期にはかなり低くなっていました。紙幣の増刷と同じです。
■金などの裏付けのない紙幣を「不換紙幣」と言います。金などの裏付けのある紙幣を「兌換紙幣」と言います。今、「兌換紙幣」は事実上ないです。60年代後半のニクソンショックまではアメリカは金本位制でした。しかし、金の流出は止まらず、突然金との交換が停止されました。ドルも紙切れになった、というと言い過ぎですが、裏付けはなくなったのです。
■自転車はそのままでは倒れちゃいますが、こいでいると倒れません。先程の好景気での「循環」と同様、ある意味で、人間の経済活動や、権力側の都合を考えるとある程度のインフレは都合のいいことなんです。「いい」とはいいません。「都合がいい」のです。
■環境や動物の生態に対しては一定であること、変化のないことを望むくせに、人間だけ特別扱いするなんて勝手なもんです。これは私の個人的な意見です。
No.2
- 回答日時:
前の説明ではよく分からないと思うので補足します。
■景気は好景気と不景気を繰り返します。これを「景気の循環」といいます。古典的には、景気のいい時に物価が上がり、景気の悪い時は物価が下がります。
■これだと、+-ゼロでチャラになりそうですね?でもそうはならないのです。平均的に見れば、毎年経済規模は拡大しています。これを「経済成長」といいます。給料も購買力も仕入れ値も小売値も平均すれば上がっているのです。人間社会だけ人口も経済規模も拡大しているのです。
■以前、経済成長期には「不景気」とは言わずに、「景気後退」といいました。その時でも+の成長だったからです。平均10%のところ、5%なら「景気後退」なわけです。
■先程政治権力との関係を言いましたが説明不足でした。我々がカネないと、借りるか、強盗するか、偽札作るか、首吊るかですよね。強盗や偽札作ると捕まっちゃいます。しかし、政府が偽札作っても罰せられないのです。お札を刷るのは政府の権限であり、堂々と偽札作っていいのです。一寸オーバーにいいましたが、混乱期のインフレとはこのようなものです。日本の赤字600兆円、これをチャラにするのは大インフレ、または消費税を40%にするしかないとも言われています。
江戸時代の「金貨改鋳」は「出目」と呼ばれてました。現代のインフレに比べれば可愛いもんです。
~経営者は仕事をこなすために人を雇おうとする~のくだり大変良く分りました、「経済成長」ですか、ニュースなどでよく聞きますが、
めんと向かいあったは初めてでした。
それが +-ゼロにならないところが経済というものなのですね。
国債とかの話になるとまた頭がくらっ、ときちゃいますがだいたいのところのみ込めました、詳しくまた、具体的な御説明どうもありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
イメージ的には物価を半永久的に固定(米2kgで1500円とか)してしまえばいいのですが、実際にそうすることは出来ないのです。
その理由は常にお金の価値が高くなったり低くなったりと変化しているからです。物価がどんどん下がっていく現象を『デフレーション(デフレ)』といいます。例えば、カツ丼1杯1000円だったとします。不景気ですから高すぎて食べる人はいません。食べる人がいないと店にお金が入ってきません。(当然ですね。) 店にお金が入ってこないと従業員に払う給料がありません。それでは困ります。多少は損をしてもいいからカツ丼を売ってお金を得るためには、値下げをするしかありません。値下げをしてカツ丼1杯800円になったとします。値下げをしたから少し売れるようになりました。しかし値下げをしたために従業員の給料は減ってしまい、家計を圧迫します。家計が圧迫されれば当然節約をします。1杯800円のカツ丼はまた売れなくなってしまいました。店にお金が入ってこないために、さらに値下げをしてカツ丼1杯500円になりました。また少し安くなったので、人々はカツ丼を食べにきます。しかし値下げした分儲けが減ってしまったので、またまた給料がカットされます。またまた家計が圧迫されます。人々はもっと節約するようになります。カツ丼が売れません。さらに値下げします。儲けが減ります。従業員の給料が減ります。家計が圧迫されます。・・・・・・・・(繰り返す)
いまのはカツ丼だけを例にしましたが、今の日本はほとんどの企業がこれと同じ状態になっているのです。商品が売れないから値下げする→値下げしたから儲けが減る→儲けが減ったから、従業員の給料が減る→給料が減ったから家計が苦しくなる→家計が苦しくなるから節約する→節約するから商品が売れなくなる→商品が売れないから値下げする→・・・・ と悪循環しているのです。値段を固定してしまっては、その企業(店)は確実に倒産します。この現象を『デフレスパイラル』といいます。
価格がどんどん現象していく理由は、このためなのです。
デフレ、インフレのことは解っているつもりでしたが sumou111さんの
カツ丼の説明で、絵が浮かぶようによくイメージできました、ありがとうございます。
しかしこれを聞いて新しい疑問が浮かんじゃいました。
悪影響で景気が悪くなっているのを皆が認知しているのなら皆で一斉に買いものを始めれば絶対景気は回復するのになぜ皆しないんでしょう?(笑)
なかば冗談、半ば本気です。
>その理由は常にお金の価値が高くなったり低くなったりと変化しているから
です。
そこが私の疑問です。
最初の話に戻ってちょっと違う側面からお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。
あるところに小さな集落(国)があったとします、貨幣は存在しません。
海の近くに住んでて魚ばっかり食べてる人と、山に住んでて鹿ばっかり食べてる人が居ました、お互い飽きるのでそのうち2つを交換するようになります。
しかし魚がとれない時に「魚は春まで待っててくれ、しかし鹿は今お前2尾もってるだろ1尾くれ、そのかわりこの石をやる。これは魚に交換できる魔法の石だ」と言って石をあたえるとします。そのうちその石で魚も、鹿も
木の実もにも代えるようになりました、これがお金だとします。
経済のはじまりはこうだったんじゃ無いかと思っていますが、では
石一個はいつまででも魚1尾じゃないのですか?
たとえ誰かかダンピングして「おれんとこは石2個でさから3尾だ」なんて言っても原則として 魚1尾=石一個 ときめれば良い気がしますが。
そうすると魚がとれない時に石2個で買おうとするやつがあらわれるでしょうが、あくまで 魚1尾=石一個 と原則をきめておく。
自分でもここまで書いて何を教えて欲しいのかよく解らなくなってきました。
つまりお金のかちが可変的なのがよく解らないということでした。
とにかくありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
すいません。
補足&訂正です。>価格がどんどん現象していく理由は、このためなのです。
現象→減少でした。
先の説明では、「カツ丼屋の従業員じゃない人は、給料減らないから家計は圧迫されないじゃん!」と思うかもしれません。この説明に出てくる庶民の家計はみんなカツ丼屋の給料であると考えてください。
また価格が下がる例しか説明しませんでしたが、価格が上昇していく例は、この例とまったく逆の理由です。その場合は、どんどん物価の価値が上昇していき、『インフレーション(インフレ)』という現象が起こります。
No.5
- 回答日時:
需要と供給--学校で習いましたね-
品物を欲しい人が多い>品物が少ない--このときに品物が少ないから,売り手は高く売りたい から,値段を高くしても売れるという事になりますね.当然要らないものであれば,買いません.その逆は品物を安くしないと売れないですね.早く言えばオ-クションを考えてください.売り手と買い手が1対1しかいなければ、例えば,米の値をを半永久的に決めればいいでしょうが、売り手の品物を持つことにも限度がありますから,なくなれば他人から買うことになりますよね.また値段が変ることになりますね.なぜならば,人によっては儲けることの金額が違ってきますから, 2kg1500円で売りきった人はこれでいいと思っているでしょうし,それではいやな人は米の欲しい人に2000円でうるでしょうし、買うでしょう.そうすると売り手の米がなくなるまでどんどん値が上がります.売り手と買い手の持つ量と買いたい量で値段が変ることになります.あなたと私しかこの世で一つしかないものをお互いに交換するならば、1対1で交換率を固定できます,しかし,それも一つでもういらないとなると値を固定する必要もないし,作らないでしょう.しかし,それを欲しい人がいると 作る人も買う人もいろいろですから,固定できませんでしょう.都会と地方の村でも野菜の値段が違いますよね.運ぶ運賃が加わりますから,これも近い,遠いがあって一定にはできないでしょう.という事で永久には固定できないことをおわかりいただけましたか.
>売り手と買い手の持つ量と買いたい量で値段が変ることになります
なる程よくわかります。結局多数の人の気持ちが絡むので一筋縄では行かない
・・ということですね。
>都会と地方の村でも野菜の値段が違いますよね
この例は大変よくわかりました。
一個人の素朴な疑問にお時間をさいていただき誠にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
みなさん素晴らしい回答をされているので必要ないかとは思いますが、
「魚1尾=石一個と原則をきめておく」というのを実際に行ったら具体的にどうなるか、という事を追加しようと思います。
ymrsさんのようなお考えは決して”分かっていない”という事ではなく、
歴史上東西を問わずしばしば為政者による価格統制が敷かれています。
近代でも社会主義国家では物価は基本的に公定価格ですし、
戦争や経済危機の時などに市民の生活を守るために行われる事もあります。
では実際にこれを行うとどうなるかというと、あまり成功しません。
具体的には「魚が取れないんですぅ」とか言って、陰で石2個で買うという人に売ってしまう者が出ます。ヤミ行為とか地下経済と言うやつです。
ローマ時代なんて違反者は死刑にしてるのに、それでもやるんです。
すると定価で仕入れる店には商品が回って来ず、店に行ってもモノが無いから買えないという状況が起こります。
店としてもそのうち仕方なくこっそり値上げすることになります。死刑は怖いけどヤミ価格でなければ仕入れもできませんから。客も仕方ないからその値段で買います。誰も定価で売ってはくれませんから。
かくてヤミ価格がまかり通り、お金の価値は落ち着くべき所に落ち着くわけです。
旧共産圏の末期や戦後すぐの日本はおおむねこういう状況でした。
コンビニやデパートの正札だけを見るとピンときませんが、もともとお金の価値というのはそういうものなのですね。
あぁやはり、そういう事もあるのですね。
なる程長い歴史の中で失敗の上に合理化されてきた仕組みが今の経済なのですね、ホントに簡単には行かないものですね。
大変分かりやすい御説明どうもありがとうございました。
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