プロが教えるわが家の防犯対策術!

以前 新型インフルエンザが流行ってる真っ最中の頃、風邪をひき病院に行ったらドクターから「他の人に風邪をうつさないように抗生剤を出しますね」と言われ抗生剤を服用しました。

なぜ抗生剤を飲むと風邪がうつりにくくなるでしょうか?
菌が弱って死ぬ、それだけなのでしょうか?

宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

 獣医師です。


 ご質問のケースがどのようなもので医者がどういう判断をしたかは、実際のところその医者でなければ判りません。実際に診てもいない、しかも医者でもない人間がどうこうは言えませんので、「一般論」を述べます。

 「風邪」というのは病名ではなく症状です。その原因は一概には言えないのですが、風邪の原因の大半はウイルスであると考えられています。インフルエンザ以外でです。インフルエンザは「風邪」とは区別して「インフルエンザ」という感染症と捉えるのが一般的ですので。
 風邪の原因ウイルスといっても多々あって、ライノウイルスとかコロナウイルス、アデノウイルスあたりが主な風邪の原因ウイルスと言われていて、その中でもライノウイルスがメジャーであるようです。「風邪」の9割がライノウイルスによるもの、という人もいるくらいです。ほんとかどうか知りませんが。

 そんなわけで少なくとも風邪の原因はウイルスがメジャーであるのは変わりありませんので、風邪に対して抗生物質は直接的には効きません。

 その一方、よく「風邪をこじらせる」ことがありますが、それは細菌の二次感染によることが多いです。その細菌も種々雑多なものがあるのですが、他から感染を受ける場合もあれば既に体内に存在する細菌が機に乗じて増殖して悪さをしたりすることもあります(日和見感染)。

 ですから、「風邪」の時の抗生物質は、主に二次感染の防止を目的として投与されます。
 二次感染が起きるかどうかは体の調子を始めとしてこれも種々雑多な要因によって左右されるのですが、まあ一般的には風邪を引いている以上は二次感染が起きてもまったく不思議ではないので、先行的に抗生物質を投与するのは治療方針としてはリーズナブルでしょう。

 さらに質問者さんのケースでは喘息があってプレドニンを処方されているのですよね。
 プレドニンは強力な抗炎症作用があるので頼りになる薬なのですが、その反面で免疫系を抑制するため、感染症を悪化させます。
 ですから、感染症の存在が疑われる患者にプレドニンを投与する際は、抗生物質を同時に投与するのが原則でしょう。
 ウイルス感染症を疑う場合は抗生物質を同時投与してもあまり上手くないのですが、細菌感染症であれば喘息に対してプレドニン+風邪の悪化防止に抗生物質という処方はリーズナブルだと思います。
 患者の「風邪」が、ウイルスによる初期症状なのか既に二次感染を起こしている可能性が高いのかは、診察すれば判断できるでしょうし、ウイルスの風邪だとしても喘息を放置するかウイルス感染症が悪化するリスクを押しても喘息の対処をするのがベターかは、これまた診察した医者でなければ判断できないことです。
 その場合も、ライノやコロナのような"ザコ"ウイルスが多少暴れてもたいしたことはないのですが、細菌の二次感染を起こすと厄介なので、抗生物質を投与して先に手を打っておく、というのも一般的にリーズナブルな処置だと思います。

 要するに、「他の人に感染させないように」という説明だけが少々不可解なのですが、患者さんに対してどのような説明の仕方をするかも医者の判断ですので、私には何とも言えません。
 まあ、風邪が悪化すれば他人に感染させるリスクも高くなるので、悪化を防ぐ→他人への感染を防ぐ、という意味では別に嘘やいい加減なことを言っているわけではない、と思いますが。

 肝心なのは、質問者さんとその医者の間に信頼関係ができていれば良いわけです。
 まあそれは普段からの医者の「説明の仕方」によるものと思いますが、既に質問者さんとそのお医者さんの間に信頼関係ができているのなら、そのお医者さんは何か他人には判らない理由によって、そういう説明の仕方を選んだのでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しく説明して頂きまして有難うございます。
ウイルスと菌、 よくわかりました。

風邪は症状であり風邪という病気ではなかったのですね、そういえば猫ちゃんが鼻水たらしてると猫の風邪と言ってたのを思いだしました。

解答を読んで思ったのですが、あの時ドクターは少し笑っていたので深い意味は無かったのだと思えてきました。

でも この質問で間違って覚えていたこと、知らなかったことが大変勉強になりとても嬉しいです。

わかりやすく詳しく説明して頂きまして、本当に有難うございました。

お礼日時:2010/12/10 19:08

それは残念ながら効果は期待できないと言われています。



おそらく、抗生剤は習慣で出したものだろうと考えられます。
風邪のときに効果がないと知りながら、今まで「出してくれなかった」と怒られた経験でもあるのではないかと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

抗生剤出すのが習慣ではありませんでした。

私の書き方が説明不足だったようです。

有難うございました。

お礼日時:2010/11/27 10:37

その医者の知識は怪しいです。


抗生剤は細菌に作用し、ウィルスには無力です。
(ウィルスそのものを退治する薬はありません)
風邪の際に抗生剤を服用して効果が期待できるのは、喉などの炎症原因で弱っていて細菌の感染が予想されるときくらいで、
みだりに抗生剤を服用すれば耐性菌の発生を助けるだけです。
私なら喉が痛くなければ抗生剤の処方を断り、二度と行きません(というか風邪の症状に腹痛でもない限りは医者には行きません)。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ウイルス(インフルエンザ)ではなく風邪(菌)をひいて病院にいきました。
風邪の症状は喉の痛み咳とたんと熱で 喘息もあり喘鳴もでできたのでプレドニンと あと何種類かのお薬も処方されました。
あの時の症状から抗生剤は自分のために処方されて良かったと思っており
その先生は腕はいい先生であのときのお薬の処方は完璧だと思っています。

ただ私が知りたいのは
ほか人にうつさないために抗生剤を飲むというのは、体に入った菌を弱めて殺すの他にもっと何か作用があるなかな?と思ったので質問しました。

有難うございました。

お礼日時:2010/11/27 10:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!