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こんにちは、いつもお世話になります。

Nothing worth having can be had without labour.(明治時代の仙台工業高校の試験問題)

He seemed not to notice the bustle any more than if the silence of a desert had been around him.(明治43年の外国語学校の入学試験問題)

(英文箇所の出典:日本人と英語 もうひとつの英語百年史 著者:斉藤兆史 出版:研究社)

上記の英文は二つとも英文和訳の問題です。

僕は上記の英文を、見た瞬間に「???」となり、結局何回も読み返してやっと、5分から10分後に理解できました(区切り箇所を見抜くのに時間がかかりました)。 こんなに一問一問に時間がかかっていたら、絶対に時間切れで明治時代の英語の試験には落ちていたと思います。(しかも当時の中卒、現代の高校2年終了した人が解く問題です。)

上記の英文は僕が感じた通りにかなりやっこしい英文なのでしょうか? それとも、一文一文に10分近くもかかってしまった僕の英語力は低すぎるんでしょうか?? 

この英文の難易度を教えていただけますか? よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

はい。

少なくとも私にとっては「かなりややっこしい英文」です。しかし、今の日本の高校の教科書にも載っているらしい夏目漱石の『こころ』の2010年6月6日版を先ごろ、改めて読んでみましたが、やはり、この英文程度にはややこしい日本語でした。昔の人は、しゃらくせえ言い方をしたもんだあねえ。

この回答への補足

この欄をお借りします。

一応洋書もすいすい読み、洋画も字幕なしで見れていますので、(このカテの達人達のすごすぎるレベルには全然適わないけど、)かなり英語の自信はあったのですが、この英文を読んで以来「自分は井の中のかわずだった?」と本当にショックでした。このカテの達人に一人でもご回答いただけて、「この英文はややこっしいよ。」と言っていただければ、それだけで満足だと思い質問しました。

予想以上にご丁寧なご回答をいただき恐縮していまいました。 そして、ベストアンサーの選定に悩みました。

結局のところ、明治時代の人の英語力のご解説をしていただいたNo2様をベストアンサーにしようかと思っていたのですが、散々悩んだ結果、やっぱりこの英文のややっこしさをご解説いただいた、No1様にベストアンサーを進呈いたします。

皆様、ありがとうございました。 来年もどうぞよいお年をお迎えください。 来年もよろしくお願い致します。

補足日時:2010/12/26 17:05
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

最近、(20年後でも)全然超人に追いつけそうもないので、超人は言語的に特殊な才能をお持ちのお方なのだと思う今日この頃です。
その超人程のお方でも、ややっこしく感じましたか!  安心しました。 

>夏目漱石の『こころ』の2010年6月6日版
>この英文程度にはややこしい日本語でした。
>昔の人は、しゃらくせえ言い方をしたもんだあねえ。

そう仰られてみれば、昔の本は確かにややっこしい言い方をしていますよね。 
同じ日本語でも、何度か読み返さないとハッキリと分からないこともしばしばあります。

改めて、ご回答にお礼申し上げます。

お礼日時:2010/12/22 17:42

まず英文を検索してみました。



Nothing worth having can be had without labour.
これって、伊藤和夫氏の参考書に出てくるのでしょうか? 改訂後にlabour → labor に直しただけだと思います。

ナサニエル・ホーソン(Nathaniel Hawthorn)あたりの出典でしょうか?
He seemed not to notice the bustle any more than if the silence of a desert had been around him.

私の大学の時に、ホーソンはやった記憶がありますから、こちらもあながち過去形ではないようですね。ヘタをすると、未だに受験問題集とか一部の英語塾では使われているのではないでしょうか。

現在でも、ラッセル、モームを教材にしている有名な英語塾があるわけです。もちろん、ラッセルの英文自体がそれほど難しいとは言いませんが、内容的に、文明論やその思想そのものが古すぎます。しかし、教育界や受験生の間には、根強く支持している人たちもいるはずです。私は、伊藤和夫氏の受験参考書を読んでみて、どうしてこんなものがと呆れましたが、受験生には非常に評価が高いようです。

今は質より量の問題が多いようですから、こんな凝った言い回しで考えさせるというものは多くないように思います。

ただ、これは、数十年前までには、標準的な大学受験に出ていた文章ではないでしょうか?見方によっては、レベル的にはそれほど高くないのかもしれません。そういう英文に慣れてきた人にとっては、さほど難しくはないはずです。だからといって、英語が出来るとか、英文がスラスラ分かるというわけではありません。

私は、明治の英語の達人には、興味があって、何人かの書籍を手に入れてみました。
もちろん、トップに君臨するのは、斎藤秀三郎氏で、彼の辞書は、今の世の中になっても、まったく問題なく利用出来るのです。多少の言い回しの古さはあっても、彼はすごいというしかありません。

私が教わった先生の先生が、英語の達人の1人としていわれた鈴木大拙氏でしたので、彼が書いたものを読んでみると、決して難しい言い回しをしているわけではありません。

アメリカでは、大拙氏の書いたものが、当時若者にブームになった読み物としては、非常に良く出来ていたと思います。ただし、彼には、終生、彼の英文をネイティブ・チェックしてくれる人がいました。

また、新渡戸稲造氏の英語のレベルというと、18~9歳で、すでに現在の大学院生以上の英語のレベルがあったと言われますし、野口英世氏の受験前の英語レベルも、相当のものだったと言われます。そもそも、当時の大学の英語の受業は米国教授がすべて英語でやっていたわけです。今は、情報がありあまること、そして、覚えるべきことが多すぎるせいなのかもしれません。

私が感じるのは、明治の人たちと大きく違うのは、単語力の差だと思いますし、それに見合う、日本語の単語力です。安易に当時の人たちとは比較することは出来ませんが、彼らの日英の単語力は抜群のものがあります。

鈴木大拙氏にしても、南方熊楠氏にしても、バイリンガルではないものの、英米で有名になった人たちには、その支える語学の前に、日本語の国語教育が充実していたのだとも思えます。二度と、夏目漱石や森鴎外は、日本では生まれないと言われる所以です。

p.s.
can be had ...手に入る (idiom?)

イギリス英語でしょうか、イギリス人やヨーロッパ人で、非常に凝ったビジネス文に出会うことがあります。一度読んでも、二重否定などがあると、頭の中で変換して、言いたいことは分かるけれども、ストレートに言うことは出来ないのかなって思うことがあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>まず英文を検索してみました。
>数十年前までには、標準的な大学受験に出ていた文章ではないでしょうか?

これには驚きました! 難関大学の受験には使われていたのかも知れませんね! しかし、難関大学系統の受験英語にお詳しいNo1様がこの鯨構文の使い方は始めて見たと仰っているので、そうでもないかも知れません。 

>伊藤和夫氏の参考書に出てくるのでしょうか?
>ナサニエル・ホーソン(Nathaniel Hawthorn)あたりの出典でしょうか?

分かりません。 質問文にも書いたとおり、英語教育百年史に関する本を読んでいただけなので、、、。

>そういう英文に慣れてきた人にとっては、さほど難しくはないはずです。
>だからといって、英語が出来るとか、英文がスラスラ分かるというわけではありません。

そういうものなのですかね!? 僕は、小説等の英文の速読には結構自信があるのですが、こういうややっこしい英文は、意味を理解するまでにかなり時間がかかりました。

>今は質より量の問題が多いようですから、こんな凝った言い回しで考えさせるというものは多くないように思います。

昔は一問一問に時間をかけて考えて良かったのですね!? (それでも、10分近く一問にかかっていたら、確実に明治時代の高校受験には落ちているか、、、。)

>また、新渡戸稲造氏の英語のレベルというと、18~9歳で、すでに現在の大学院生以上の英語のレベルがあったと言わ
>れますし、野口英世氏の受験前の英語レベルも、
>そもそも、当時の大学の英語の受業は米国教授がすべて英語でやっていたわけです。

僕は通信で、英語でbusiness management等の外国の資格を2,3取りましたが、、簡単でした(読み書きはできるので)。 なので、僕個人としては、授業が英語になったくらいでは、新渡戸稲造レベルにはなれないような気がします。 やっぱり、本当にどうやって明治のエリートは英語を勉強したんでしょうかね???

>私が感じるのは、明治の人たちと大きく違うのは、単語力の差だと思いますし、それに見合う、日本語の単語力です。
>安易に当時の人たちとは比較することは出来ませんが、彼らの日英の単語力は抜群のものがあります。

確かに昔の人が書いたものって、「すごい日本語力!」って感じるものが多いですよね! 「日本語力もかなわないけど、英語力もかなわない。」じゃないくて、「日本語力が適わないから、英語力もかなわない。」だったのですかね? このカテでも国語力と英語力に関する議論をよく見かけますが、やっぱり、そういうことなんでしょうかね。

>イギリス人やヨーロッパ人で、非常に凝ったビジネス文に出会うことがあります。
>言いたいことは分かるけれども、ストレートに言うことは出来ないのかなって思うことがあります。

business managementの資格取得時に、ビジネス文の書き方も一応単位にあったので勉強しました。 回答者様ほどのお方には、とっくにご存知だと思いますが、本来的には必要事項だけを簡潔に書いた方が良いらしいです。

本当にお詳しいご解説ありがとうございます。

お礼日時:2010/12/22 08:32

ちょうど,このような worth については回答したところです。



http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6397234.html

そこでも紹介しましたが,

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3317865.html

こんな風に英語をよく知っている人でも正確には理解できないものです。
something worth ~ing で後ろから something にかかっている。
今回のような nothing worth having で主語になるパターンであればなおさらそう理解するしかありません。

それに be had という受動態。
「持っている」状態というより,「手に入れる」という感覚では可能ですが,なじみのない人が多いでしょう。

「手にする価値のあるようなもので,労せず得られるものなどない」

labour と英式になっているところがいかにもという感じですが,やさしくはないです。

いわゆるクジラ構文の not ... any more than をこのように使うのを見たのは初めてです。
「もし,彼のまわりに砂漠の静けさが広がっていたならばそうであった(気がつかなかった)ように,その騒ぎに気づかないようだった」

as if 的な感覚ですね。
had been でなく,were/was ではないかという点も含めて無理やりな英語という気がします。
(not any more than if ... という形自体はありだと思いますが)

昔からこんなことをやっていたんだなという印象ですが,今のような辞書・参考書が発達していない時代にこんな英文を学生がやっていたのであれば,当時の日本人は賢かったのだなあと思います。
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この回答へのお礼

大達人、ご回答ありがとうございます。

>「手に入れる」という感覚では可能ですが,なじみのない人が多いでしょう。

はい、一瞬完全に「???」となりました。 区切りが分かると、「あ、手に入れるか!」となんとか分かったのですが。

>いわゆるクジラ構文の not ... any more than をこのように使うのを見たのは初めてです。

大達人ほどのお方でも、くじら構文のこの使い方は初めてですか! 大達人レベルに到達するまでに10数年はかかる僕では、10分かかっても読み解けただけで、良かったのかも知れません、、、。

>無理やりな英語という気がします。

そこら辺は、僕レベルだとどこまでが自然な英語なのか全然わからないので、、、「そうだったのですね!」という感じです。

>今のような辞書・参考書が発達していない時代にこんな英文を学生がやっていたのであれば,
>当時の日本人は賢かったのだなあと思います。

僕も本当に驚きました。 てっきり今から見ればレベルが低いのかと思いきや、、、かなりハイレベル!!! 今ほど辞書や、参考書が無いのにどうやって勉強したんだろう???と不思議ですよね?? (ちなみに多分それが原因だと思いますが、趣味で勉強している英語以外の外国語は万年初心者レベルです。)

とにかく、洋書を百冊は読破し、英語の精読を速読でする自信がかなりあったのですが、明治時代の高校受験には、おそらく時間切れで落ちるという、、かなりショックでしたが、、、やっぱり、ややっこしい英文だったんだとわかり安心しました。

ご丁寧なご回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/12/22 07:38

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