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1,インフレとは通貨の価値が下がることだと思うのですが、そのことは、外国為替において通貨安になることとは別物なんでしょうか?(インフレが起こっている国、もしくはインフレ懸念のある国の通貨は安くなり、相対的にインフレ懸念が少ない国やデフレの国の通貨は高くなるのでしょうか?)

2,現在、中国では、諸物価が高騰し、インフレ懸念が高まっていますが、その一方で、元の切り上げが求められています。利上げは、インフレ抑制と通貨高を目標とするものですが、(1)その効果が出て、インフレが抑制されれば、通貨は高くなり、(2)その効果が出ずに、インフレが進めば、通貨安になると考えて良いのでしょうか?

3,戦後の日本は、経済成長とともに、諸物価は高騰し、インフレがすすみましたが、その一方で、日本円の価値は、対外的には高くなりました。そのことは、日本円そのものの価値は、インフレによって低下したが、それ以上に米ドルなどの外国通貨の価値が大きく下がったので、円高になったと考えても良いのでしょうか?

4,過去にハイパーインフレが起こった国々では、通貨の価値が大幅に切り下がりましたが、もし、日本や中国、米国において、ハイパーインフレが起こった場合は、その国の通貨は大幅に価値が下がると考えて良いのでしょうか?

A 回答 (3件)

1.インフレとは物価が上昇し通貨価値が下がる現象です。

一方、為替レートにおいて通貨安になるのは二国間の経済状況によります。対象となる通貨の国でインフレが自国より進んでいれば自国通貨は通貨高になる可能性があります。なので通貨安になる可能性は比較的高いとは言えますが絶対ではありません。
 なお反対にデフレの国の通貨は通貨価値が上昇しているので為替レートにおいて通貨高になりやすいと言えます。

2.中国はなかば固定相場制(管理フロート制)なので為替がほぼ固定されています。そして人民元は政府が輸出産業を支えるため、人民元売りを行っており他の通貨に比べ割安にコントロールされています。中国から安い製品が輸出されアメリカや欧州の産業に影響が出ています。このためアメリカと欧州は人民元が不当に割安だとして上昇圧力をかけています。
 このような状況ですので今回の利上げでは資本流入の絞り込みと不動産などリスクが高い経済活動の抑制に留まり、為替にはほとんど影響がでないと思います。

3.戦後、金ドル交換が有効であったブレトンウッズ体制下で日本は大幅な円安レートでの固定相場制でした。しかし経常収支が悪化したアメリカが金兌換を停止したのを機に高度成長期の日本は変動相場制に移行します。変動相場制移行後、日本は安定成長期に入り政治や経済状況により円高と円安になる局面が交互に訪れますが、諸外国通貨安の方向性が変わらず今に至っています。
 変動相場制移行から円高が進んでいますが、これは高度成長期の日本と経済政策に失敗したアメリカとの比較で相対的に円が強かったものと思います。高度成長期を過ぎたあとも円高傾向で推移しているのは、金利または物価上昇率(インフレ)が相対的に低く円の価値が毀損されにくかったためと思います。

4.ハイパーインフレが起こる場合は、通貨価値が毀損し存在できなくなる可能性が高いと思います。しかし日本や米国でハイパーインフレが起こる可能性は、経済・通貨量の規模を見るに、なかなか起こりにくいのではと思います。だからといって財政状況が悪い今の日本が大丈夫とは思いませんが。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございました。インフレと為替相場の関係など糸口が掴めた感じです。どうも有り難うございました。

お礼日時:2011/01/09 16:42

1,インフレとは通貨の価値が下がることだと思うのですが、そのことは、外国為替において通貨安になることとは別物なんでしょうか?(インフレが起こっている国、もしくはインフレ懸念のある国の通貨は安くなり、相対的にインフレ懸念が少ない国やデフレの国の通貨は高くなるのでしょうか?)



外国為替の場合、相対的に考えていかなくては行けませんが、比較対象国の物価水準が一定と仮定した場合、インフレは、通貨安要因になります。インフレの兆候が出る前に、為替市場が反応してくることもあります。

デフレ国は、日本しかないので、良く分かると思いますが、(名目)金利は低いのに、何で外国人が円買いするのか?と言えば、実質金利がえらく高いからです。為替の動向を見る場合、実質金利で見ますので、実質金利が高い円が強くなるということになります。

現在、中国では、諸物価が高騰し、インフレ懸念が高まっていますが、その一方で、元の切り上げが求められています。利上げは、インフレ抑制と通貨高を目標とするものですが、(1)その効果が出て、インフレが抑制されれば、通貨は高くなり、(2)その効果が出ずに、インフレが進めば、通貨安になると考えて良いのでしょうか?

インフレが抑制されても、為替相場が国家で管理されていますので、多少の上下はあるにしろ、為替相場は動きません。インフレが昂進しても、為替相場が国家で管理されていますから、こちらも動きません。
国家管理されている為替相場が、大幅に下方調整される時は、国際収支が大幅に悪化してしまい、もう自国ではどうにもならない時や、大幅な財政赤字から、経済が破綻してしまって、通貨切り下げしか道がない場合は、切り下げしてきますが、中国はそのような状況ではありませんので、通貨切り下げは考えられません。

戦後の日本は、経済成長とともに、諸物価は高騰し、インフレがすすみましたが、その一方で、日本円の価値は、対外的には高くなりました。そのことは、日本円そのものの価値は、インフレによって低下したが、それ以上に米ドルなどの外国通貨の価値が大きく下がったので、円高になったと考えても良いのでしょうか?

そう言える局面もありますが、基本的には、経済力増大による貿易黒字が円買い圧力を強めたと見るべきじゃないかな?少なくても80年代までは。現在の状況は、日本はデフレですから、実質金利差で動いている部分は大きいと思いますが、80年代までの経済は、金融取引が現代のように大きくありませんでしたから、やはり、経済力の拡大が為替市場に影響を与えたと見るべきでしょう。

過去にハイパーインフレが起こった国々では、通貨の価値が大幅に切り下がりましたが、もし、日本や中国、米国において、ハイパーインフレが起こった場合は、その国の通貨は大幅に価値が下がると考えて良いのでしょうか?

通貨大幅安に必ずなると断言して良い。自身に置き換えて考えればすぐに分かります。
99ショップに行ったら、卵が9000円で販売されると誰でも予測できる状況になったら、誰も円を持ちたくないですよ。私なら、預貯金全額引き出して、ドルかユーロかゴールドか、兎に角、他の通貨などにして、資産保全に入ります。私が考えるくらいですから、他の方も企業もみんな同じ行動をとります。
そうすると、外為市場に円があふれ出しますので、超円安になる。普通、こうなる前に、気勢が入ると思いますが、円暴落は断言して良い。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございました。インフレが起こりつつ、円高が進んだ戦後の日本をどう解釈するかの糸口が掴めた感じです。ハイパーインフレについても詳しいご回答有り難うございました。

お礼日時:2011/01/09 16:29

1 おっしゃられるように、インフレとは通貨の価値が下がることです。


  そのインフレになっている国の通貨は下がりますので、現金や預金で持っているより、別の資産価値のあるもので持っている方が、目減りしないでいいということになります。
 別の資産価値のあるものは、不動産、金の地金などがありますが、外国の通貨もあります。
 インフレになっている国の通貨をインフレの心配のない国の通貨に換えるということをすればいいので、インフレになっている国の通貨は売り手が増え、インフレの心配のない国の通貨は品薄になるので、ご質問されている、外国為替において通貨安になるということと深いつながりがあります。
(戦争など他の要因がなければ、インフレが起こっている国、もしくはインフレ懸念のある国の通貨は安くなり、相対的にインフレ懸念が少ない国やデフレの国の通貨は高くなります。)

2,中国は、市場の原理にまいかせることなく、自国の経済のために、とことん為替介入する国ですので、どうなるかわかりません。(おそらく、元を高くすることはないと思います。)安になると考えて良いのでしょうか?
  http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3206
   (途中までしか読めませんが)

3,日本円そのものの価値は、インフレによって低下したということですが、これは、日本国内にある品物に対して、日本の通貨である円の価値が下がったということです。一方、円高になったということは、日本の国力が増し、日本円を持っていても紙くずになるという心配をしなくて済むようになったことなどにより、日本円の価値が上がったためであり、外国通貨の価値が大きく下がったと考えないほうが良いと思います(相対的な話なので結果的におっしゃられることにもなりますが)

4,ハイパーインフレが起こった場合は、その国の通貨は大幅に価値が下がると考えられます。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございました。インフレ懸念が高まる一方で、元の切り上げ要求がある中国と、インフレが進行しつつ、円の価値が切り上がってきた日本。結局の所、円の価値、元の価値は、どうなっていくのかと、気になる感じでいます。

お礼日時:2011/01/09 16:21

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