No.3ベストアンサー
- 回答日時:
親類が住職をやっていますが、仰る通り檀家離れが著しく経営が大変です。
以下長々と、横道にそれたりしながら駄文を連ねますので、よほどお暇な方以外は読む価値が無いかも知れません。
檀家制度というものは、江戸時代に各地の寺が役所の市民課みたいな役割を担っていたこととセットなんですね。
だから決まった寺に代々お布施という税金に似た性格の献金を行い、戸籍やパスポートといった行政サービスを受けていた訳です。
簡易裁判所みたいな役割もあって、揉め事の仲裁はお寺さんが担ってきました。
これらは死後も続くもので、葬儀も埋葬も墓地管理も全て寺が仕切ってきたのです。
この頃の寺は、庶民にとっては時代劇でいうところの「お上」同然で、
逆らうなんてとんでもない、なんでもお寺さんの言うとおりにしてきた訳です。
ところが明治以降、行政サービスはほとんどが自治体の役所が担うようになり、
戦後になって本来の宗教色が薄れてくると・・・残ったのはいわゆる「葬式仏教」でした。
各宗派とも本山は比較的簡単な修行で住職になることを認め、その代り「○○という戒名をつけたら○十万円本山に納めろ」などというルール作りがなされます。
宗教者としての資質より、金儲けの資質を求めるようになってきた訳ですね。
だんだん、僧侶は説法が下手になっていき、能動的に信者を獲得する能力まで失っていきます。
そこにいたのは「葬式仏教」というフランチャイズチェーンにおける「お寺」の店長さんだったのです。
店長さんたる住職は、説法などの宗教的行為で檀家を獲得するよりも、寺の土地を利用した駐車場や貸しビル、霊園経営の方が楽に儲かると気づきます。
これは主にバブル時代です。
どこのお寺も土地を持っていましたから笑いが止まらないほど大儲けします。
住職が外車を乗り回し、毎晩クラブで豪遊し、愛人を囲っていたりしました。
葬式はめんどくさいからとバイト僧侶を雇ったりします。
大金を払うお金持ちの葬式だけは住職自身で経をあげたりもしてました。
さて、栄枯盛衰は世の常でありまして、バブルもはじけ飛びます。
住職さんたちは儲からなくなっただけでなく、借金も抱えてしまいました。
そのため、世間の人たちが経済的に苦しくなっても、戒名代をはじめ檀家に要求する金額は下げられません。
それどころか、あれこれと名目を作っては寄付集めに狂奔します。
長引く不況の中で、お寺とは檀家にとって不良債権でしかなくなってきました。
そこにタイミング良く、商才に長けた葬儀屋が各地に葬儀会館を建設し始めます。
これはお寺に頼らなくても、必要な時に必要なだけ葬祭サービスが受けられる便利なものでした。
檀家制度のような面倒な付合いや役割もいらず、やれ伽藍の修理だ○○祭だと日ごろからお布施を要求されたりしません。
必要な時だけお金を払えば受けられるサービスです。
しかも低価格や明朗会計を打ち出す業者も出てきて、その魅力は増します。
このように葬式が葬儀会館主導になってまいりますと、僧侶の立場が変わってきます。
利用者にとってはお経をあげてくれる僧侶なら誰でもよくなってきました。
ここに至って僧侶は「葬儀屋の下請け業者」にまで零落してしまったわけです。
さてさて、単なる下請けの「経読み業者」に立派なお寺は不釣り合いになってしまいました。
誰も尊敬していませんし、そもそも日頃の付合いも薄い業者ですから誰も寄付などしません。
どこの家も代が変わるたびに、お寺との付き合いが切れていきます。
末端の住職たちは危機感を募らせますが、これまでの上納金で肥え太った本山は一向に今までのやり方を変えようとしません。
地方の若手僧侶を中心に改革へと動いてはいますが、本山を動かすまでには至っていないようです。
このように、葬式仏教の臨終が近くなってまいりました。
あまりにも業が深いので成仏できそうもありません。
とてもよくわかりました。
「坊主憎けりゃ~」をはじめ、僧侶にまつわる諺にはネガティブなエピソードばかり、も納得のご回答有難うございます。
「先生」と呼ばれる職業を選ぶほど俺はバカじゃない、という人もいますが、政治家も僧侶も「先生」って呼ばれてる人沢山いますよね。(ひとりごとですみません)
No.4
- 回答日時:
丁度 この投稿がなされる3時間ほど前の7時半からNHKで放送していましたよね。
「お墓に異変!寺離れをとめろ」
寺が差し押さえに有っている・・・
再放送が有れば良いのでしょうけれど・・・。
お寺さんにはお盆しか収入源が無いですもん
それに比べれば 神社は
お正月を始めとして、お祝い事の行事を沢山持っていますし
新たに集客すべく努力もしています。
お寺さんは それに比べれば不幸なことから始まり
核家族化した今、利便性を追求した簡素化された墓などが出来れば
そちらに遺骨まで移動させ 田舎から都会の便利な 商売としての墓苑に集約されているからのようです。
時代の変貌期ではないでしょうか?
回答有難うございます。
私もNHK見ました。
おっしゃるとおり、変貌期ですよね。
神社は「寄付しろ」ってあからさまに言わないでど、お寺って「え?」って思う事を平然といいますから。
ま、宮司さんもいろいろな方がいらっしゃるにはいらっしゃいますが。
No.2
- 回答日時:
そうですね、はるか昔は「寺請け制度」というのがあってかなり密接に結びついていましたが、今では総じて希薄ですね。
私の地元では、寺の住職が檀家の意見を聞き入れずに勝手に本堂と母屋を改築して、それにもかかわらず檀家に対しては、数十万から数百万円の膨大な金額を請求しています。
私利私欲に走る住職がいるところは自然と檀家は離れていくでしょうね。
ただそうなった時、お墓をどうするかの問題が出てきますから、言い方は悪いですが、そういう住職はお墓を人質に取って檀家を押さえつけているという感じがします。
お経をあげてもらうにも、金額の多さで長さが露骨に違うというのも嫌ですね。
回答有難うございます。
>寺の住職が檀家の意見を聞き入れずに勝手に本堂と母屋を改築して(中略)膨大な金額を請求しています。
やはりこういう事実ってあるんですね。
今までは「お寺さんの言いなりにならないと罰があたる」的な強迫観念があったかもしれませんが、そんなこと関係ない、単なる住職の私利私欲ということに多くの人が気がついてきたんだと思います。
お墓はお寺とは関係なく納骨堂に移す方も多いようですから今後いろいろ変わってくるかもしれませんね。
かつて医師が患者に対して「治してやってる」的態度がみられる場合がありましたが、ここ数年は「患者様」「医療はサービス業」という意識に変わりつつあると思うんです。
お寺の方の意識も変わるといいな•••
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