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乾性油、不乾性油、半乾性油は、主に液体の油脂(すなわち脂肪油)に関する分類だと思いますが、
ヨウ素価でいうと130以上が乾性油、100~130が半乾性油、100以下が不乾性油という定義がありますよね!
この定義に照らし合わせると、『固体の油脂(すなわち脂肪)は、全て不乾性油であるという』という解釈になると思いますが、正しいですか?
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

個体の油(脂肪)は、パルミチン酸やステアリン酸のような飽和脂肪酸の含有量が多いため、ヨウ素価が低く、空気によろ酸化で固まらないので、正しいと思います。

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この回答へのお礼

4500rpm様、早朝からの回答ありがとうございます。素早い対応をしていただき、とても助かりました。今後ともよろしくお願いします★

お礼日時:2011/03/05 08:51

人工的なものでもよければ、固体の油脂でもヨウ素価を130以上にする


ことは可能だと思います。分子量を小さくして、二重結合を末端部分に
すればできるはずです。

>ヨウ素価でいうと130以上が乾性油、100~130が半乾性油、100以下が不乾性油という
この定義がかなり曖昧なのだと思います。
数値が書いてあり、一見厳密な定義に見えますが、実際は経験則です。

乾性油=空気の酸化によって固まる油
不乾性油=空気の酸化によって固まらない油

植物油、魚油などの液状の油脂は不飽和であり、分子中にいくつかの二重結合があり、
自然界のものはシス型になっています。このため、分子の対称性が悪くなり、
融点が下がって固化しにくくなっています。
これを酸化すると二重結合がなくなるので、対称製が増し、酸素の結合によって
分子量が増えて固化しやすくなります。これが乾性油です。

ですから、最初から固体の飽和油脂に関しては乾性油・不乾性油という分類自体が
無意味であり、飽和油脂は安定で酸化されないのです。

また、油脂の乾性はヨウ素価だけで決まる物ではありません。
ヨウ素かは二重結合の多さを示す指標です。二重結合が多い物ほど酸化されやすい
のですが、この指標には二重結合の位置は含まれていません。また、共役の度合いも
わかりません。アマニ油のように、分子の外側に二重結合をもつ油脂は酸化されやすく
乾性も大きいのです。

経験則によるおおまかな指標は化学を実生活に応用するときに大事になりますが、
それにふりまわされてはいけません。
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この回答へのお礼

Saturn5様

回答ありがとうございます。
確かに、ヨウ素価という指標にふりまわされていたと感じました。
同時に学問することの奥深さも実感しました。
今後ともよろしくお願い致します。

お礼日時:2011/03/07 01:44

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