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医者に病気を病説明する場面で、患者が「風邪を引いたんです。」と言うことはできるのですが、
「微熱が出たんです。」とは言わず、「微熱があるんです。」だと思うんですが。

なぜ、そのような言い方ができないのか説明したいのですが、よくわかりません。「引く」と「出る」の動詞の性質が違うせいなのでしょうか?つまり、「引く」は状態、「出る」は動作を表し、上記の言い方だと、診察する前に「出る」の動作が発生して、診察を受けたときには、微熱の有無がはっきりしないニュアンスなんでしょうか?

A 回答 (5件)

微熱が出た、は言うと思いますよ。


だから、その言い方ができないわけではないでしょう。

微熱が出た、というのは熱という症状の始点を表します。
つまり、状態の始まりですね。
「微熱がある」というのはその症状が現状継続している状態を意味します。
もし、「出る」を使って表現しようと思ったら、厳密には「微熱が出ている」と現在進行形にする方がいいことにはなります。

しかしながら、医者に病気を説明する場面では、その症状は改善されるべき症状という前提があるはずです。
今は既にない症状ならば、むしろそれは過去完了であることを逆に説明する必要があるでしょう。
「昨夜微熱が出たんですが、今は収まりました」
など、微熱という症状の始点はあったものの、今は終息している状況の説明を必要とします。
医者に対して、終息に関する説明をせずに、始点としての「出る」を使う場合、表現としては始点しか意味しない「出る」であっても、熱という状態は継続している、と当然、判断されるということになります。

つまり、場の判断としての表現の選択ですね。
だから、意味的に「出る」ではなく「ある」が正しいにせよ、場の判断として意味は通じます。
「出る」の言い方ができないわけではないと思います。
確かに動作の始点を意味する「出る」では、診察時の熱の有無は明らかではないわけですが、場の判断として、当然、熱が「ある」状態であると判断されるし、もし熱が既にないようであれば、むしろ熱の終点を説明する必要がある、ということになるんじゃないかと思います。

「引く」も状態ではないと思います。
「風邪を引いた」はあくまで過去であり、現状における風邪の有無ははっきりしないと思います。
それでも「風邪を引いたんです」という言い方ができるのは、医者に説明する場面だからでしょう。
現状、風邪を引いていないのなら、医者に説明する場面は訪れません。
やはり場の判断として、今も風邪が継続しているという判断を期待できるために「引く」が使用できるということです。
つまり、これは「微熱が出る」と同じ事情と考える方が妥当だろうと思います。

極端な話、場面設定を鑑みれば、患者は「風邪」「微熱」と言うだけでも意味が伝わることになります。
その場での言葉の意味が限定的なものだからですよね。
必要な単語以外の文法的ニュアンスはこの際、省略可能となるし、「出る」でも「ある」でも、その終息を意味する説明がないのなら、それは現在進行形だと判断される場面だということになるだろうと思います。
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このような語と語の固有の結びつきの関係はコロケーションと呼ばれ、その縁語関係には日本語の歴史そのものを反映させた背景があるため、単純に「引く」「ある」「出る」といった動詞の意味を当てはめようとしてもズレが生じてしまいます。


このような語彙の呼応関係は、そのまま覚え込んでいるのがネイティブなので、日本語学習者にはその辺をよく断っておく必要があります。例題をたくさんあげて自然に馴染んでもらうことです。理屈だけでは深みにははまります。
「目に余る」「目が高い」「手に負えない」「気が置けない」「鎌をかける」「足が出る」

1.風邪引き
この「引く」は、漢語の意味としての訓読みとはかなりずれた国訓での「引く」ですのでご注意ください。
「浜風をひきありく」は風を浴びる、「湯をひく」は湯を浴びるという日本語特有の使い方になります。
「風邪引きセメント」などとも使いますから。

中国語では「傷風感冒」であり、「感冒」は悪寒を感じて(影響を受けて)、それに冒(おか)されることです。
「風邪を引く」は、そんな感冒状態になることであり、その状態を「風邪に罹(かか)った」といいます。「罹病」です。
ですから、「風邪を引く」とは「風邪がうつる」「風邪を患う」「風邪に罹る」「風邪にやられる」ことなのだと。

2.熱がある
その熱のあり様とその反対語の関係を説明すればよろしいでしょう。

熱がある←→熱がない
熱があるけど、微熱程度。熱があったけど今はない。

熱が出る←→熱が引く
熱がひどく出て今も熱が高い。一時は高熱が出たけれど、今はすっかり熱が引いた。

熱が上がる←→熱が下がる
熱が少し上がって今も熱っぽく怠(だる)い。一時は熱が上がったが、今はすっかり下がっている。

熱を上げる←→熱が冷める
彼女に熱を上げていたが、今は完全に冷めている。

用は目先の理屈ではなく、たくさんの縁語関係に馴染ませてあげることではないでしょうか。
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過去問に「風邪を引く」とはどういう語源か、というのがありました。



http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2937442.html

これによると「引く」は「吸い込む」と同じであり、何を吸い込んだかというと、古代中国でいうところの「邪な(悪い)風」です。上記参照のリンク先をみてください。

さて、「微熱が出る」の方ですが、確かに言いにくい。これは「出る」という言葉に形となって現れる、という意味があるためだと思います。暗黙のうちに「熱が出る」とは高熱が発生したばかりの状態を指していると言えるでしょう。
高熱ではないが「ちょっとした(普通ではない程度の)熱が出た」もありだと思います。

したがって、微熱では「出た」とは言い辛い。でも「無い」訳でなく「在る」。あるいは高熱は引いたけれど、まだ「微かな熱」は「在る」(継続して残っている)。熱が引かなくて高熱が続くも「在る」。
だから、「ある」は両方の状態で使用できると言えます。
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「熱がある」は自分がそのように感じている状態で、


体温計で測ったら、いつもより高い数値が出たそこで「熱が出た」
と言えるのではないかと思います。熱の高低にかかわらず、
発熱している状態を云う言葉も熱があるでもいいとおもいます。
「夕べ38度の熱が出て、まだ熱がありますので会社休みます。」
「風邪をひく」は風邪をひき寄せるのいみで、出るとは別の言葉です。
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「微熱」は「わずかな熱」という静的な状態を示す言葉ですから、「出る」という動作を表す言葉とひっつかないってだけの話です。



ですので「熱が出た」「ちょっと熱が出た」と言う事は出来ますよね。また「ちょっと熱がある」と言ってもオッケー、このへんは日本語の「どっちでもいい」部分になります。ちなみに「(昨晩は)高熱が出た」と言うことからも、「微熱が出た」と言っても、あんまり違和感はないですねえ・・・。
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