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「原子炉は停止している。」といわれていますが、
停止している状態と運転している状態との違いとはなんでしょうか。
よろしくお願い致します。

A 回答 (7件)

色んな定義が考えられるでしょうが


普通に考えると「発電している(送電している)」ことを言うと思います。
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原子炉の原理を知らないと、わからないかと思いますが、


核燃料が核分裂をして熱を発生させている状態が、運転状態。臨界ともいいます。
臨界じゃない状態が停止状態。

このサイトの3番「どうやって電気を作っているの?」とかはどうでしょうか。
http://www.gnfjapan.com/kids/index.html
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完全に停止した状態というのは、


発電を停止し核燃料の間に制御棒を入れて
核分裂を停止させ、冷却を続けて炉心の
温度が100度以下になること。
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一般的には、核分裂反応が続いている状態を“運転状態”と言うと思います。


制御棒が入って、それまで続いていた核分裂反応が止まれば、“停止”ということになります。
今回の福島の原発でも、地震直後に制御棒が入って、原子炉は“緊急停止”したと報道されいます。

話が少しややこしいのは、原子炉が“停止”しても、炉心の燃料棒からは熱が発生し続けることです。
直後は大量の熱が発生し、相当長い時間が経っても結構な量の熱が出続けます。
これは核分裂によって生成した放射性物質の崩壊熱なのですが、これがあるために、原子炉が“停止”していても炉心を冷却し続けなければなりません。

冷却装置が止まれば、停止していた原子炉や、外に貯蔵しておいた燃料棒さえも、溶融などの事故をひきおこすので、これを本当に“停止”と言って良いのか、別な呼び方をした方が良いのではないか という気もいたします。
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この回答へのお礼

素人の私にも理解することができました。ありがとうございます。
それにしても、電源装置や冷却装置等の”安全装置などが停止してしまうと、
原発というのは制御不能に陥るのだということを知りました。
日本の電力供給の一定の役割を担ってきた原発を今後どのようにしたらよいとお考えでしょうか。
例えば、原発の規模を現在より1/10~50程度に縮小することで
より制御可能な方向に改善させることは可能なのでしょうか。
思いつくまま書いてみましたが、よろしくお願い致します。

お礼日時:2011/04/10 18:15

>例えば、原発の規模を現在より1/10~50程度に縮小することで


>より制御可能な方向に改善させることは可能なのでしょうか。
>思いつくまま書いてみましたが、よろしくお願い致します。
規模を縮小しても核廃棄物や放射性物質を放出する可能性があるので・・・今回のような原発事故をゼロにするには全ての原発を廃棄しなければなりません。 しかし、既に稼動して原発廃炉にするにも10年単位のスケジュールで作業する必要があるので、悪い意味で原発と共存するしかない! という結論になります。

あまり議論されていませんが既に原発を稼動させてしまっているので・・・後戻りはできない1本道を歩んでいるので、如何に今回のような深刻な原発事故を起こさせないか! 事故になっても放射性物質を原発施設外に放出させない! という努力が必要で、「原発廃止」しても「発電できないだけで放射能放出の可能性は万年単位で必要」という事実を認識されていないと思います。

既に沢山保管されている高レベル核廃棄物は万年単位で厳格に管理が必要です。



ある意味、原発は「パンドラの箱」で まだ底に残っている物を見た人はいませんが、格納容器という原発関係者以外には絶対に見ることのできない「黄色い格納容器=パンドラの箱」がTVで映ってしまいました m(_ _)m  福島のパンドラの箱の底には「溶融した燃料棒」があるようです ^ ^;
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>電源装置(中略)が停止してしまうと、原発というのは制御不能に陥るのだということを知りました。




原発自体が”電気製品”なんだから、電気が無くなりゃ制御しようがない。
これ、飛行機や自動車やロボットや新幹線など全ての電気式制御装置に共通です。
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原子核は崩壊して、別の原子核になることがあります。

核分裂反応と呼ばれます。大きく分けて二つの種類があります。いずれの場合にも熱が出ます。


1.自然崩壊:原子核が自然に壊れて行く反応です。その時諸種の放射線を出します。例えば中性子を放出します。


2.ウランのような原子核に外から中性子が打ち込まれて崩壊するものがあります。この時中性子がまた飛び出します。打ち込まれた中性子の数と飛び出した中性子の数を比べる必要があります。飛び出した中性子が別の原子核に打ち込まれる場合もあります。その数は??


3.前項で述べた核分裂反応で、反応で生まれた中性子が、別の原子核に打ち込まれ、だんだんその数が増えて行くと巨大な熱量が出てきます。連鎖反応と呼ばれます。


4.連鎖反応の速度が上がりすぎると、爆発となり、原子爆弾tなります。


5.発電所の原子炉では、連鎖反応の速度を抑えて、必要量の熱を取り出します。


6.反応の速度を適度に抑えるには、出てきた中性子の数を制御する必要があります。余分な中性子を吸収してしまう物質が必要です。そのような物質を核物質の間に配置します。制御棒と呼ばれます。


7.制御棒の数を増やせば、中性子の数が減って行き、反応は止まってしまいます。

8.ご質問の答えです。
前項で述べた方法で、連鎖反応を止めた状態を原子炉は止まったと表現します。

9.一方に於いて、ウランが核崩壊して出来た、セシウム、沃素、イットリウムなどは中性子を打ち込まなくても自然崩壊をして行きます。そして熱を出します。これを冷却する必要があります。今回福島原子力発電所では、この冷却がうまく行かなかったのです。
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