火力や水力発電所では問題のない出力調整が原発では困難(とされている)のはなぜなのでしょうか?
温度がひんぱんに変化して燃料棒の鞘が劣化するとか、
あまりに原発が巨大なのでコントロールがむづかしく、中途半端では不安定になるからという記事が見られるのですが、それならそれに耐えられるように、またちいさ目につくればいいだけです。
巨大すぎるジャンボジェットを作った結果墜落を怖れるようなものです。
日本でもその実験を以前したようですが、うまくいったと聞いています。でも反対が多いせいかその後は実施されていません。これもおかしいと思います。
そのために電力側に夜間電力を捨てるための本来不要な巨大ダムを作らせたり、エコキュートなどを強引に売り込む口実を作らせることになったのだと思います。
フランスなどでは実際にやっていると聞きますし、その技術を日本も導入するべきではないかと思うのですが、この是非を質問します。
これは技術的なことを聞いていますので、イデオロギーだけの不確かな意見は求めていません。
よろしくおねがいいいたします。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
なぜ”原子炉”の出力調整が難しいかと言うと、核燃料棒の特性だと思います。
核燃料棒は二酸化ウランを酸化ジルコニウムで覆ったもので、これは火力と違って燃料が固形で最後まで強度を維持しないといけません。ですが固体ですので、温度を高くしたり低くしたりすると強度的に劣化していきます。(ガラスに水をかけたり熱したりするとひびが入りますよね。)それを防ぐためには、極力同じ出力で安定運転させるのが望ましいです。
次に反応度の問題があります。核燃料は二酸化ウランを核分裂させて熱を生むわけですが、その結果徐々に高次化プルトニウムや(一時的なものも含め)キセノンが溜まります。これは核分裂を阻害するもので、これが溜まることにより燃料棒は(二酸化ウランが残ってても)核分裂しにくくなります。ですが頻繁に出力を調整するとこういった余計なものがたまりやすくなり反応がしにくくなったり運転が不安定になったりします。
この辺の話は核燃料の性質ですので、原子炉の大きさ(燃料棒の数)はあまり関係無いと思います。
技術的に解決できるかできないかと言えばできない問題ではないので、結局問題となるのはコストです。
原子炉は常にフル稼働させて揚水発電所で電気を別の形で溜めたほうが、経済的には一番なんです。原発の場合、出力を落とすことが燃料コストの節約にはつながらずデメリットばかりですので。
なお揚水発電所は昼間水を落として夜間水を溜めるものなので、ダムが巨大である必要はありません。各揚水発電所の調整池を調べればわかると思いますが、小さなダムですよ。通常の水力発電所として建設されたダムに調整池を付け足したものがほとんどです。それにもはやいまさらダムを作らなくても、ピーク電力の頭打ちでたなざらしになった揚水発電機増設計画はいくつもあります。
原発による出力追従運転は、揚水発電で余剰発電を吸収しきれないフランスだから必要なのであって、私は日本で必要とは思っていません。下手したら火力発電所で発電のみをとめたほうが効率がいいかもしれません。
ご回答ありがとうございます。
新しい知見が増えました。
燃料棒の燃料自体の強度維持の必要から出力調整は避けねばならないということですね。
私の情報では燃料を封入している鞘(ジルコニウム製)の劣化が心配されているとのことです。これに比べれば内部のひびはまだ許されるのではと言う気がしないでもありません。
>次に反応度の問題があります。核燃料は二酸化ウランを核分裂させて熱を生むわけですが、その結果徐々に高次化プルトニウムや(一時的なものも含め)キセノンが溜まります。これは核分裂を阻害するもので、これが溜まることにより燃料棒は(二酸化ウランが残ってても)核分裂しにくくなります
これは深刻な問題ですね。原子炉の規模に関係なく問題になるということは、原発の根本的な欠陥といえるのかもしれません。
>結局問題となるのはコストです。
基本的にはコストと安全性との綱引きということでしょうが、出力調整は安全性には関わらないようですのでちょっと安心いたしました。
>子炉は常にフル稼働させて揚水発電所で電気を別の形で溜めたほうが、経済的には一番なんです。原発の場合、出力を落とすことが燃料コストの節約にはつながらずデメリットばかりですので
ここが一番気になるところです。
出力を下げても燃料は通常とおり分裂し続けるということでしょうか。
揚水発電所は小さいということですが、それ専用の発電所は100万KW級のものがたくさんあって、黒部発電所やら佐久間発電所のそれよりも出力としては何倍もおおきいものが多いです。溜池は小さくてもとても小さなダム(発電設備)とはいえないものばかりです。この膨大な建設費に、変換時の損失(30%減)を考えれば、本当に経済的なのだろうか、と思ってしまいます。
>日本で必要とは思っていません。下手したら火力発電所で発電のみをとめたほうが効率がいいかもしれません
ちょっと分かりにくいところです。日本では現状でやっていないのですよね。これは、フランスも日本のようにするべきだと仰っておられるのでしょうか?
No.11
- 回答日時:
火力や水力でも中間出力での運転に問題が無いわけではありません。
ボイラーによっては、燃焼状態が変化して排ガス中にNOxが増えるものもあります。
水力でも出力を絞ると振動が発生してしまうものもあります。
いずれにしても、頻繁に出力を変化させると、熱ストレスが加わったり、機械的な動きが多くなったりして、メンテナンス費用増大につながります。
原子力でも出力調整はある程度可能です。
原子力の燃料は火力の燃料と違って、経理上固定資産となっていますので、出力を絞っても燃料費がその分少なくなるということはありません。発電出力をしぼれば、発電単価が上昇します。
ご回答ありがとうございます。
>頻繁に出力を変化させると、熱ストレスが加わったり、機械的な動きが多くなったりして、メンテナンス費用増大につながります。
それは理解できます。でも自動車の燃費が80Km/hで最高だからといって停まらず走りっぱなしで使えといってもこれは役立たずです。車には悪くても、急ブレーキだって使わねばならないときは使うでしょう。頻繁には停まれないからといって特別にそれに横付けして乗り降りする自走同期プラットフォームを作るのはばかげています。百メガワットの揚水発電所を一杯全国に作るのはそれに似たような愚行ではないだろうかと私は思っているのです。
>頻繁に出力を変化させると、熱ストレスが加わったり、機械的な動きが多くなったりして、メンテナンス費用増大につながります。
結局総費用対全体効果ということでしょう。でもダムやら発電所はつくるだけでボカボカ儲かるひとがいるわけです。自然はむちゃくちゃになるのですがコストには含まれませんね。
>原子力の燃料は火力の燃料と違って、経理上固定資産となっていますので、出力を絞っても燃料費がその分少なくなるということはありません。発電出力をしぼれば、発電単価が上昇します
これは今度理解できました。日本の将来のためには実質的にその考えかたでいいのかということを問題にしたいと思っています。
No.10
- 回答日時:
発電単価で見るのが一番わかりやすいと思います。
中電によると発電コストにおける通常の核燃料棒の価格は1割
原子力発電の発電単価は4.8~6.2円/kWh、ざっくり燃料コスト0,6円といったところでしょうか?
LNG火力が5.8~7.1円、燃料コスト5割と見積もって3,5円でしょうか?
極めておおざっぱな計算ですが、それでも核燃料棒の取得コストの安さと原発はまわし続けたほうがコスト面で有利であることは言えると思います。
メンテナンスフリーの原子炉は、GEに作れるかどうかは知りませんが、原子力艦が似たようなものですので技術上は似たようなことはできるでしょうね。
ただしその場合20年使える燃料棒、つまり兵器級ウランが必要になります。
民生用としてはあまりに物騒に思いますが。
原子炉の解体や放射性廃棄物の処理費用については、計算に入っているとの事です。
ですが原発推進派の机上の空論によるものなので、私は全然信用しておりません。
あなたのおっしゃるとおり計算の中身も見れませんしね。
何度も恐れ入ります。
>20年使える燃料棒、つまり兵器級ウランが必要になります。
民生用としてはあまりに物騒に思います
そうなんですか。
やはり簡単ではないのですね。
>ですが原発推進派の机上の空論によるものなので、私は全然信用しておりません。
しっかりした根拠自体まだ作れない段階だという事ではないかと推察しています。
3/11以後のコスト計算は更に困難になるのではないでしょうか。
No.9
- 回答日時:
>核燃料棒が安いというのは何に比べて安いということなのでしょう。
核燃料の購入費用が火力の燃料や原子力発電コストにおける占める割合として安いということです。
必然どこの国でも原子力発電は減力運転などせず定格運転をするようになります。
例外は原子力発電の発電に占める割合があまりに多くて他の方法で余剰電力を吸収できないフランスだけです。
それでなぜ揚水発電を嫌うのでしょうか?
参考にサイズを並べてみます。
京極発電所は、まだ存在しない発電所ですが純粋揚水発電所として計画概要が載ってたので引っ張ってきました。
黒四ダム
有効貯水容量 148,843,000 m³
黒部川第四発電所
認可出力 335,000kW
京極発電所建設計画概要
有効貯水容量 上部調整池4,120千m3 京極ダム調整池4,120千m3
最大出力 600,000kW
出力が倍ですが、ダムのサイズは桁違いに小さいです。
何度もご丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
燃料棒の価格の評価については理解できました。石炭やら石油、ガスの燃料自体での発電単価に比べて安いといわれるのですね。
これは、多分石炭一トンとか(の価格分)が出す熱量と同じ価格分の核燃料が出す熱量との比較でいわれておられるように思いますがどうなのでしょうか。
確かに核物質と石炭などの発熱は原理から異なっているので、たとえば同じ重量費でいけばまったく天文学的対比で核物質が有利なことは容易に理解できます(こらが原発の最大の魅力なのでしょう)。上記ではウラニュームなどを濃縮したり燃料集合体に加工組み立てするコストなどが含まれているのでしょうが、それらの熱を電気に変換するボイラーやら原子炉設備類の償却費用も入っているのでしょうね。でも仰る例の揚水発電所のコストや、最初にちょっと仄めかされた後処理、6ヶ所村などでの処理費用、廃棄など、そして通常の原子炉設置に伴う周辺住民へのサーヴィス費用などは含まれて居ないはずですがそれらを含めたコストで比較して原発がどうなのかと言う計算は、私がサイトを見る限り出ていないようにも思えます。相当簡略化されてありましたが、資料としては価値が少なかったです。
多分、専門家諸氏はそれらを考えていないのではなく。含んでも大勢は変わらないだろうと勘で見積もっておられるのでしょう。それでおおむね間違いはないのかもしれないとも思いますが、やはり誰もが納得できるしっかりした嘘のない全体像を私たちは知りたいと思っています。
そこで揚水発電所に戻りますが、原発を安全に、効率よく(管理に悪い意味でなく手抜きも出来て)運営するには、定格運転が(出力を毎晩いじるとかするよりは)絶対良いだろうということは誰でも理解できるところです。
それによって燃料棒の消費量も変わらないといわれればそうかもしれません。おそらく現状では毎晩揚力発電所が大活躍して原発の余力を消費しているのだろうと拝察します。私が新たに抱いた疑問は、原子力施設の定期検査はそれほど実質的なものなのだろうか?それは周辺住民やら反原発の国民へのポーズである面が大きいのではないだろうかということです。自動車の車検もそんな面はあります。
最近聞きましたが、東芝とGEが協力して開発をはじめようとしている新型原発は、20年くらいメンテナンスフリーで出力が下がればそのまま廃棄するやや小型のものらしいです。今の巨大原発も、20ねんとはいえなくも、注意深く観察することを続ければ、定期検査は不要になるのでは、と思うのですが、どうなのでしょうかね。もちろん3年ほどで燃料が尽き、出力が落ちれば、そこで燃料を入れ替えするというのが大層合理的です。その場合は絶対何日かのレベルでも長くもたせたいわけで、出力調整がたいへん意味を持ってくると考えられます。
回答者様のご回答から、現状ではずいぶn無駄なことが、まだ充分使えそうな燃料棒が捨てられているらしいという印象を持ちましたので、このような疑問が浮かんだ次第です。
No.8
- 回答日時:
沸騰水型軽水炉ですから、制御棒を抜き差しして中間の位置で止めれば、水蒸気の発生量は制御できますが、その水蒸気を使って発電するタービンの方は、直径固定でフィンのピッチも固定であれば、定格出力時にもっとも効率よく発電しますね。
この世に原発一機だけがある状態を想像すると、一機の発電量を可変にすることの合理性が、タービンの発電効率を下げることの不合理性を上まわることも考えられますが、系として考えると54基の原発と100基以上の化石燃料発電が稼働しているので、それぞれのユニットを0か100かでコントロールし、系全体として受注調整をする方が効率的だからでしょう。
原子力空母など、「この世に原発一機だけがある状態」に類似される環境では、制御棒による出力制御が必要な技術になってくると思います。
ご回答ありがとうございます。
発電機の方と合わせて考える必要はあると思います。
確かに巨大火力発電所は出力調整がしにくいということはあるように聞いています。
>系として考えると54基の原発と100基以上の化石燃料発電が稼働しているので、それぞれのユニットを0か100かでコントロールし、系全体として受注調整をする方が効率的だからでしょう。
厳密に言えばそれを東西で半分にしたおのおのの世界でそれぞれやっているということですね。それとも原則東電なら東電の更に限定した系のなかで按配しているのかもです。ならやはり揚水発電所が活躍せねばならないということでしょう。それともこの夏はピークが下がって不要になるのでしょうか。
いずれにせよ電力は正確に出力と消費がリアルタイムでバランスを取らなければならないきわめて緊張した世界のようですし、どこかで微妙に調整を取っている発電所が(たぶん火力で)あることは確かです。
定期点検でどんどん核燃料棒を消費していく世界と家庭での電気節減とのミスマッチをなくさねばならないとは思いませんか?揚水発電所はもう一杯出来上がっていますが、30%の貴重な電力を日常でジャブジャブ捨てているのも奇妙なことだと私は思います。これが効率的だとはとても思えません。
No.7
- 回答日時:
> 出力を下げても燃料は通常とおり分裂し続けるということでしょうか。
そこは全然別の話です。軽水炉の燃料棒は最初に炉に並べてあとは補充できません。
非常に大雑把な一例ですが、一度炉に入れたら一年運転・出して点検して入れて一年運転、点検して3年目運転、これで交換です。
ちょっとやそっと出力抑制したところで、結局3年しか使えません。
これを4年使おうと思ったら総発電量を3分の2以下くらいに抑えないといけないです。
3年使ったらあと3ヶ月みたいな運転の仕方は非効率で現実にはできないので、結局出力抑えてたからといって燃料棒が長持ちはしません。
さらにいうと核燃料棒は安いので、節約してもしょうがないって話もあります。(処理費は?)
あと揚水発電の話ですが、揚水発電所の調整池はほとんどが2,3日分の貯水量です。黒部や佐久間のように大量の水を溜めるようには作っていませんし、夜間電力で昼発電するだけならそれで十分です。梅雨や冬の水を溜めて数ヶ月かけて落とす一方の通常の水力発電とは貯水量が全然違います。
ただし今回の地震のように急に長期にわたって電力不足が生じると、2,3日で干上がって使い物にならなくなります。
多くの揚水発電所は既存のダムに調整池を設ける形で作っています。そのため揚水発電には巨大ダムが必要と勘違いされるかもしれませんが、揚水発電には原理上”巨大”ダムは必要ありません。
最後の行、はしょりすぎましたね。
日本では負荷追従運転をすべきでは無いと思っています。
これは原子力発電所のエネルギーを捨てる方法の無い時の最後の手段だと思っています。
そんなことをするくらいなら既存のダムにどんどん揚水発電機の増設でもしたほうがいいと思います。
何度もお越しいただきありがとうございます。
>3年使ったらあと3ヶ月みたいな運転の仕方は非効率で現実にはできないので、結局出力抑えてたからといって燃料棒が長持ちはしません。
というより、3ねん立ったら有無を言わさず捨ててしまうというシステムなのですね。
なんというか大変大雑把な世界のようです。30年の寿命がきた老朽設備をを40年まで使おうかというエコ精神の東電さんにしては考えられない浪費に思えます。何らかの不条理がありそうです。そういったおおざっぱな法律があって無駄遣いを強いられているというような事情なのでしょうか。
>さらにいうと核燃料棒は安いので、節約してもしょうがないって話もあります。(処理費は?)
核燃料棒が安いというのは何に比べて安いということなのでしょう。結局電力の消費者持ちだから、東電としてはコスト意識がないということではないかと尾も負うのですがどうなんでしょうか。
このあたりは????ですね。
仰る揚水発電所の情報はネットで見れますので大体のところは承知しているつもりです。佐久間のそれのような巨大なため池は不要だということは理解できますが、ダムの堰堤と発電所はそっくり佐久間同様かそれ以上の巨大なものが必要ですし、それを巨大といっているのです。大体溜池そのものは堰堤を作れば自動的に出来るものなので、ダム施工者には願ったりの作物になるのだろうと思います。もちろん施工費用のことです。
>揚水発電には原理上”巨大”ダムは必要ありません。
これについての見解は留保したく。
ともかく大いに参考になりました。ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
質問者さんもおっしゃるとおりフランスでは原子力で約8割の電力を発電しており、他で吸収することはできないので原子力発電で出力調整運転を行っています。
技術的にはフランスの原子炉が特に優れているわけではなく、技術的には日本でも十分に可能です。原子力でも火力でも、熱出力が何度も上がったり下がったりすれば鋳鋼製の機器などは疲労が蓄積し、機器の寿命は短くなります。また、負荷に合わせて細かく出力を調整するような運転は大出力の発電所では難しく、小型で小回りのきくガスタービンなどは得意です。現在日本の発電量に占める原子力の割合は3割程度で、原子力発電は大出力のものばかりです。そのため、原子力を一定出力で運転して、他で負荷に合わせて調整する方が簡単で、コスト的にも有利なのです。
細かく調整するのでなく、昼間100%、夜50%程度でゆっくり出力を変動させるくらいなら機器の寿命や安全性にはほとんど影響しませんが、これをしないのは技術的な理由ではなく、正にイデオロギーによる反対のためです。
ご回答ありがとうございます。
>技術的にはフランスの原子炉が特に優れているわけではなく、技術的には日本でも十分に可能です。
これは納得のいく情報です。やはりフランスは社会も含めて原発先進国といえるのでしょうね。
>原子力発電は大出力のものばかりです。そのため、原子力を一定出力で運転して、他で負荷に合わせて調整する方が簡単で、コスト的にも有利なのです。
これは理解できますが、そんな原発を作りすぎてしまった(ベース出力だけでも夜間は余ってしまう)ということではないかとも思えます。
>これをしないのは技術的な理由ではなく、正にイデオロギーによる反対のためです。
ここまでくるとまさに”原発反対”が却って害悪をなしている典型例なのではないかとも思えますね。
No.4
- 回答日時:
巨大か小さいかの問題ではなく、原子炉そのものの特徴です
連鎖核反応は、放って置くとどんどんと連鎖的に核反応が増進され、手に負えない巨大な熱が発生してしまいます
なので、発電のための蒸気を作るのにちょうど良い”火加減”に、絶妙・微妙・ぎりぎり・綱渡り的なコントロールが必要です
コントロールを誤ると、火加減が弱すぎて発電できませんし、強すぎると融けちゃいます
出力調整が全く不可能ではないのかもしれませんが、もっと調整が楽な火力や、更に簡単な水力と併用させる方が、リスクを低減できるからです
リスクを増やしてでも原発の出力調整を行うメリットがありません
ご回答ありがとうございます。
>連鎖核反応は、放って置くとどんどんと連鎖的に核反応が増進され、手に負えない巨大な熱が発生してしまいます
これは暴走ということですよね。江戸が大火で燃えたようなものです。
>絶妙・微妙・ぎりぎり・綱渡り的なコントロールが必要です
これは技術ではなく、曲芸ですよね。いまどき、曲芸にも安全ベルトが法律で義務付けられています。
>調整が楽な火力や、更に簡単な水力と併用させる方が、リスクを低減できるからです
これは理解できます。でもコストはどうなんでしょうか。ただ電気料金を上げればいいというしくみにのっかかっていただけでは?という疑問が涌きます。
No.3
- 回答日時:
やはり大きいのが原因でしょう。
水の量が多いので温度を変化させようとしても時間がかかる。
核反応を止めても熱の発生がすぐには止まらない。
などの問題が有ります。
とかく、応答時間が遅いものは不安定になりがちです。
応答時間より早い変化には追従できないし、応答時間に等しい変化が有る場合は不安定になることが有ります。
追従できない場合は大規模停電になる恐れが有ります。
小さいものを作らないのはコストが高くなるからでしょう。
ご回答ありがとうございます。
>やはり大きいのが原因でしょう。
>応答時間が遅いものは不安定になりがちです。
確かにそうかもしれません。ただ、出力だけでいけば火力発電所も原発に相当する大きさのものはあるようです。
コントロールが100%可能なスケールに留めなかった思想はやはり儲けたいという経済優先主義といっていいのでしょうか。
No.2
- 回答日時:
こんにちは、原子炉事態は、本来出力調整出来る様に設計されていますので、技術的には可能。
伊方原子力発電所で、出力調制実験が行われましたが、チェルノブイリ原発事故が出力調整実験中の事故により、日本では原発反対運動の署名活動や過激な反対運動により、頓挫している。
検索されればその辺の経緯が分りますので検索してみてください。
ご回答ありがとうございます。
>チェルノブイリ原発事故が出力調整実験中の事故により、日本では原発反対運動の署名活動や過激な反対運動により、頓挫している。
それは大体承知しています。
>本来出力調整出来る様に設計されていますので、技術的には可能。
では過激な反対運動をどう思われますか?
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