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「冷やす」で苦労していますが「止める」は本当に大丈夫なのか?
福島第一原発では、「止める」「冷やす」「閉じ込める」の「冷やす」の段階で予断を許さない状況が続いています。今回は「止める」な何とか止まったようですが、直下型の様な短周期の激しい揺れでも「止める」についての信頼性に問題はないのでしょうか? 
燃料棒と制御棒の隙間は狭いらしいので心配です。万一「止める」に失敗したらどうなるのでしょうか?

A 回答 (5件)

>「緊急停止の失敗、制御棒全挿入後の落下事故」となると、現在進行中の事態よりはるかに深刻な事態になるのではないかと心配しています。



原子炉が停まったのは偶然と思っていらっしゃいませんか。そうではないですよ。

5月1日の参議院予算委員会で、ある民主党議員が、制御棒がボロボロで緊急時に挿入できるわけがないと、言っているが、まったくのデタラメです。本当は、東電がきちんと説明しないといけないのですが、混乱するだけでしょう。

沸騰水型炉で制御棒は運転中は200から300本の制御棒の中の数本しか挿入していない。反応の制御は、主に再循環ポンプでやります。制御棒は補助です。再循環ポンプが不調だと、制御棒パターンを組み替えたり大変なんですが、腕の見せ所でもあります。

制御棒の大部分は挿入されていず健全なので、それらが全挿入されるのは100%確実です。日本では。アメリカやフランスはどうか知りません。運転中の数本が全挿入できなくても原子炉は停まります。

そこまで考えてやっているのです。

>原子力災害は、製油化学コンビナート災害などとは、比較にならない、
>人的、社会的、経済的に多大な被害が発生する事が明らかになったからです。

そんなことはないですよ。大船渡などの石油流出など、その害がどれほどのものか、本当のところは分かっていないことが多い。話題になっていないだけです。あまり安易に断定しないほうがよい。

放射能の害など分かっているほうだし、対応法もわかっています。セシュムとかヨウ素とか言いますが、生成された量でも10kg程度で、排出された量は1kg程度でしょう。害は放射線だけです。

石油は何万トンと放出され、それがどんな複雑な化学反応をおこしてどんな害をなすのか、実際には誰も正確には分かっていない。津波が打ち上げた大量のゴミもそうです。ベンズピレンなどどうなっているのか。放射能なみの発がん性がある。

ネットのwikiとか、科学技術振興機構のe-ラーニング程度でわかった気にならないで、もっと勉強してください。古典力学、量子力学、化学、数学等たくさんあります。原発を正しく理解できる以上の学習をしなければ、自然エネルギーも実現できないことは断言できます。

原発にかぎらず、課題はたくさんあります。

確かに、専門家の説明は、素人をバカにしているように感じられるでしょう。素人が何を言う、と思えるくらいになってください。

この回答への補足

>地震当時、緊急停止の失敗、制御棒全挿入後の落下事故を、心配した人たちはたくさんいます。制御棒落下なんて、ありえない話と言いたいですが、今は、機器の問題をありえないで済まされない状態ですから、きちんと作動してくれて安堵したはずです。抱きしめてやりたいという心境でしょう。なのですね、mahlergstav様

補足日時:2011/05/04 22:46
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この回答へのお礼

mahlergstav様、何度も教えていただき有難うございます。確かに分かっていないことは多いです。ですからわかっているなら何とかしたいものです。
>制御棒の大部分は挿入されていず健全なので、それらが全挿入されるのは100%確実です。
   と言うことなのですね。
独立行政法人 原子力安全基盤機構が平成15年度にレベル2PSA 手法の整備(BWR)
http://www.jnes.go.jp/content/000005204.pdf
という報告書をまとめていますが、「地震時のレベル2PSA 手法としては、地震の規模によっては、放射性物質放散の防護壁となっている格納容器自体の損傷が懸念されるとともに、LOCA(略)事象と全交流電源喪失、あるいは、スクラム失敗とが重複するなどが懸念されることや、アクシデントマネジメント(AM(略))策の追加設備自体が地震により機能喪失することが想定されるため、格納容器の健全性及びソースタームへの地震の影響を確認できるように手法を整備する必要がある。」と書いています。無知な私にはよくわかりませんが、原子力安全基盤機構が懸念しているスクラム失敗などは、「100%」有りえないということなのでしょううね。「不必要な懸念」をつくり出し、無駄に税金を使っているのかもしれませんね。大地震が来ても100%原子炉は安全に止まる。とうい事ですね。

お礼日時:2011/05/04 22:36

>制御棒が途中で引っかかったりした場合どうするのか考えられていないのではないでしょうか?



心配は、もっともです。この問題は、切実で、電源完全喪失のような、めったにおこらないからこそ、誰でも想定できるようなレベルの低い話ではありません。色々、お調べになっているようですが、きちんと原子炉工学を勉強しないと、この問題は理解できるものではありません。

制御棒が抜き差しならなくなる問題は、結構起こっています。だからこそ、万全の対策は立てられているというか、対策をたてないと、現場作業従事者が身の危険を感じる、より切実な問題です。これは、大災害などの特別な場合ではなく、日常の話です。こんな問題は、制御棒に留まらずたくさんあります。

地震当時、緊急停止の失敗、制御棒全挿入後の落下事故を、心配した人たちはたくさんいます。制御棒落下なんて、ありえない話と言いたいですが、今は、機器の問題をありえないで済まされない状態ですから、きちんと作動してくれて安堵したはずです。抱きしめてやりたいという心境でしょう。

万一「止める」に失敗したら。そんなこと、考えたくもないというのが本音ですが、毎年直面する問題であるからこそ、万全だと言うしかない。

電源完全喪失もしょっちゅう起こるものであれば、こんなことにはならなかったのでしょう。

この大地震と大津波でも正常に作動したパーツはたくさんあるのですが、制御棒も含めて、非常に高度な話なので、説明には苦労する。そのぶんマスコミ等も上手く説明できないから、全く興味をもちません。正常に作動したところは、当たり前の話で済まされてしまいます。原発にかぎらず、何でもそうです。
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この回答へのお礼

原子力には無知な私ですが、TVにでた専門家が「うまく止まった」と、何かしら誇らしそうに、そして安心したように(私が印象)解説していました。違和感がありました。
<きちんと作動してくれて安堵したはずです。抱きしめてやりたいという心境でしょう。
を読ませていただき納得しました。
<原発にかぎらず、何でもそうです。
確かにそうなのでしょうが、「緊急停止の失敗、制御棒全挿入後の落下事故」となると、現在進行中の事態よりはるかに深刻な事態になるのではないかと心配しています。原子力災害は、製油化学コンビナート災害などとは、比較にならない、人的、社会的、経済的に多大な被害が発生する事が明らかになったからです。
この場では説明できない高度な内容である事は理解できました。科学技術立国を標榜する日本のマスコミに「科学記者」不在で良いのだろうかと心配になります。又、研究者や技術者にも、市民に理解してもらう努力が欠けているようにも思います。政治家も同じですが「一般市民を馬鹿にしている」ような気がします。
教えていただき有難うございます。

お礼日時:2011/05/01 09:05

日本では原子炉の予定外な緊急停止は非常にまれなのですが、アメリカなど外国ではわりと頻繁にあります。

アメリカで多いのは送電トラブル(ハリケーンや大雪で電線が切れるなど)によるタービン停止、その後原子炉も停止、というパターンです。大きな事故は少ないのですが、制御棒全挿入による緊急停止は数え切れない事例があり、信頼性は非常に高いと言えるでしょう。
尚、PWR(加圧水型:日本では関西電力など)は制御棒を上から挿入するので緊急時は重力による自由落下です。BWR(沸騰水型:東京電力など)では下からの挿入ですが、緊急時は常時蓄圧している蒸気圧で一気に挿入するので信頼性に差はありません。実例はないと思いますが、地震などの外力で制御棒や案内管が変形して挿入できないという事態についてももちろん想定されていて、ホウ酸注入など他の(複数の)手段でも停止できるようになっています。
安全系の設備というのは普段の運転中には動かす必要がないのですが、定期的に動かしてちゃんと動作することを確認しています。定期点検で不具合が見つかった場合、その緊急度によって定められた時間内に修理か取替が終わらなければ原子炉を停止することになっています。
ヒューマンエラーについてはスリーマイルアイランドの事故を契機として、原子力に限らず多くの産業分野で研究が進みました。以前はきちんと訓練すれば人為ミスは防げる、という考えでしたが、現在はどんなに準備しても人間は必ずミスをするものという前提でシステムを設計しています。
原子力に限った話ではありませんが、100%の安全性なんてものは有り得ません。政府も国民もそのことをきちんと理解した上で、リスク(コスト)とメリットのバランスを考えるべきでしょう。
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この回答へのお礼

詳細に教えていただいてありがとうございます。
原子力安全基盤機構で制御棒挿入失敗の想定がなされており、「人間・組織等安全解析調査等に関する報告書
人間・組織面の過誤データベースの整備」
http://www.jnes.go.jp/content/000007973.pdf
手動でホウ酸水を注入することになっています。ホウ酸水を注入すればそのままにしておいて良いのでしょうか?制御棒が途中で引っかかったりした場合どうするのか考えられていないのではないでしょうか?
伊方発電所第3号機ほう酸水注入系統の不具合について(配管が詰まっていた。損傷する場合もあるだろう)
http://etelmtsv.pref.ehime.jp/info/HOUDOU/h16/t1 …
ほう酸水注入系(原子力安全・保安院)
http://www.nisa.meti.go.jp/word/30/0896.html
BWRの原子炉停止系を構成する系統で、制御棒 が挿入できない場合に、中性子吸収材 を原子炉に注入して負の反応度を与え、原子炉を徐々に低温停止する機能を有している。ほう酸水貯蔵タンク の五ほう酸ナトリウム水溶液を、高圧炉心注水系 の一部を経由して、ポンプにより炉心上部に散水する。
ポンプの電源が喪失されていたら(複合事故)どうなるのでしょうか?

お礼日時:2011/04/27 11:34

福島第一原発限定の質問ですか



そうならば、再稼動はまず無いでしょうから、心配無用です

他の原発も含めてならば、今回に限らず、新潟や宮城の原発がどうなっているかを調べれば判ります
短周期の揺れのほうが想定されています

福島第一原発は地震の影響よりも、津波で補助電源がうまく動作しなかったことが原因であることは少し調べれば判ります

今回のことで、想定外と言われたことは想定内になり、その対策は行われます

この回答への補足

教えていただきありがとうございます。
福島第一原発限定の質問ではありません。スリーマイル島の事故は「人間がミスをしたから」「チレルノブイリは黒鉛炉だし、技術のレベルが高い日本は安全」とか、「福島は旧式の欠陥炉」とか、事故を特殊化・矮小化しいうとする動きが一部のマスコミに見られます。「止まる神話」でないことを確認する必要があると考えるのです。

補足日時:2011/04/27 08:47
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この回答へのお礼

教えていただきありがとうございます。
福島第一原発限定の質問ではありません。スリーマイル島の事故は「人間がミスをしたから」「チレルノブイリは黒鉛炉だし、技術のレベルが高い日本は安全」とか、「福島は旧式の欠陥炉」とか、事故を特殊化・矮小化しいうとする動きが一部のマスコミに見られます。「止まる神話」でないことを確認する必要があると考えるのです。

お礼日時:2011/06/04 08:47

専門家も以前から「止める」も万全ではないと指摘しています



全く止まらない可能性はほとんど考えなくてもいいほど低いが、中途半端にしか止まらない可能性は十分にあり得るとのこと

連鎖核反応が止まらないと、今回の自然崩壊とは桁違いの熱が発生するので、冷やす機能もストップしたら、炉心が融解して圧力容器も格納容器も融解して、今回以上に大規模な水蒸気爆発や水素爆発

更に高濃度の放射能が撒き散らされて誰も近付けなくなり、為す術なし

新世代の原子炉は、制御棒が重力で落下するような原理なので、全電源を喪失しても、地球の重力が無くならない限り、自動的に落下して止めてくれます

なので、今以上に安全性は高まりますが、現行の従来型だと抜本的な対策は無理かも

この回答への補足

教えていただきありがとうございます。
「全電源を喪失しても、地球の重力が無くならない限り、自動的に落下して止めてくれます」は理解していますが、途中で引っかかり制御棒がちゃんと降りないことも考えられるわけですね。この事象を想定した対策は考えられているのでしょうか? 教えてgoo!

補足日時:2011/04/27 08:36
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2011/06/04 08:45

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