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文学を勉強している姪がいます。
大学の後に、文学の修士号を取りたいといいます。そこで、修士号を卒業後、就職に、より有利になるためには、日本の大学で修士号をとるか、アメリカの大学で修士号をとるか、悩んでいます。
また、本人はアメリカで勉強したがってますので、アメリカで勉強するのもいいはと言ってますが、さて、そのときは普通の大学がいいのか、専門大学で、技術を習得する修士号を勉強させるべきか、
共に、卒業後に、日本での就職に有利になるような選択をさせたいのですが。
どうすべきでしょう?

A 回答 (3件)

大学院で学位をとることは、一応その分野の専門家としての資格を認められることを意味します。

しかし、その資格が就職に結びつくかどうかは、それとは全く別の問題です。

まず、文学の修士号は、日本の大学でとろうとアメリカの大学でとろうと、一般企業に就職する場合は、ほとんど資格として役に立ちません。学部卒と同じ資格で試験を受けることになります。学位をもっていることは、知的能力や語学力が高いという点ではプラスに評価されますが、年齢が高く、実務経験がないという点ではマイナスに評価されます。(仮に博士の学位をとったとしても、一般企業への就職はかえって難しくなります。理工系の場合は、文系より多少ましですが、一部の花形の分野を除けば、学位があっても就職は保証されないという点は同じです。博士の学位をとったのに職がない人は、日本にもアメリカにもたくさんいます。)
学位がある程度役に立つのは教育関係の分野くらいです。姪御さんの専攻が英文学だとしますと、教員やその他の「英語を教える」職につく場合は、学位をもっているほうが何かと有利ですし、就職後の待遇も多少違います。ただし、修士号をもっているからといって就職できるという保証は全くありません。

日本の大学で修士号をとるのと、アメリカの大学で修士号をとるのと、どちらが就職に有利かという点は、一概にはいえないと思います。アメリカの大学で学位をとるほうが英語力はつきますし、履歴としてアピールできる面もありますが、日本にいる場合と違って、就職試験のための勉強をしたり、求職活動をしたりすることが難しいからです。
もしも姪御さんが将来教職につくことをお考えとすれば、「英文学」の学位をとるよりも「英語教育」(たとえばTESOL)のような分野の学位をとるほうが就職に有利かもしれません。

次に、コミュニティーカレッジや職業訓練校への留学はどうかということですが、私の意見としてはお勧めしません。就職に有利ということも全くないと思います。
つまり、これらは日本の短大に相当するもので、一般には、4年制大学に行く経済的余裕または学力の不足する人のためのものとみなされます。ですから、高卒ならともかく、4年制の大学を卒業した人がこうした教育機関に留学するのは奇異の目で見られ、資格としては全く評価されませんし、学力、英語力の低い人とみなされるおそれがあります。

医学のような特殊な分野を別にすると、アメリカの総合大学の大学院は、PhD(博士号)をめざす人のための学術的大学院と、MBA(Master of Business Administration)という、経営学の学位をめざす人のためのビジネススクールや、法律職をめざす人のためのロースクールなどの専門職大学院との二つの分野に分けられます。MBA以外の修士の学位(たとえばMA、MSその他)はPhDの前段階とみなされることが多く、PhDやMBAほど評価されません。しかし逆に言えば、学位をとるためのハードルはそれほど高くありません。
アメリカに留学する場合は、十分情報を調べて、自分の関心や過去に学んだことを生かせる範囲で(いくら就職に有利だといっても、理系の素養のない人が情報工学の大学院に入ったり、実務体験も企業についての知識もない人がビジネススクールに入っても授業について行けないでしょう)なるべく就職にも役立ちそうなプログラム(上に挙げたTESOLはその一例です)を選ぶべきでしょう。 また、自分の学力・成績との兼ね合いで高望みしても仕方がありませんが、レベルの高い大学のしっかりしたプログラムを選ぶことも大切です。なぜなら、アメリカには授業料収入だけを目的にして誰でも入学させるようないいかげんな大学も多く、そんな大学で学位をとっても何の役にも立たないからです。
どこで学位をとっても就職が保証されるものではありませんが、後は本人の能力・努力・才覚によるところが大きいと思います。
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この回答へのお礼

dripdrop 様

ご丁寧で、詳細にわたるアドバイス、本当にありがとうございます。そのまま伝えて、もう一度、考えさせて見ます。

お礼日時:2003/10/14 10:23

学位についてですが、取り難いのは博士号のことです。

大学院は博士前期課程(修士課程)2年と博士後期課程3年があるんですが、分野を問わず、2年の修士課程を終えると修士号は、ふつうは終了時にいただけます。
ただ、日本では、文系は、その後の博士後期課程終了時に、あまり博士号を与えない(社会科学分野では、欧米に習って、最近出すようになってきたそうですが文学博士号にかぎっては、全分野で最難の学位といわれてます)です。この場合は博士後期課程単位取得退学という事になります。
ですから、姪御さんは、修士課程希望だそうですから、日本の院でも終了時、まず修士号ならとれます。
文学研究科院生が苦戦する理由は、文学が実社会で役に立つものではないせいだと思います。文学研究科終了の方は教職に進む方が多いような印象があります。それと、申し訳ないですがアメリカの文学修士の就職状況はわかりません。
あと、私の文章が下手なせいなので、申し訳ないのですが、「学部の専攻~」は、専門職大学院の入試の話です。日本では学部の専攻と同じ専攻の院に行くことが多いので、文学部卒の人が経営学研究科(修士)に行こうと思ったら、ちょっと難しいと思うのですが、アメリカの専門職大学院は基本的に、学部で何を専攻したのかは関係なく進学できるということです。
ただ、アメリカの専門職大学院のうち、法科大学院:ロースクール(3年制)は、日本人が終了するのは困難ですし、経営大学院:ビジネススクールは、数理的な手法(多変量解析など)を使うため、数学がまったく苦手だとちょっとつらいかもしれないです(ハーバード大経営大学院に進学された方の体験記の中で、文学部卒で入学して、数学ノイローゼになった女性の話がでてきました)。
ただ専門職大学院終了の若い人材は企業では引く手あまただそうですし、最近では学部卒ですぐ進学する人も少なくないようです。
専門職大学院がいいのなら、文学部出身なら、ジャーナリズム専攻なんかがお勧めです。

姪御様のご成功をお祈りします。

この回答への補足

marutarou 様、

再々の問い合わせですみません。
アメリカの職業学校、コミュニティスクールなんかを卒業した場合は、いかがでしょうか。
日本での就職に対しては、アメリカの修士号と比べて、やはり格下と見られ、見劣りするんでしょうか。

補足日時:2003/10/12 15:37
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この回答へのお礼

再々のご回答、どうも、ありがとう御座います。
もう少し、自分なりに解釈して、あるいは、ご説明の原文のまま、伝えてみようかと思います。
ありがとう御座いました。

お礼日時:2003/10/11 21:45

こんにちは。

正直、国内の文学の大学院まで行った時点で、就職はかなり苦戦すると思います。(もちろん人物が優れていればぜんぜんOKなんですが)
アメリカの院なら、文学以外にも英語が身に付くので、就職を考えるとそちらのほうが断然いいと思います。

それと留学の場合、大学院と専門職大学院どちらがいいかということは、姪御さん自身が考えることではないでしょうか?ロースクールでもビジネススクールでも、学部の専攻は(日本と違い)まったく問われないので、学部が文学部でも進学できますが、興味のないところに行っても、苦痛なだけだと思います。

この回答への補足

marutarou 様

早速のご回答ありがとうございました。

日本では、理工学部の大学院卒では、博士の称号がつくといわれますが、文系の大学院では、何もつかない、と聞きました。そこらが、日本での文学部の大学院卒は、就職で苦戦する理由ですか。
また、アメリカでは、その点、いかがですか。
学部の専攻は問わないとは、アメリカでの就職時でのことでしょうか。Dr.の称号はいかがでしょう?
仮に、アメリカで何を専攻しようと、日本の就職には、影響なし、という意味でしょうか。
しつこくてすみません。ご回答をお願いできますでしょうか。

補足日時:2003/10/11 16:30
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