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はじめまして。大阪のとある高校の学生です。

漢文を勉強していてふと疑問に思ったのですが、

漢文は文字がなかった日本に伝来し、中国または朝鮮からやってきた人の助けを受けながら中国語として読んでいたけれど、訓読という方法を発明して 日本文として日本に広まっていった

という内容が、参考書に書いてありました。

古代の日本人はなぜ、漢文というすでに出来上がった言語が側にあったのにも拘わらず、新たな読み方を発明しようとしたのでしょうか?

文字のない時代であったのならば、平仮名を発明するよりも 漢字を言語として使おうとするほうが、自然な運びに感じられます。

日本史の知識がないもので、もしかするとすごく基本的な質問かも知れませんが…どなたかご回答よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

漢字が日本に入ってくるまで、すでに日本列島では数百年、あるいは1000年以上人が住み続けていたはずです。

多少の地域差はあったと思いますが、ある程度「日本語」と言えるものの原型が綿々と受け継がれていたと思われます。
ただ、「その時の日本語」には文字がなかったわけです。それが漢字というものを当てはめることで、記録に残すことができるようになったのですから、自分たちがそれまで話していた言葉に漢字を当てはめればいいということになるのは自然の流れだと思います。

今でも中国語と日本語は、漢字を使うという以外は全く違う系統の言語です。漢字を使うようになったからと言って、話し言葉まで同じにはならないはずです。

それと同じことは、ヨーロッパの言語に言えます。ヨーロッパでは英語以外にフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ等々、各国で違う言語が話されています。基本のアルファベットは概ね同じですし、ラテン系とゲルマン系というように、似た系統に分類できたりもします。でも、その言葉が一つの言葉として統一されることはありませんでした。
地続きのヨーロッパで起きなかったことが、海を隔て、かなり距離のある中国と日本で起きるはずはないですよね。

言葉というものは、本来読み書きより、聞くことと話すことが優先します。子供は字を書けないうちから話すことができるのがそれを示しています。また識字率の低い国では、読み書きができなくても会話ならできるという人がいます。
古代日本でも、漢字を読み書きできる人はごくわずかだったので、話言葉がそのまま日本語として残ったということでしょう。
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この回答へのお礼

話し言葉がすでに存在していた、という基本的なことをすっかり忘れていました……

言語を表す記号としては利用できても、話し言葉として使えなかったので訓読文字や返り点を使うようになったのですね。
確かに既に話し言葉が定着しているのならば、新たな言語を公用語として定着させるのはおかしな話です。

わかりやすくかみ砕いて・例を用いて説明して下さってありがとうございました!疑問が解けました。

お礼日時:2011/05/27 21:27

平仮名は漢字を書くのが面倒臭くなった宮中の女性が、


みみずが這ったような字を書いて出来上がったものです。

同様に、暇を持て余した宮中の女性が漢字をおもちゃにして
部首を片仮名にしてしまったのでしょうね。
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この回答へのお礼

日本の言語記号の起源は、すべて漢文なのですね。
現代文のように日常的に触れるような文章ではないのに、なぜ勉強しなければいけないのだろう…と思っていましたが、漸く納得しました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/27 21:55

文字は無くても日本語は既にあったのです。


だから「古事記」などは代々「語り部」という人々が口伝えに
伝承してきてある時期に漢字を使って書き残したわけですね。

文字を借りるということと言語を変えてしまうということは
大違いなのです。
また、外国語を読み書きすることと、
外国語を自国語にするということも大違いです。

余談ですが例を2つ上げましょう。
1.随分昔エスペラント語という世界共通語が提唱されました。
  世界中の人が学びやすい単純な文法、単語を売り物に1時人気が出ましたが
  今では廃れてしまいました。事実上の世界共通語は英語です。
2.韓国は一時日本に併合されました。日本語教育が行われ今でも年配の人は
  日本語がわかります。でも日本語で話しかけても返事をしてくれません。

つまり自分達の言葉がいかに大切かということが判ると思います。
カタカナ文字や絵文字の氾濫している日本語もどこへ行くのでしょうね? 
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この回答へのお礼

エスペラント語の話は初めて伺いましたが、韓国の年配の方の話は聞いたことがあります。
純粋に自国語を重んじる気持ちだけではなく、当時の嫌な思い出もあるんだろうとは思いますが、お恥ずかしい話、中学で習った歴史も満足に思い出せないので、受験が終われば改めて勉強します。

ymmasayanさんのおっしゃる"カタカナ語や絵文字"が、
苛々→イライラ
のようなことか、
常識→コモンセンス
のようなことかはわからないのですが、個人的には何でもかんでも英語のカタカナ表記を採用している文章は苦手です。


…と打っているうちに、自分なりに"外国語を読み書きすることと、外国語を自国語にすることは大違い"の意味が掴めたような気がします。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/27 21:45

私も歴史の知識はまったくといって無いですが、持論を。


人間も水も高いところから低いところに流れたほうが楽ですよね。
日本には話言葉が有ったが、文字は無かった。
そこへ、たまたま便利な文字が中国に有るのを知り、輸入した。
振り仮名と送り仮名を後から日本流につけた。
ゼロから文字を作るより、そのほうがはるかに省エネで樂チン(ショートカット)。
そういう事情からではないでしょうか。

ちなみに、ベトナムでは中国の漢字を使っていた時期もあったそうですが、
今ではアルファベット+α(アクセント補助記号)になってますが、
ちゅうい(注意)の発音と意味は日本語とまったく同じで、
ベトナムの漢字表記=越南は今でも散見されます。
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この回答へのお礼

もともと話し言葉があった、という前提をすっかり忘れていました。

確かに表音する新しい記号を一から作るよりも、すでに成立しているところから自国流の読み方をつけるほうが簡単だし、自然ですね。

ベトナムのような例は日本語でもいくつか聞いたことがありましたが、世界中に同じような例があるんだろうなぁ…言語の歴史は奥が深くて、知識の浅い私ですが魅力を感じます。

わかりやすく回答して下さり、ありがとうございました!

お礼日時:2011/05/27 21:14

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