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きのう、桂宮治さんという前座さんの「元犬」を聴きました。
ところが、今まで聴いた元犬とちょっと違うのです。

まず、シロが人間になったとき、上総屋さんに
人間になったことを告白します。
上総屋さんは、戸惑いながらも、信じます。
自分の家に連れ帰り(店でなく、夫婦の家)で、
オカミサンに相談して、隠居のところへ連れて行きます。

私は、ここは、裸のシロを見て、悪いやつに身ぐるみはがされたと
思い、親切にしてくれる。
奉公先を探してあげる
というのが、スタンダードかと思っていました。
さきほど聴き直した、志ん生、志ん朝ともそうでした。

宮治さんのオリジナル?かと思いましたが、ウィキペディアで見ると

大喜びした犬は、たまたま通りかかった件の隠居に事情を話し、『四郎』という名前を付けてもらって仕事の世話をしてもらう。

という説明文が。。
この事情とは、やはり、犬から人間になったことでしょう。

とうことは、私が落語協会ばかり聴いてるから、このやり方を知らなかっただけでしょうか。

その辺のこと詳しい方、ご教示ください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

 『 元犬 』のオリジナルは,質問者のかたが聴かれたとおり


 志ん生、志ん朝さんが演じいていた方法です.

  ただし,実はもっと長い話で,
 「もとは居ぬか?」 「今朝ほど人間になりました」
  の続きがあります.

  それは,このセリフのあと,只四郎さんとお女中さんとの
 結婚話がもちあがることです.
  その際に,「実はわたくしはイヌでありまして...」
 という告白から別な物語が始まります. 

  おそらくこの話を,
 1)混ぜて話した  2)前座さんなので混乱してしまった
 のいずれかでしょう.
  前座さんの身分では2)の方が真実かな?
  (先代の圓楽師(5代目)が,わざと噺(この話ではありませんが)をやって
   6代目の円生師に破門されかけたことがあります)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

些細なこと、質問していいのかな、と迷っていましたが、
聞いてみてよかったと思いました。

元犬に続きがあったとは!
そうですね。
考えてみれば、おもとさんは
サゲのためだけに必要なのか、ということになります。

結婚話まで行くなんて、さすが、落語です。
そのためには、行動はおかしくても、
タダシロウは、いい男というシチュエーションも大事なんですね。

落語は深いなあ。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/14 09:26

この事情とは、やはり、犬から人間になったことでしょう。



とうことは、私が落語協会ばかり聴いてるから、このやり方を知らなかっただけでしょうか。

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何人かの元犬を聞いたことがありますが、裸のシロをみて、あれこれやり取りがあって、
上総屋さんが、「犬みたいなやつだな」というと、「そうなんです、犬・・・だったんです」と、あるいは、「そうなんです、犬・・・ですね」応える。
あるいは「犬みたい・・・・かな?・・・です。(人になって記憶があいまい?)」
観客は、「犬」だと知っているので、ごまかしているのか、正直に言ってるのか、はたまた、
記憶がすでにしてあいまいになったのか・・という、絶妙な感じでこのアタリは運んでいるなと、私は思いました。

一度は、上総屋にちゃんと白状する、告白しておくということがきまりなんだとおもいますが、
上総屋がそれを信じるとか、疑うとかいうやり取りはなく、「信じたから面倒を見る」というより、
「ありえない話だが、まぁ、どうでもいいや、人物は悪くないし、求人もあることだし、まぁ、いいか」というアバウトな話だと思ってました。
シロもあれこれの「犬」らしさを隠そうともしないし、隠すことも忘れているし・・・というか、できない?

2ヶ月前に聞いた、隅田川馬石師匠の元犬が、子犬?っぽくてかわいかったです。

もっとも、たぶん、落語協会派?で3人聞いたとのかも・・ということだとはおもいますが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

上総屋さんが、「犬みたいなやつだな」というと、「そうなんです、犬・・・だったんです」と、あるいは、「そうなんです、犬・・・ですね」応える。

も聴いたことがありませんでした。元犬、奥深し。

「犬みたいなやつだな」 はいいですね!

馬石さんのワンちゃん、本当に可愛いですよね。
馬石さんが演る上総屋さん、親切で優しいんですよね。
本人の投影でしょうか。
犬でいったら、こみちさんも愛らしかったです。

「犬みたいなやつだな」にいつかめぐり合いたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/14 09:16

私は生で聴いたことが無くて古典落語全集で読んだだけ、しかも40年前なのですが、志ん生、志ん朝両師匠が語っているという、あなたの話の方が初見です



前座さんが語った話というのが、私の記憶通りです
ですから、こちらが古典スタンダードでは無いでしょうか?

ただ、落語には正解はありませんからね(笑)
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この回答へのお礼

早速にありがとうございました。

落語には正解はありませんからね

本当にそうですね。
この前座さんのやり方で聴いたとき、
耳慣れていないから、最初はあれって思ったのですが、
でも、口入屋さんが知っていたら、
話はスムーズかも、とも思ったのでした。
意外に自然な流れというか。。。

今後も、どんな人がどんなやり方をするのか、
楽しみにしたいです。
ありがとございました。

お礼日時:2011/06/14 08:59

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