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大陸と島にはさまれた内海につける名称についての質問です。

沿海州と朝鮮半島、そして日本列島が囲んでいる海は、囲んでいる島の名称をとって日本海という名前になってます。

それならば、中国と朝鮮半島の南側と沖縄諸島が囲んでいる海は、沖縄海というような名前が自然に思うのですが、なぜ東シナ海という名前になっているのでしょうか?

同じように、中国の南側とベトナム、フィリピン、ボルネオに囲まれた部分の海は、なぜ南シナ海と呼ばれているのでしょうか?最近フィリピンが西フィリピン海という名前に変更したらしいですが、それが自然に思います。

古来から中国は東アジア最強の国でしたから、その力で無理やりシナという名前をつけてきたのでしょうか?

このままだと、日本だけでなく、ベトナムやフィリピンなど周辺諸国に対して中国がどんどんのさばってきそうに思います。

A 回答 (4件)

そもそも地名の命名方法に根本があります。



地名は「その土地を発見した国(または個人)が、地理学会に発表したときにつけた名前」がまず基本になります。しかしこれだと西洋式の名前ばかりになってしまうため、1900年代以降アジアなどの国が主張して
、その地域で昔から通用していた名前に変更することも起きています。
ただし、各国で勝手に名前をつけても(つけることは自由ですが)、航海用地図(海図)とか航空機用の地図などは国際的な取り決めに従ってつけていますので、変更するまでには理由も必要ですし時間がかかります。

西洋的な名前が最初に付けられたのに後で修正されて、その地域で使われている名称が国際的に標準的な名前になった例に、1779年にジェームズ・クックにより、サルファーアイランドと名づけられた島があります。日本の名称は硫黄島です。
この島は江戸時代の末期にアメリカ領になったこともあるのですが、第二次世界大戦の激戦地として知られており、アメリカ側も「IOUJIMA」と表記していますし、現在国際的に通用するのはIOUJIMA(硫黄島)です。

このように、歴史的に紆余曲折があるのが「地名」であり、教科書を含めて世界地図は、国際的に通用している名称、またはそれに沿った日本語での呼称が用いられるのです。

日本海についていえば、朝鮮半島では昔から韓国海とか東海などと呼んでいたようですが、中国は自国側に東海(東シナ海)・南海(南シナ階)があるため、17世紀ごろには日本海と呼んでいたようです。
特に日本海(sea of Japan)の名称が確定するのは、18世紀の終わりから19世紀の初めにかけて、フランス人ラ・ペルーズ、英国人ブロートン、ロシア人クルーゼンシュテルン等が、日本海周辺を探索し日本列島が大陸から離れていること、北海道や樺太(サハリン島)が島であること、など確認し地理学会に発表した時点から日本海の呼称が定着していきます。

多分に当時の日本では日本海を「日本海」とは呼んでいなかったはずですし、韓国でも東海か韓国海と一般的に呼んでいたか実に怪しいのです。

中国は昔から自国とその周辺を分ける大国でしたから、中国を中心とした名称を利用してきたという事実があります。そもそも日本や朝鮮の国名が二文字なのも、清や明などの中国国名(国号)が1文字であることに配慮した名前なのです(そのため、江戸時代の国粋主義者は外国との条約調印などで「日本」と書くのは中国の事大主義的で良くない、という主張もあったのです)

そしてJAPANは中国でマルコポーロが「黄金の国ジパングというのが、中国の東の海の果て(つまり東シナ海の向こう)にあるらしい」というところからついた名前であり、これは「日本」を当時の中国読みで「ジッペンまたはジッパン」のように発音したところからついているのです。

このように地名については、中国の力が強くてついた、というには語弊があります。確かに西洋人が世界地図を作るときに、東アジアについては中国での名称を参考しにしたことは間違いありません。しかしそれはまさしく当時の中国がアジアの強大国であり、中国で聞けば周辺の国のことまで分かったからだといえます。
そうなると、中国大陸に接している海については○○シナ海となるのが当然の結果となります。

当時の日本や沖縄(琉球)が中国大陸との間の海をなんと表現していたかは分かりませんが、どの国がどのように呼んでいても、他国で流通している地図には「国際的に認められた名称」が表記されるのです。

ですから、韓国が日本海を東海にしたくても国際的に認められない限りは、どの国の地図にも載りませんし、フィリピンが南シナ海を西フィリピン海と呼ぶようになっても、それが国際的に認められない限り、日本の地図も世界の地図も南シナ海としか載りません。

ただし、国際的な政治力学でこれが変化することはもちろんあります。米国が南シナ海を国内的に西フィリピン海と呼ぶようになったら(たとえば、軍事用の地図を西フィリピン海に統一するとか、安全保障会議で西フィリピン海と呼ぶようになったら)、米国はフィリピンに肩入れして中国と対決姿勢を鮮明にした、というメッセージにもなります。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございます。

背景となる状況がよくわかりました。
とても参考になります。

お礼日時:2011/06/16 00:54

>中国は東アジア最強の国でしたから、その力で無理やりシナという


>名前をつけてきたのでしょうか?
中国はむしろ、東シナ海→東海、南シナ海→南海とシナを取りたい。

シナは秦のギリシアなまり、つまり「シナ海」は西洋人のつけた名前。
西洋人が知っている「シナ」という国を基準に、シナの東の海、シナの
南の海と名付けた方が位置が判り易いので、そう名付けただけ。
個人的には「西フィリピン海」にしてもいいけど、世界地図を見せて、
中国は指させても、フィリピンの位置は知らない人が多そう。

韓国が、日本海を韓国の東だから「東海」にしたいようですが、
日本海に接している長さは「日本>中国>朝鮮半島」。
なので、中国の歴史書、併合前の韓国の歴史書も「日本海」。
くどいけど、中国にとって「東海」は、日本海ではなく東シナ海。
ちなみに、1569年のメルカトル図には朝鮮半島すらない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E6%9C%9F% …
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この回答へのお礼

ギリシア訛りですか。いろいろ絡み合ってるのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/16 00:57

補足質問を拝読しました。


そもそも、世界地図(海図)に記載されてる名称は大航海時代にヨーロッパ人によって勝手に命名されてるのです。
だから、日本はジパングと紹介され、今ではジャパンとされてます。

東シナ海&南シナ海も中国では「東海&南海」としてますが、国際的には東シナ海&南シナ海になってるだけです。
これの何処が疑問なんですか?

日本が中国を「支那」と言えば中国は猛反発しますが、国際的にチャイナと言われても黙認してます。
このような例は世界中にあります。

この回答への補足

> これの何処が疑問なんですか?

1番の補足をよく読んでからご回答お願いします。

補足日時:2011/06/15 09:17
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この回答へのお礼

 

お礼日時:2011/06/16 00:55

世界地図を見れば疑問は解けると思います。



Japan Sea(日本海)
East China Sea(東シナ海)
South China Sea(南シナ海)
Sea of Okhotsk(オホーツク海)

そもそも、日本はJapanと表記されてますし、中華人民共和国はPeople's Republic of Chinaと表記されてます。
あの口喧しい韓国でさえRepublic of Koriaと表記されますし、韓国の西側の海はYellow Sea(黄海)と表記されても国際的表記の前には抗議出来ないのです。

この回答への補足

回答が全く理解できないので追加解説をお願いします。

> 世界地図を見れば疑問は解けると思います。

いいえ。
世界地図をみて疑問に思ったから質問したのです。

大陸と島で囲まれた内海に付ける名称として、日本海の場合は島の名前が、東シナ海の場合は大陸の名前が使われるのはなぜかというのが質問です。

両方島の名前が使われるか両方大陸の名前が付けられるなら納得できますが、なぜどちらでもないのか?

つまり、(日本海、沖縄海)であるか、(東海、東シナ海)であるならばどちらも同じ法則に基づいているが、(日本海、東シナ海)、(東海、沖縄海)はそうでないから変じゃないか?ということです。

中国~シナ、Japan~日本 の変換のことを聞いているんじゃありません。

わかりますかね?

補足日時:2011/06/15 07:38
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この回答へのお礼

 

お礼日時:2011/06/16 00:55

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