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先週のNHKの 「タイムスクープハンター」 を見て疑問に感じた事があります。

テーマは江戸時代、家光時代の一般の武士が妻を離縁し別の女性と再婚する時の事でした。

この場合、1ヶ月以内に再婚すると前妻は納得できないとして、後妻に対して 「後妻打ち」 という、言ってみれば女性どうしで果し合いをする権利があり、また公儀もそれを認知していたようです (但し、最後はマニュアルどおり年配者が止めに入って一件落着という事らしいですが)。

で、疑問は画面に登場する女性たちが床に座って相談しているシーンで皆がアグラをかいて座っていた事です。

当時は着物ですから、当然、組んだ足の膝下の部分がチラッと開いていました。

何となく着物の女性は座る時、正座をするようなイメージがあるのですが、少なくとも番組に取り上げられた江戸初期の女性、それも武士の嫁は座る時にアグラを本当にかいていたのでしょうか?

もしそうなら鎌倉時代とか平安時代とか、もっと昔からそうだったのでしょうか?

この番組はその性格上、史実を出来る限り忠実に再現していると聞いているのですが ・・・

A 回答 (8件)

こんにちは。


bungetsuです。

>>となると、座った時に下半身の中が見えないように当時の着物は今とは全然違う形になっていたのでしょうか?
>>となると当時の女性が座る時、着物の裾をどのようにしていたのか新たな疑問を持ってしまいました。

着物の裾は身長より少し長めになっていましたので、裾を整えることにより秘部を隠すことができました。
また、腰巻も腰を一周半位巻きつけていましたので、秘部を隠すことができました。


>>聞いた話では、当時、女性の足首付近がチラッと見えただけで男性は性的興奮を覚えたようですが、これが事実だとすれば、立膝をすると見えるのは足首どころの騒ぎではないですよね?

このことについては、私は聞いたことがありません。
なぜなら、江戸初期の風呂屋は男女混浴でしたから、そちらの方が欲情をかきたてられたのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

何度もお答え頂いて感謝します。
江戸の着物は今よりも長めになっていたわけですね。
となると、座る時に裾をたくし上げて膝の前で左右を重ねるようにしたのでしょうね。
もし当時の女性が現代にタイムスリップしたら、とても窮屈でやっていられないと思いました。

それと、女性の足首付近が着物の裾からチラッと見えただけで男性が興奮した件ですが、何度か耳にした事があります。
開けっ広げにすると何も感じないのに、逆に全て覆い隠すと、チラッと見えただけでもに何とも言えない色気を感じたとか。
今で言えば、スカートが風でめくれて中がチラッと見えるとドキッとするのに、同じ女性が浜辺で水着姿になった場合、同じ足の部分が見えても何も感じないのと同じかなと思いました。

お礼日時:2011/06/17 15:34

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1329.html

正座は基本的には明治以降だということで。
私も当該の番組を見ていて、細かいところまでちゃんと考証しているなぁと思った次第
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この回答へのお礼

有難うございました。
なかなか興味深いサイトを拝見しました。
今では正座が日常的にされるのは世界でも日本だけのようですね。
足が痺れるし姿勢的に不安定だし、誰が最初にやり始めたのか知りたくなりました。

お礼日時:2011/06/17 10:33

家光の時代、「女性たちが床に座って相談しているシーン」であれば、「あぐら」だと思います。



16世紀の作とされる「高雄観楓図屏風」に紅葉狩りをする女性が数人描かれていますが、「あぐら」か「立て膝」です。 

「高雄観楓図屏風」
http://www.emuseum.jp/detail/100150/000/000?mode …

正座するためには、坐る床面が柔らかいか、あるいは敷物を使わねばなりません。
畳が町屋に広く普及し始めたのは江戸中期、それも江戸に代表される都会だけに限られていましたから、その番組での「あぐら」には違和感はないですね。

「お江」や「ねね」の肖像画が残っていますが、「立て膝」です。
NHK大河ドラマでは、女性は「正座」していますが、正座はおかしいと指摘する人もいますね。

私は、着物の歴史についてはまったく分かりませんが、個人のブログによれば、
寛永年間に幕府が着物の寸法を改定して、身幅が狭くなり、このため女性は「あぐら」や「立て膝」ができなくなったそうです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
ご紹介の絵を見ると、右側で談笑している女性たちはたしかにアグラをかいていますね。
で、着物は今とは全然違って、余裕がタップリあるようです。
これなら裾が広がって中が丸見えという事は無さそうですね。

お礼日時:2011/06/17 10:19

武家であれば正座は江戸時代の男性の礼儀であり、女性は必然性がないので、戦国期以前のようにあぐらだったと思います。


武士が正座をしないと、人切り包丁を横に置いてるから、片膝だったらいきなり抜き打ちに切りつけられるし、主君としたら怖いじゃないですか。
問面が主君とかだと正座だと人切り包丁は右側に置かれるから、切りつけようとすると一テンポ遅れる、談合など敵対関係にある人と会うときは左に置いて会う。
男性は一挙一頭足が厳格に規定されているが、女性はそこまでのことはないから、正座はどうでもよかったのでは。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど武士の場合、「無抵抗」を示すために窮屈な正座をするようになったと考えられるわけですね。
で、女性の場合はそれが必要ないために、アグラをかいたり立膝に座っていたと。

ただ気になるのが、その場合の着物の裾をどうやって閉めていたのですね。
多少ゆるめに作っていたとは思いますが、うっかりすると秘部が相手に丸見えになる事もあったのではと感じてなりません。
身分の高い女性なら、死ぬより恥ずかしかったのではと思うのですが ・・・

お礼日時:2011/06/17 10:15

こんにちは。


私は、自称「歴史作家」です。(時代考証もしています)。

「後妻打ち」(うわなりうち)をするぐらいの女傑でしょうから「胡坐」(あぐら)で気の強いところを演出する効果を狙ったものと考えます。

鎌倉時代や平安時代~江戸時代初期までは、正座の躾(しつけ)がなく、「横座り」や「膝立て座り」が一般的でした。
正座の習慣ができたのは、江戸時代も中期で、儒教の精神が正座という文化をもたらしました。

とは言っても、江戸時代でも庶民に儒教の精神が中々定着せず、遊郭の遊女や芸者でさえプライベートでは「膝立て座り」が一般的でした。

面白いところでは、深川芸者は見世に入ると、芸者が囲炉裏の前で「しゃがんで」と秘部をチラチラとちらつかせて客引きをしました。

また、武家の奥様でも普段のくつろぐ時は、「横座り」でしたので「脇息」が必要だったのです。
大奥でも正式な場面では「正座」ですが、暇な時は、「横座り」でした。

女性の「湯文字」(ゆもじ=腰巻)は、平安時代末期からで着物の形を整えたり、防寒の意味合いがありました。
男性の「褌」(ふんどし)も意外と歴史が浅く、慶長年間頃から流行しました。

画像を添付します。
豊国作・「滑稽素人芝居」との題ですが、
向かって右の師匠らしき女も「立て膝」
左の芸子も「立て膝」です。
「江戸時代の女性はアグラをかいて座っていた」の回答画像4
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この回答へのお礼

有難うございました。
いつも先生の歴史の講義を楽しみに拝見しております。

正座というのは儒教の影響で江戸中期から流行り始めたわけですね。
それまでは男性も女性も横座りか、立膝だったと。
となると、座った時に下半身の中が見えないように当時の着物は今とは全然違う形になっていたのでしょうか?
聞いた話では、当時、女性の足首付近がチラッと見えただけで男性は性的興奮を覚えたようですが、これが事実だとすれば、立膝をすると見えるのは足首どころの騒ぎではないですよね?
今の着物でそれをやれば、秘部が丸見えになるはずです。
少々ゆるめになった着物でも難しいような感じがします。

となると当時の女性が座る時、着物の裾をどのようにしていたのか新たな疑問を持ってしまいました。

お礼日時:2011/06/17 10:11

正座が正しいとなるのは厳密にいつからというのは分かりませんが、明治頃からというようなことを聞いたことがあります。



基本的に昔は立膝、胡坐をする文化でした。飛鳥時代の頃でも立膝文化だったようです。韓国なんかは今も立膝文化のようですね。

戦国時代の女性の肖像画なんかも立膝をしています。
着物の仕組みとしても、今と違い幅がもっと広かったんです。今は上から下まで真っ直ぐに見えますが、戦国、江戸前期頃まではややふっくらするようなシルエットになっています。なので立膝をしても今のように簡単には中が見えません。
江戸時代に入ってしばらくしてから、今のように幅が狭くなってきました。

江戸時代のいつ頃のものかは忘れましたが、立膝をして昼から刺身を食べる2人の女性の絵なんてものも見かけたことがありますし、きちっとしない場では立膝・胡坐で問題なかったのでしょう。

「日本人の坐り方」
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA …

最近偶然立ち読みした本なのですが、思い出したので参考までに。
中身を一部見ることが出来るのですが、目次を見るだけでもある程度はっきり分かるので一度見てみるといいかもしれません。
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この回答へのお礼

有難うございました。
韓国の女性は立膝で座るというのは聞いた事があります。
チマチョゴリという民族衣装のスカートの部分があれだけ広いのも、それが理由になっているのでしょうね。
日本人が正座をするようになったのは、そんなに昔の事では無さそうですね。
考えれば正座なんて足が痺れるし、それに姿勢的に不安定だと思うので、何か儀式とか作法が重要視された頃に流行って今に至っているような感じがします。
教えて頂いた本、立ち読みしてみます。

お礼日時:2011/06/17 10:00

私もその番組は見ていませんが、江戸初期とのこと。


その時代には今日の「正座」はそれほど普及していなかったのではないかなと思います。
確かな話かはわかりませんが、正座がただしい座り方だと広まったのは、茶道の影響だときいたことがあります。

初期の茶道はかしこまって窮屈に正座をするという作法はなかったとそうですし、私のお茶の先生は「利休さんの肖像だって正座はしていない」といわれたことがあります。
そういわれてみると、件の肖像画はあぐらをかいているようにも見えます。

こちらは事実ですが、平安~鎌倉期に描かれた絵巻物には、女官や尼さんがあぐらをかいたり、立て膝をして座っているところが描かれています。
十二単のお姫様の座り方は、着物に隠れてよく見えないのですが、脇息という調度を常用しているところをみると、足を崩して座ることもおおかったのではないかと思います。
脇息は今でも和風旅館などでみかけますが、あれは正座をする時というより、足を崩してよりかかる時に使う家具ですよね。

また、江戸初期の一般の武士程度の家庭で、茶道のたしなみがある女性はあまりいなかったはずです。
質実な戦国の気配を色濃く残す時代であること、江戸中期に比べて、武士の身分がまだそれほど高くなかったこと、その時代の茶道は男中心のものであったことなどを考え合わせると、その番組で女性があぐらをかいているのは、そんなにおかしなことではないように思われます。
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この回答へのお礼

有難うございました。
へー、正座は茶道の影響だったわけですか。
たしかに正座は足が痺れるし、当時の人にとっても窮屈で長時間座れない姿勢だったと思います。
ただ、着物でアグラをかくと裾が広がるわけですが、当時の女性は平気だったのでしょうか?
いくら帯をシッカリ締めていても、裾を揃えてアグラをかくのは無理なような感じがします。
今でも、例えば和服の女性がアグラをかいて座り、裾がガバッと広がった状態だと思わずギョッとしますよね。

お礼日時:2011/06/16 16:54

inmarsatさんこんにちは。



該当のTV番組を観ていないので分からないのですが、
あぐらのシーンはガラの悪さを表現したい監督か脚本家の
意図的なものではないかと質問を拝見していてそう思いました。

江戸初期の女性があぐらをかいていたか…

こういうごく当たり前の生活様式は文献にあまりないんですよね。
ですからその時代に行くしかない、つまりよく解っていないんです。

参考になるとしたら、
・着物ではあぐらがかきにくく楽ではない
・浮世絵などであぐらの姿を見かけない
・足を崩すなら横座りの方が面倒でない
 
これらを勘考すると、江戸初期以前でも
女性のあぐらの習慣はあまりなかったのではと思います。
男は袴なのであぐらの習慣が当然あったでしょう。

ある文献では、女性が自害するときの作法で、
割腹(かっぷく)したとき、裾が乱れないように
ひもで両足を結ぶということが書かれていましたから
むかしは足を見せることを嫌(いと)っていたようです。

史実というのは、歴史上の事実を指しますが、
時代考証で結論が出ないものは、監督・脚本家の空想や脚色が
あながち間違いとはいえないのでしょうね。

ちなみにわたしの勝手な空想では、
イス文化でなかったむかしの日本人にとって、
正座は意外と楽だったのではないかと思いました。
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この回答へのお礼

有難うございました。
たしかに女性の座り方など文献に残っていないでしょうね。
番組を見て、えっ? と感じたのが、着物でアグラをかくと裾が広がりますよね。
当時の女性は下着を穿いていなかったと思うので、いくら女性どうしと言っても、これはかなりショッキングなポーズになるはずです。
NHK、それも歴史をテーマにした番組なので時代考証はシッカリしていると思うのですが ・・・

お礼日時:2011/06/16 16:48

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