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三国志のドラマを見て、感動いたしました。そこで、三国志と並んで人気といわれる、項羽と劉邦を見たいと思っています。しかし、三国志に感動した後それに勝るとも劣らない感動を項羽と劉邦はあたえてくれるでしょうか。また、三国志には演技と正史がありますが、一般に項羽と劉邦の小説やドラマはどの程度史実に基づいているのでしょうか。正史なるものが存在するのでしょうか。どなたかお知りの方おられましたら回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

 一般に「三国志」と称される物語は13世紀から17世紀の元及び明朝に流布していた施耐庵もしくは羅貫中によって編纂されたとされる物語ですね?。


 お求めになっている項羽と劉邦の物語、これのベースは中国の正史である「二十四史」もしくは「二十五史」の最初に位置する司馬遷の『史記』という史書の「高祖本紀」「項羽本紀」「呂后本紀」などをベースとした作られた作品で、日本では既に江戸時代に夢梅軒章峰と称好軒徽庵が明代の「西漢通俗演義」を読本(今で言う小説本)として紹介し、講談物として流布していたとされています。
 この項羽と劉邦の物語は「鴻門の会」「背水の陣」「抜山蓋世」「四面楚歌」「韓信の股くぐり」等の故事成語や逸話の原点となったことでも知られています。
 近代以降では長與善郎の『項羽と劉邦』をはじめ司馬遼太郎の『項羽と劉邦』等の作品もあります。
原典としての『史記』は漢文体系で読むこともできます。また『史記』に続く正史である『漢書』にも記載があります。そのダイジェスト版に相当する物として『十八史略』や『資治通鑑』などもあります。これらは中国文学の老舗出版社である明治書院から「全訳漢文体系」として刊行されていますが、『十八史略』は一般書の形で同社から簡約本も出されていますので図書館で、お目を通されては如何でしょうか?。
 日本では元々勧善懲悪的なストーリーが好まれたこともあり、この意味で項羽は乱暴ではあるが悲劇のヒーローとして日本人の脳裏に印象づけられたとされています。
 この項羽と劉邦の物語は京劇の作品『覇王別姫』としても中国では親しまれ、これをベースとしたチェン・カイコー監督、レスリー・チャン主演の映画作品『さらば我が愛-覇王別姫』などもあります。
 騅不逝兮可奈何(すいのゆかざる いかんすべき)
 虞兮虞兮奈若何(ぐやぐや なんじをいかんせん)
猛々しいまでの武将が最愛の女性に遺した最期の言葉はなんと清らかなまでの愛に満ちた感謝の言葉だったのでしょうか。
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この回答へのお礼

親切丁寧でわかりやすいご回答ありがとうございます。m(__)m

お礼日時:2011/07/10 15:47

 


私は、大河ドラマの中国版と理解しています。
 
日本の大河ドラマのように、
繰り返しドラマ化されている歴史物です。

感覚として、
『平家物語』=『秦の始皇帝』
『鎌倉幕府もの』=『項羽と劉邦』
『戦国時代』=『三国志』
 
みたいな感じです。
 
見る作品によって、感動も変わってくると思います。
 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

お礼日時:2011/07/10 15:46

 私も「三国志演義」や「項羽と劉邦」は小説として大変面白く読みました。


登場人物がみんな個性的で、すごい英雄ではあるのだけど完全な人格者ではないところがとても人間臭くて魅力的なところですね。
物語として見たり読んだりするのはとても楽しいと思われます。

ただ、正史としての記録は実際のところ、「史記」にしたって我々が読むことのできる文書も多分に空想や脚色がされていて史実としての信憑性に欠けるでしょう。
劉備玄徳だって「演義」では「義理人情にあつい思いやりの人」のように描かれていますが、実際には「悪逆非道」なヤクザ者だったところがあるように考えられている節もあります。
秦の始皇帝である「贏政(えいせい)」の人格についても「史記」の成り立ちからして、かなりの脚色があるように思われるのです。

「真実は小説よりも奇なり」といったところかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

お礼日時:2011/07/10 15:48

あいにく、ドラマも小説も見ていないのですが、横山光輝さんが漫画にしてくれていますので、こちらを読んでみてはどうでしょう?



>正史なるものが存在するのでしょうか。

項羽と劉邦の原典は史記で、項羽本紀、高祖本紀などに各列伝のエピソードを組み合わせたものです。史記は正史二十五史の一つに数えられていますから、正史が存在するかと問われれば存在すると答えますが、なかみは多分に脚色されています。史記は当時の演劇などを多量に取り込んで書かれていて、特に会話になってる部分は「おい、こんなもの記録してる奴おらんぞ」という物も多数あります(密談の詳細など)。

「史実」を文字どおり史料上の事実という意味で捉えれば史記に書いてあることは史実ですが、現実に起きたことかといわれると、大きな流れは別にして細部は事実かどうかは今となっては不明というしかありません。その意味で、史記は正史でありながらかなり演義に近いものです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。m(__)m

お礼日時:2011/07/10 15:48

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