プロが教えるわが家の防犯対策術!

中3の理科です。

以前「2力のつり合い」というものを習いました。
例えば教科書には、「床の上で物体に力を加えても物体が動かないとき、物体に加えた力と摩擦力とがつり合って、物体は静止している」とあります。

しかし、最近「仕事」という単元を学習する中で、こんなことが書いてありました。
「水平な床の上で物体をゆっくりすべらせて動かす時には、物体に摩擦力が働くので、摩擦力と同じ大きさの力を物体を動かしている間加えなくてはならない」。

ここで、疑問に思ったのですが、
物体を摩擦力と「同じ大きさ」の力で引っ張ると摩擦力とつり合って、物体は動かないのではないでしょうか。しかし実際、物体は動くようです、何故動くのでしょう……。考え方が間違っているのはどこでしょうか。
教えてください。お願いします!

A 回答 (4件)

いろいろ考えながら授業を受けていらっしゃるようで、大変いいことだと思います。


 より一般的な言い方で二つの現象を記述すると、
「加えた力と摩擦力が釣り合っている場合、物体の運動の状態は変わらない」
ということになります。「変わらない」というのは、止まっている物体は止まったまま、動いている物体は同じ速度で動き続けるということです。
 実は、止まっているときの摩擦力と、動いているときの摩擦力は大きさが違っていて、前者の方が大きくなります。それぞれ静止摩擦力、動摩擦力といいます。また、静止摩擦力には上限(これ以上大きな力を加えたら物体が動き出す)があって、最大静止摩擦力といいます。
 止まっている物体に力を加え、その力を徐々に大きくしていったときにどういうことが起きるか考えてみましょう。
加えた力が最大静止摩擦力以下の場合、物体は動きません。
力の大きさが最大静止摩擦力を超えた瞬間、物体は動き始めます。このとき、物体の運動の状態に変化があった(静止した状態から動いている状態へ)わけですね。運動の状態に変化が生じたということは、この瞬間は力の釣り合いが成り立っていなかったということです。
物体が動き出してから加える力を少し小さくして動摩擦力と同じにしてやると、その時点で力の釣り合いが成り立ち、以後物体は一定の速度で動きます。もし力を小さくすることなく引っ張り続けると力の釣り合いは成り立たず、引っ張る力が勝った状態が続くので、物体の速度は大きくなっていきます。
    • good
    • 21
この回答へのお礼

摩擦力にも種類があるんですね、全く知りませんでした…!
こういうの、中学の教科書にも載せて欲しいです。
有難う御座いました!

お礼日時:2011/07/12 16:50

先の人の回答にありますが。


>物体を摩擦力と「同じ大きさ」の力で引っ張ると摩擦力とつり合って、物体は動かないのではないでしょうか
摩擦力→最大静止摩擦、動摩擦がある、最大静止摩擦>動摩擦
静止物体、最大静止摩擦=加える力、のとき摩擦と力はつりあっている、静止物体は静止のまま(慣性の法則)
>物体に摩擦力が働くので、摩擦力と同じ大きさの力を物体を動かしている間加えなくてはならない」。
ここでは動摩擦を指しています、動摩擦より小さい力では減速して止まります、同じ速度で動かす時は、慣性の法則では同じ速度を保とうとしますが、動摩擦が抵抗になり減速するためそれを打ち消す力を加えます。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

有難う御座います!
それぞれ指している摩擦力が違ったんですね。よく分かりました。

お礼日時:2011/07/12 16:53

物体にかかる力の合力が"0"の場合、物体は止まるのではなくその速度を維持し続けます。

(慣性の法則)

動いている状態で摩擦とつりあう力を加えると物体に働く力の合計が"0"になり、物体はその速度が変化しなくなり動いている状態を維持し続けます。

動いていることと力が働いているということはイコールではないのです。
    • good
    • 2

下の文は「動いている間」なので, 「摩擦力のために動かなくなる」分を補給してやるだけでいいです. 「動いていないものを動かすとき」ではないです.



あと, 「動いないないものを動かす」ために必要な力 (静摩擦力) と「動いているものをそのままの速度で動かす」ために必要な力 (動摩擦力) とが違うことにも注意.
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています