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発展途上国と言われる国々は、世界中に数多くありますが、これらの国が日本並みの近代化(政治上での民主主義、戦争の放棄等・・・)及び経済的発展(経済大国と言われる程の経済力)を得るには、どのようにすれば良いのでしょうか?また、これらの国々が先進国になれない理由は、どこにあるのでしょうか?、また、アメリカや日本のような世界を代表する近代化が進んだ国になるとしたら、どれ位の時間がかかるものでしょうか?

A 回答 (7件)

1.アフリカ(エジプト・エチオピア除く)の発展途上国が発展しない理由


(1)馬がいなかったこと
アフリカの伝統的生業は農業、牧畜、狩猟、採集、漁労です。ここまでは、他の大陸とほぼ同じですが、二つだけ違うことがある。それは遊牧と略奪が無いことです。それは何故か。馬が居なかったからです。北アフリカの沿岸部にはかつて馬がいましたが、古代ローマ以前に絶滅したといわれています。馬がいたならカルタゴのハンニバルは騎馬軍団でローマを攻めることもできたでしょうが、もう馬はいなかった。
馬がいないのでは広い範囲を移動できない。だから遊牧はできなかった。また馬がいないのでは、略奪しても逃亡することはできません。逃げても追いつかれてしまいます。すなわちアフリカには騎馬遊牧民族は居なかった。中国4000年の歴史は騎馬遊牧民族の襲撃・略奪に専守防衛の農耕民族が苦しみに苦しんだ歴史です。苦しみぬいた中国は強大な中央集権国家を建設し文明を築いた。しかし、そうした歴史はアフリカには存在しない。よってアフリカでは強大な外敵を撃退するという目的がなく強大な中央集権国家も作る必要が無かったのです。結局、馬がいなかったために国家づくりに結びつかなかった。
(2)伝統的生業の生産性の低さ
先に述べた通り、アフリカの伝統的な生業は農業、牧畜、狩猟、採集、漁労です。しかし、どれも生産性が低かった。ヨーロッパ・アジアの農業が生産性が高いのは小麦・米という収穫量が大きい品目が栽培できたからです。ところがアフリカは気象条件・土壌条件が合わず小麦・米は栽培できない。また土地が痩せていて収穫量が増えません。牧畜、狩猟、採集は元々生産性が低いのです。土地面積に比して養える人口が極めて少ない。アフリカは海岸線が極めて単調で湾や入り江に恵まれない。よって外洋漁業がほとんど発展しませんでした。よってアフリカの漁労は湖の淡水魚が対象となります。それでは大漁祈願もままならない。ちなみに日本で牧畜が成立しているのは、市場で商品が高く売れるからであって、酪農家であっても主食が米なのは農家と同じです。しかしアフリカは農業の生産性が低い為、自家消費以上の生産ができず、日本のような取引は成立しませんでした。また日本の狩猟は農民が農作物に害を与える害獣を撃退する為、あるいは趣味の狩猟であって、生業としての狩猟では全くないことに注意してください。
結局のところアフリカの伝統的生業はどれも生産性が低い。よって余剰食糧を生産できず、統治階級を養うことができません。貴族、学者、神官、僧侶、芸術家、教師、官僚といった非生産的知識階級を養うことができなかったのです。
(3)アフリカの諸王国について
先に述べた通り、アフリカの生産性は低かった。にもかかわらずガーナ王国、孫害帝国などの諸王国が栄えた国はあります。しかし、どの諸王国も土地を基盤としない国で、国王がイスラム商人と中継交易を為して財を蓄えただけだった。財を蓄えたものの拡大再生産にはまったくつながらなかった。また国民は国民意識を育てられず、部族意識を持ったままだった。結局、国王だけが繁栄していたのです。そんなだからイスラム商人との交易が途絶えるとたちまち国勢は落ちぶれます。また王族の相続争いで内紛になって衰えます。また土地を基盤としないので、諸王国間の戦争は起きなかった。時代と領土がほとんどぶつからずに棲み分けできてしまったからです。領土を確定させようという動機が生まれず、ヨーロッパのような切磋琢磨というか相次ぐ戦争が起きなかった。戦争が起きないので、国民意識が育たず、市民も権利意識に目覚めません。古代ギリシアが1000以上のポリスに分かれながらもギリシア人という意識を持ち続けることができたのは古代ペルシアとの戦争があったからです。一致団結して強大な古代ペルシアの侵攻を撃退した。この成功体験がギリシア人という民族意識を作った。また当初は貴族だけの戦争だったのが、平民、次に奴隷と軍事力の母体が拡大するにつれて参政権も拡大していったのです。これはヨーロッパ全般、アジア全般にもいえることです。
(4)大航海時代~奴隷貿易
大航海時代、ポルトガル人がアフリカに進出してきた。キリスト教と交易を餌にして国王に取り入ったのです。それは大変魅力的なものに思えた。対等な国交を結びましょう。西欧の商品も売ってあげましょう。キリスト教は大変良い宗教です。いままで騙されたことのない国王は疑うことなく、ポルトガル商人のセールストークを全部信じてしまった。ところがこれが罠。ポルトガル人から訳のわからない伝染病をうつされ、奴隷貿易で新大陸に売り飛ばされ、教会に土地を取られて、すっかりがたがたになって植民地化されてしまいました。ポルトガルは軍事大国ではない。戦争でアフリカを植民地にしたわけではない。アフリカはキリスト教によって植民地化されてしまったのです。
(5)産業革命と帝国主義時代
この頃にはポルトガルは没落し、産業革命を終えた欧米列強は相次いでアフリカを切り刻んでいきました。しかしアフリカ人は戦争をしたことがない。部族抗争をしてきただけなのに、いきなり近代的軍備を備えた欧米列強が進出してくると戦争にはなりません。ズールー王国だけが、槍と盾だけで大英帝国の侵略に敢然と立ち向かいました。部分的戦闘にはズールー王国は勝利できたが、奮戦かなわず最後は大英帝国の軍門に下らざるを得なかった。
(6)植民地時代と部族対立
アフリカ分割を為した欧米列強は、原住民の生活テリトリーを無視して、勝手な国境線を引きました。だから同じ部族が違う宗主国に分断され、多くの部族が混在するような国が出来てしまった。従来、必ずしも対立していなくて平和共存していた部族もむりやり対立するように仕向けられてしまった。原住民は誰も国民意識を持てず部族意識を持たされ続けた。
(7)独立から現代まで
1960年代アフリカ諸国は相次いで独立しました。しかしどこも独立戦争を戦ってない。欧米列強は植民地経営で利益が出せず、自然撤退していったからです。これが東南アジアとは大きく違う。インドネシアやベトナム、インドは独立戦争に勝利できたから独立できたのです。独立戦争を戦ったからこそ、国民意識、国家意識を育てることができたのです。しかし、アフリカ諸国はそうでない。だから国民意識、国家意識が育たない。無理矢理民主主義を導入したところで部族対立がそのまま政党対立になっただけの話。
内戦があってもアフリカ諸国は国家間の戦争は全くしていません。
(8)結論
アフリカ諸国は、過去から現在まで全く国家間の戦争をしていないので近代国家に成りきれていない。ここは何処?、私は誰?、国って何?そういう状態です。独立して、わずか50年では国民意識、国家意識が育たない。先進国以前に国民国家になっていない。うわべだけは憲法や制度を導入しても国民の意識がついていっていないのです。部族意識を乗り越えて国民意識に切り替えるにはまだ多くの時間が必要でしょう。それには国家としての歴史を積み上げるしかないのです。それはどのくらいの時間が必要なのか。それは分からない。対外戦争をしないで部族意識を国民意識に切り替えた国は無い。
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>> これらの国々が先進国になれない理由は  >


『 人口過剰
 ――あなたは私に、あなたが何らかの方法で不死であると言われました。それでは、あなたがたは人口過剰には、どのような対策を立てているのですか?
 「実際この問題は、地球でも急速に出てくるでしょう。あなたがたもかなりの人口なので、早急にこの問題を解決しなければなりませんが、それには避妊を普及させ、ひとりの女性には子供をふたりまでしか認めない、厳しい法律を制定する必要があります。二が二のままなら、人口は増加しません。
 これについても、私たちは、あなたがたがどのようにしてこの難関を切り抜けるのか、見守るつもりです。これはまた、あなたがたが私たちの遺産を受け継ぐ資格があるのかどうかという、知性の程度を証明することにもなるでしょう。
 私は、平均寿命が七十五年しかないあなたがたに、現在の問題について解決策を教えてあげました。
私たちにとっては、実際のところ問題の様相が違っています。私たちは不死ではありません。私たちはちょっとした外科手術のおかげで、命を長らえることができるのです。これが聖書の「生命の樹」(『創世記』第2章第9節_訳注)で、あなたがたより十倍も長生きできるのです。私たちも子供を持ち、先ほどお話ししたように、ふたりの両親にはふたりの子供という規則を施行して、人口が一定になるようにしています」
 ――あなたがたの人口は?
 「約七十億です」

  人口問題
「もし世界中で、望まない子を妊娠しないようにするならば、人口問題のかなりの部分は解決されるであろう」(人口問題審議会副議長) 
 生活空間の欠乏によって「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」の時代は過ぎ去った。幸いにも人間は、有史以来初めて人口増加をコントロールする手段を有している。
けれども一方では、そのことを、嘆き悲しんでいる無責任な連中もいるのだ。「近隣の人民の数が増えて、いつの日か脅威となる危険性がある」ことをこけおどしに用いる。
しかしかれらは、もし諸国家が経済的な競争を続ける(これは絶対に避けなければならないが)ならば、その窮地から最もうまく脱する国は、より少ない扶養人口のことや、人手が無くてもそれとほとんど同様な生産を可能とする自動化のことを考慮すると、最も人口の少ない国であるということを理解していないのだ。
 ――――――――――
 所得格差の是正から貨幣の廃止へ
世界中のあらゆる政府が、所得格差を減少させるための計画を立案している。フランスではその差は六倍以内に、またスウェーデンでは、既に格差を四倍以内におさえ、さらに近い将来は所得の最大格差を三倍以内に、つまり最低賃金の三倍以上の所得を得る人を無くす方向で検討している。
そして、この傾向は労働時間の短縮傾向と連動しながら、全地球上で所得格差がO(ゼロ)になる日まで続いていくだろう。所得格差がなくなるとき貨幣はもはや何の役にも立たず、そのとき何の問題もなしに、貨幣を廃止することができるのは明らかである。おそらくその時、もしくはそれより少し以前に、次の根本原理があまねく認められることになるだろう。すなわち「すべての人間は何の代償もなしに、その出生から死亡に至るまで、快適な生活を享受する権利を有する」
 配給経済
「終身強制労働」の廃止は、配給経済の確立に依存している。この経済システムが貨幣の廃止を可能にするのだ。
 この経済システムは、緒生産単位が、人間がちょうど必要とするものを、多くもなく少なくもなく生産すべきであるという原則から出発している。
 人間が生きていくうえで必要なものがある。衣・食・住がそれである。
 社会はこれら三つの物を、すべての人間に何の代償もなしに供給すべきである。  _ラエル   』

 人口増加問題につける薬は無いといわれますが、人口の爆発等が先行するようでは先進文明国はありえない。人口を管理し、エネルギー、資源、物資生産、すべて余裕を持って完全管理する社会作りをめざすべきではないでしょうか ?

>> 世界を代表する近代化が進んだ国になるとしたら  >
 先進国は主に北に位置して、途上国は赤道付近にあるのではないでしょうか? 赤道付近の途上国が先進国になる、光熱費はかなりさーびすではないでしょうか?
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役人が悪いことばかりやり国民に奉仕しないから。



中国がいい例です。
人工が多いから総生産は大きいが、
1人当たりは最悪。

300人以上死んだ列車事故も、死者を少なくごまかすし。

近代化には、あと100年はかかるね。
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近代化とは人類の歴史の一過程、発展とほぼ同義として


存在する概念ですが、哲学上の近代(モダニズム)は論理的な
合理性、つまりああしたらこうなる、のような順を追った考え方を
重視するという意味で用いられます。

言い換えれば、過去の悪い部分や、わけがわからなかった過去には
戻らないという成長への意思、決意の表明でもあるわけです。

一方で、その近代化への意思を継続させるためには、
結果の正当性の測定値として、明確な利得を示す必要があります。
つまり、今の時代が以前よりより良くなったという実感が、
近代化に協力する人間の共通の感覚として存在する必要があるわけです。

利得を得る、あるいは与えるということは宗教家の言うような
他者への悪意が噴出したものなどでは決して無く、
人間の働きが人間に評価されたということであって
そこに内在する"共感"や"承認"こそが、変革や発展の正体そのものなのです。




では、"良くなった"と実感するためには何が必要であるのか。
"現時点で悪いと感じる人間や組織を排除する"ことが
最もシンプルで理解が得られやすいのですが、これにはいくつか問題があります。

まず、方法の問題。
一見すると物理的に排除する、つまり武力革命が最も手っ取り早いように
感じられるかもしれませんが、実際には旧体制排除後の政治状況が
保証されているわけではないのです。
同じ地位に着いた人間がより悪い状況を作ってしまえば、
残るものは変革に対する嫌悪であり、旧体制に対する再評価や支持の回復であるので、
新体制側は発展に協力しうる同胞に対しても弾圧・粛清を行う必要すら出るでしょう。
このときに新体制側の正当性の根拠が『武力』であるのならば、
さらなる新体制が同様の根拠をもって、正当性を確立しようとするでしょう。
結果としてその地域の発展は致命的に遅れることになります。
実際に、旧共産圏やアフリカ諸国の遅れは組織的な大規模粛清によるものであって、
武力革命は明確に否定すべきものであるのです。


次に問題となるのが、平和裏に旧体制の力を削ぐとしても
旧体制が"強すぎる"ことによって変革そのものが出来ないということです。

そもそも近代化による経済発展が肯定的に捉えられる理由は、飢餓や疾病といった、
ほとんどの人間にとって不愉快な事実である"死"をもたらす要素を
実質的に削減することが可能であるためです。
しかし、宗教色の強い地域では、死を肯定的に捉えるどころか、
組織支配の権威付けにすら利用するでしょう。

また、他国からの経済発展の為の投資が、合法的に一部の既得権益層に
流れ込んでしまったり、外国人差別を是とする排外主義によって、
他国からの投資を拒絶してしまうケースもあります。
具体的には自国の産業を守るために高率の関税をかけてしまうことや
資源の利用について外国人の経済活動に制限を設けること。
先進国でも未だに行われるこれらの行為によって経済活動を法的に阻害し、
利益を得るのは、実のところ既にその国で権威に保障された"利権"を持つ
既得権益層のみであるのです。



これらの問題の解決は非常にやっかいで時間がかかりますが
最初に近代化を成功させたヨーロッパでは
まず旧体制や武力革命を分析し、論理で批判し、その知識を
旧体制や武力革命国にも流入させていきました。
一方で、配慮が必要であるのはその手法です。

宗教に対しては物理化学を記した書籍や
留学生の受け入れのような形で世界観の再考を促した。
つまり、明確な誤りについては、分析の基となる資料を提供し、
相手側に再考してもらう。

経済的な既得権益層に対しては経済学の考案によって、
独占を廃し、関税のような障壁が無いほうが
経済が発展することを示し、お互いが利益を得る道を示した。
つまり、相手の利得を侵害しないものであることを示したのです。


一意的ではない配慮が必要であると知るのが第一。
しかしその配慮にも一貫して必要であるのは、近代化の正道を説明できる
合理性であって、そのための確認や知識の蓄積、伝える方法の探究は
常に我々の側でも必要ではないでしょうか。
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逆説的に「経済的発展の妨げになるものは何か」を考えるとわかりやすいと思います。



仮に国家が無くても人間は技術を使って産業を作り、経済社会を生み出す生き物ですからね。



歴史的に見ると「治安」が大きな割合を占めてる感じがします。

内紛含め、戦争は経済発展を妨げるうえに、すでにある経済をも破壊します。

発展途上国は他国との戦争や、対政府テロ組織との内紛などが
定期的に起きている所が多いと思います。

その都度経済をリセットされてたら永遠に先進国にはなれません。



そして次に「最低限の医療」。

高度な医学は必要無いですが、
疫病の蔓延など広範囲の壊滅があると経済を衰退させる原因になります。



他には「政治的要因」。

ギリシャやアルゼンチンのように、ある程度発展したものの、
国家の経済政策のミスにより破綻した国もあります。



あとは「土地、資源」。

砂漠が多いような気候だったり極端に土地が狭かったりすると
根本的に経済発展が難しいことがあります。



日本含め先進国はすべてこれらをクリアしていますよね。

日本は国土こそ狭いものの、水源が豊富で海域も広いため、
水産業や工業で大きく成長することが出来ました。
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実は、これは難問でして、学者の間でも説が


別れており、結局の処、よく解らない、という
のが真相なようです。

ある人は、国民の勤勉性をいい、ある人は男の
責任感をいいます。
ある人は、封建制にそれを求め、ある人は
国民の教育にそれを求めます。

いずれもそれなりに説得力があるのですが
じゃあ、本当に科学的に確かなのか、と言われると
困るのです。
そんなことを実証するのは、困難だからです。

ただこれだけは言えます。
現代では、欧米や日本が先進国になっていますが
かつてはインドであり、中国であった訳です。
アフリカにも大きな帝国があった時代がありました。
中国などは唐、漢の時代は、世界のGDPの30%
を占める超大国でした。

先進国になれるかどうかは、その時の状況によって変わるものである、と。
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一番は生活習慣の違いではないでしょうか。


発展途上国では自給自足を行っているため、子供でも大切な労働力です。
牛の世話や畑作業の方が大切と思っている彼らは、子供を学校に行かせようとは考えません。
また、彼らの生活の中では教育を受けなくても人生を過ごせるのです。

国が強制的に教育に力を入れればいいのですが、国にもお金がないので
学校運営もできません。

たぶん「学問の必要性」が理解できない限り、彼らは何も変わらないでしょう。
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