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3年前まで複雑系の勉強をしていたのですが、その後どこまで進んでいるのか分からなくなりました。どなたか、サマライズしてお教え頂ける方いらっしゃいませんか。

A 回答 (1件)

 私は今勉強しているところです。

複雑系や、その柱となるカオス、自己組織化などを。ですから、最新の研究動向をサマライズするというご要求には答えることができません。でも、できるだけのことを書きたいと思います。

 まず、NTT出版から出ている『複雑系入門』はお読みになりましたでしょうか。比較的新しい本ですので、もしかしたらお読みになっていないかと思いまして、ご紹介します。
 他にも「入門」を謳った本は多いのですが、複雑系の広範な裾野を概観するには、これが最適のものではないかと思います。各章のおわりに、さらに深く知りたい人のためのブックガイドがあり、またそれぞれの書物について難易度レベルも示されています。私もこれを見て、けっこう難しいものから入ってしまっていたのだと気づかされました。
 他にも吉永良正さんの『複雑系とは何か』(講談社新書)やグリックの『カオス・新しい科学をつくる』(新潮文庫)がありますが、いわば定番ですから、もうお読みになったでしょうね。

 最新動向の手がかりをつかむ上では、やはりインターネット上のサイトも役に立つでしょう。
まず一つ、京都大学のサイトで「複雑系を学ぶ」というもの。
 http://ha6.seikyou.ne.jp/home/90210/complexity/i …
 ここでは書籍の紹介はもちろん、研究者の紹介もされており、ここからリンクを辿るといろいろと見つかると思います。
 そして次に、「複雑系と量子論のパラダイム」というサイト。
 http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/parad …
 ここはたいへん興味深いです。科学はむろんのこと、哲学や人間観にまで間口を広げて、包括的に論じられています。まだ未完成、というか、充実の度を加えている最中なのですが、そういう意味では今後も楽しみです。

 なんだか、もうとっくにご存知のことばかり書いているような気がしますが、もしそうでしたらごめんなさい。
 それと、この質問は書き込まれてからずいぶん時間がたっているようです。哲学のカテゴリーにしたのがまずかったのでしょうか。…私自身はそうは思いません。複雑系の問題は、確実に哲学にも影響を与えるはずです。学会発表や学会の年報論文集などを見ていると、たまにではありますが、複雑系やカオスに関連したものが見つかります。哲学の世界の方では、自然科学の領域から投げかけられた新しい課題を、今はまだ消化しようと試みている最中という段階だと思います。でも、いずれ大きな何かを生み出されるような予感があります。「文系」とか「理系」とか、そういうつまらない枠組みを打ち破る、大きな思想が生まれるのではないか。そういう予感です。それも、そう遠い将来ではないような気がします。
t.n
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この回答へのお礼

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、回答ありがとうございます。以前のブームに比べると最近はあまり話題を聞かなくなりましたね。おっしゃっている本はすべて読了しています。カテゴライズに関してはご指摘のとおりで、哲学や数学その他産業など多くのものに影響を与えている学問であることは間違いありません。最近「チーズはどこへ消えた?」という本がベストセラーになっていますが、実はあの本の中にも複雑系で言うエージェントの働きが端的にかかれているような気がしています。

お礼日時:2001/02/27 14:24

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