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こんにちわ。
現在、計量証明事業所に勤めているのですが、定量下限という言葉を良く聞きます。
一口に言えば「定量できる下限値」なのでしょうが、
いまいち意味がわかりません。
S/N=10で求めたり、標準偏差で求めたり、項目毎に違ったり。
どなたか、簡単に教えてくださる方はおられませんか?

A 回答 (2件)

きちんと書籍を読まれることをお薦めします。



 分析の内容や手順、分析結果を何に用いるのか、などによって、使用すべき定量下限値の求め方が異なります。

 計量法に従っている環境計量では、結果の使用目的がきちんと法律や基準で決められているため、それぞれの分析に対応する定量下限値の「求め方」が「ある程度」決められています。これが不安定では、例えば水道水は安心して飲むことができませんよね。従って、法律や基準に従って分析している限り、定量下限値の求め方について、あまり考える機会がないのも事実です。

 測定値の棄却検定や、検出限界値の求め方をきちんと理解できると、非常に有効な「武器」となります。
 例えば、現場で測定してくる様々なデータ。複数回繰り返して得られたばらつきのあるデータが、どの程度信頼できるのかがわかります。ただ平均値をとるのではなく、きちんと「信頼できないデータ」を「棄却」できるようになります。
 私は自分の部下に、現場で計測している最中に、結果を検定させながら、測定を行っています。そして常に得られた結果から定量下限値を求め、判断を行っています。このため、現場計測でありながら、定量下限値の非常に低い結果が得られ、クライアントからは高い信頼を得ています。

 以下に紹介する本は、いずれも非常にわかりやすいもので、いろいろな学校の教科書になっています。各一冊だけですと、正直言うと分かりにくいので、2冊ともお買いになり、併用してお読みになることを、強くお薦めします。

「分析技術者のための統計的方法」藤森利美著 社団法人日本環境測定分析協会
「データの取り方まとめ方-分析化学のための統計学」J.C.Miller, J.N.Miller共著 共立出版

 なおこれらの書籍をご覧になって、もし難しく感じられたようでしたら、分析化学を大学や専門学校で学ばれた方に、お聞きになってみて下さい。
 測定における統計的判断は、分析化学の基礎教育分野ですので、少なくとも概論的なことは教えて下さると思います。
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極端に簡略化します。


50mlヒューレットで定量した場合に.10ml未満で等量点となった場合には.有効桁は2桁です。しかし10ml以上では有効桁が3桁になります。
このような.「定量する気持ちがあればできないことはないが.有効桁が取れない場合」が大体の計量法における「計量加減」です。
この有効桁を確保する場合に.SN比を使ったり.標準偏差を使ったりします。

計量法で優先される内容として.「誰もが同じ結果となる」事をあげます。一部測定でかなり高い制度になっても.他の計量事務所で同程度の制度を得られない場合には.もっとも低い精度のところ程度の内容が示されています。計量証明事業所同士の比較では大体2倍ぐらい濃度では変化していたかと思います。
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