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第二次世界大戦での日本海軍の空母について素朴な疑問があります。

なぜ、アメリカの様に、同型式の空母を(大量)量産しなかったのでしょうか。

飛行機については量産のしやすさを検討せずに設計されたと何かの書物で
読んだのですが(ゼロ戦はP51の3倍手間がかかった等、、、、)、船舶に
ついても、あまり量産を意識しての設計ではなかったのでしょうか。。

A 回答 (4件)

詳しくは専門書をお読みください。



いくつかの理由があります。
まず生産力がなかったため戦争後期になるまで量産効果を考えなかったということがあります。
なにしろ、量産できない→個艦性能を追求する→量産性無視でも高性能艦とか、
最初から大量生産できないから、量産という選択肢も、考えも、思想もなかった(というか少なかった)というのはいえるでしょう。
その最たるものが、戦艦大和です。
一艦で、一撃で敵戦艦を多数沈めるという設計思想ですね。

次に技術力がなかったということがあります。
何しろ初期のころは、電気溶接する技術力がなく、リベット止めに設計を戻したというような話もあります。
つまり量産性はリベットでは溶接よりは少ないので、その分量産ということを考えられないということです。

次に戦争思想というか、戦略思想です。
長期作戦を日本海軍は考えていませんでした。
ですから補給艦、工作艦といった補助艦艇が少なく、いわば日本海海戦の一発勝負の戦争を目指してきたということがあります。
それは国力から長期戦争が出来なかったということや、日本海海戦タイプのに心引かれすぎたためとかあります。
そのため、海上護衛戦が出来ずに、商船を守る事が出来ない、守る思想がないため、短期決戦しか出来なかったということもあります。
そのため基本的に戦争前に、条約に守られた隻数のなかで、いかに攻撃力がある艦艇を建造するか、またそこでも対米7割以下の艦艇で完膚なきまでに叩き潰す攻撃力を求めたので、個艦性能を上げるという思想があり、そのため同じ設計の艦艇を作るよりも、たくさんのタイプの艦でも、攻撃力のあるほうが良いという考えでした。
また攻撃力を重視した設計なので、長期航行性、居住性などは低く、建造後にすぐに改装した艦艇も少なくないです。
またそのために拡張性がなく、武装以外のたとえば通信を増強するために船体までもいじるような設計の余裕のなさもありました。

一方アメリカは戦争前は日本ほど新型艦艇に熱心ではなく(それでも建造数は日本より多かったですが)、どちらかというと戦争初期に日本に沈められまくったので、量産性を考えざるを得なかったという実情もあります。
また逆の意味で、短期間に大量の艦艇を生産できるので、量産性に優れた艦艇を設計するということもいえます。

ざっくりいってこんな感じですかね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

個人的に戦争史は興味があったので、いかに第二次世界大戦は
ほぼ当初から負け戦という感触を持ったので、だったらなんで
空母ぐらい大量生産しなかったのか、という素朴な疑問でした。


> また攻撃力を重視した設計なので、長期航行性、居住性などは低く、
> 建造後にすぐに改装した艦艇も少なくないです。
> またそのために拡張性がなく、武装以外のたとえば通信を増強する
> ために船体までもいじるような設計の余裕のなさもありました。

このあたりは、飛行機にも当てはまるみたいですね。
 最初から100点満点を目指してしまう(余裕無しでキャパシティを
全部使ってしまう)設計のため、後からの改良の余地は非常に小さ
かった、という事のようですので。

いかにもアメリカは合理的に、戦争をビジネス(的に)としてとらえた
という事なんでしょう。

参考になりました。

お礼日時:2011/09/27 15:11

量で勝負はできないと、解っていた…ので、質で勝負しようと。


そんなところだと思います。
…精神論かなぁ?相手よりも優れているのだから、我が方は1でも相手を10倒せるはずだ!そのために、常に改良改良!って…。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

その感触は確かにありますね。精神論、、、、、

お礼日時:2011/09/27 15:11

 単なる国力の差ですよ



工業力 1938年(昭和13年)
世界の工業総生産高に占める割合
アメリカ 28,7%
日本    3.8%

鉄鉱石など
日本にはほとんど無い

国民総生産
アメリカ 9;1日本

登録商船隻数・総トン数
アメリカ 1227万t
日本    501万t


ざっと見ても アメリカが10隻作成の間に日本は1~2隻しか作れません

実際にアメリカは3ヶ月に1隻の割合で空母が作られているが いかんせん物資を海外に頼っている日本では輸送する商船隻減少しても補充はほぼありません、軍艦優先なので輸送不足で材料不足また造船所の数の差により実際に空母は廃棄艦の改良、商用船の改造が大多数です。新造船を作るより船のドックは修理する船が優先(材料も優先)で作成する為のドック不足で大量生産はできませんでした。
 国力の差は埋められなかったてことです。

この回答への補足

ありがとうございます。

本来の疑問は、なぜ同型式にものを生産しなかったのか?
という事です。
 つまりは、設計をできる限り変更せずに、ひたすら数を
作ることに注力しなかったのか、という意図です。

八八艦隊のような計画はなかったのかな、という素朴な疑問です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%85%AB% …

補足日時:2011/09/27 15:04
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>同型式の空母を(大量)量産しなかったのでしょうか。



あなた本当に日本人?? よくこんな質問出来るね。
簡単な事でしょ?? お金と資源がなかったから。
中国やアメリカの様な有数資源国ならまだしも自国の状態も把握出来てない一部のとち狂った上層部が引き起こしたのが第二次世界大戦です。
国民の生活品かき集めて武器弾薬を作った国が空母なんか作れるわけないでしょ?
単なる駆逐艦もすぐ転覆した実績があるのに。

この回答への補足

日本は空母を相応数持っていました。

私が疑問だったのは、なぜ設計を変更していて
いろいろな種類を作ったのかという事です。

補足日時:2011/09/27 14:50
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