No.15ベストアンサー
- 回答日時:
1,キリスト教はいわば砂漠から産まれた宗教です。
つまり自然や生命現象が少ない地域の宗教です。
それに対して、日本は至る所自然に溢れ、生命が
満ちています。
こういう日本では、魂が溢れている、あちこちに魂が存在する
と感じ、自ずと多神教になりやすいのだと思われます。
2,イエズス会が来日した時などの論争記録が残っています。
(1)庶民との論争
信じれば救われる? なら既に死んでいる先祖は救われないのか。
それでは困る。
(2)坊主との論争
神と対置して悪魔というが、善悪など時と場合に
よって異なるだろう。
(3)新井白石
神が万物を創った? なら神は誰が創ったのだ?
神は自ずと存在する? なら万物も自ずと存在する
のではないか。
キリスト教は、形而下学は凄いが、形而上学は子供みたいだ。
3,こういう状況に加えて、日本には天皇がおり、秀吉家康と
キリスト教を禁圧してきた歴史があることが挙げられる
と思います。
特に、徳川幕府が制定した檀家制度がキリスト教布教の
大きな妨げになったのではないでしょうか。
4,韓国ですが、あそこの自然は日本と較べると、荒涼としています。
それに儒教という下地があります。
日本の儒教と韓国の儒教は異なります。
日本のは、ただの学問教養ですが、韓国のは血肉となっており
宗教そのものです。
儒教の「天」をキリストの神に置き換えて、すんなり
受け入れることができたのではないでしょうか。
そして、皮肉なことに、儒教では女性差別が激しく、
それを嫌った女性がキリスト教に逃げた、という沿革が
あるので、信者が増えたと言われています。
回答ありがとうございます。
キリスト教が日本にわたってきたときの
当時の人々の意見など
細かいところまで詳しくありがとうございます!
韓国のことについても書いてくださり、
とても参考になります。
ありがとうございました!
No.16
- 回答日時:
もの凄くザックリ言うと、一神教は選民思想の宗教です。
「選ばれた民」が他を支配する、戦争と殺戮の教えです。
欧州の戦争の歴史や、奴隷貿易による産業革命を生み出しました。
朝鮮半島の歴史を考えれば、小国に分かれて支配を競った民族です。
(今でもやってます)
そういう地域では、先兵たる宣教師の三国的介入を許してしまいがちです。
一方で日本の国家形成時には、土着の神を取り込んでいくヒンドゥー教的な合併が常でした。
今でも日本の仏教には他国の神々が入り込んでいます。
一神教は絶対の「神」しか認めませんから、平和的な合併型国家には根付き難いのです。
回答ありがとうございます。
日本には、1つの神を絶対とする考えそのものが
あわなかったということでしょうか。
日本人の感覚が他と違って特殊な部分があるのでしょうね。
ありがとうございました!
No.13
- 回答日時:
こんにちは。
いわゆる日本教という宗教があるからでしょう。
この宗教は きわめて特殊であって そこには神道・仏教(ブディズム)――しかもいくつかの宗派に分かれている――そしてキリスト教(クリスチアニズム)および共産主義(コミュニズム)あるいは無神論(アテイスム)を擁しており 擁していながら いわば日本という社会を唯一神として祀り上げる一元論です。
一元論というのは いわゆる一神教です。
日本社会に似たところは ユダヤでしょうか。
ユダヤ教は みづからの内にいくつかの宗教を擁していませんが あたかもそのユダヤ社会を唯一神として祀り上げているかたちであるところは 似ているのではないかと思われます。
回答ありがとうございます。
日本も日本教という一神教であるということですね。
まったく新しい意見なので
とても気になりました。
くわしく調べてみたいです。
ありがとうございました!
No.12
- 回答日時:
>日本ではなぜキリスト教などの一神教が広まらないのでしょうか?
日本人は、おしなべて嘘を見破る能力が韓国人よりも高いからではないでしょうか。
韓国・朝鮮の人々は嘘を信じやすく、しかし嘘だったと分かった後に、延々と怨を持ち続けるようです。
回答ありがとうございます。
宗教の思想そのものを信じなかったということでしょうか。
ちがった視点からの意見なので
参考になりました!
ありがとうございました!
No.10
- 回答日時:
え?クリスマスはキリスト教ですよ。
日本人のほとんどがキリストの生誕を祝っているじゃないですか。
一神教の広まっている地域は、キリスト教にしてもイスラム教に
しても、大陸系のエゴの強い地域であり、その強い自我を抑え
社会性のタガにはめるための、日曜礼拝やラマダン等を含む
強力な教義を有する必要があったのに対し、日本を含む東南
アジアの稲作農耕文化圏や島国文化圏のように集団主義的な
地域においては、そんなタガにはめなくても自発的に集団行動を
とるので、集団帰属意識の補助としてのマナーやモラルとしての
儀式宗教となっているのです(その証拠に多神教(=信条)というより、
結婚式は神道、クリスマスにはキリスト教、葬式は仏教といった
具合に方便で使い分けている)。
回答ありがとうございます。
たしかにクリスマスなどのお祝いの日は
日本では広まっていますね^^
大陸や島国などの人々の意識や環境のちがいも
関係してくるのですね。
まったく思いつかなかったので参考になります!
ありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
日本はよく将棋に喩えられますね。
西洋はチェスです。日本の農民は領主が変わっても殺される事は少なく、生き延びる事が出来ますが、西洋では村人ごと全滅させられる。
でも考え方を変えると、農民はA殿からB殿に替わった瞬間、A殿の恩を捨てB殿に忠誠を誓わねばなりませんでした。だから日本国内でも新領主に忠誠を誓わないだろうと思われる者は農民であろうと殺されたのです。
つまり日本人気質は原則的に二者択一です。そこには理由も状況もありません。
今でも理由も何も判らずに「誰かが言った」というだけで同調するのはその気質ですし、「国が言ったから」「専門家が言ったから」というだけで信用してしまうのも同じです。
実際に諸外国ではキリスト教が入ったとき、一つは原住民が全て殺されました。
スペインが来たときの南アメリカなどがそうですね。生き残る術は唯一改宗する事です。
そういう地域ではキリスト教が受け入れられたのではなく、強制的に変えさせられたのです。
ヨーロッパの多くの地域でも勢力争いは政権と同時に宗教の争いでもありました。
日本はこの点、貿易は行なっても宗教には制限をつけていました。そして宗教が専横をふるって国を脅かそうとしたとき鎖国という手段で宗教による侵略を締め出したのです。
ところが政権と同時に宗教で占領したと思われた地域では、地元の宗教を取り入れたキリスト教が生まれているのです。
欧州や南アメリカ、アフリカなどでも本来キリスト教には無い祭が開催されました。ハロウィンや闘牛などはその例です。また、クリスマスも実際は欧州の宗教に基づく風習が強く影響されていると言われています。
これは一部、地元の風習を認めることでキリスト教の定着を図ったからとも言われています。
一方日本では二者選択の気質が災いして、神道や仏教がキリスト教の中に取り入れられることが出来ませんでした。今でも「キリスト教なのに彼岸とかお盆なんてとんでもない」なんていう人が居ますね。そのくせキリスト教を起源に持たないハロウィンを教会で楽しんだりします。
日本で信者数は少なくないのに公的に広まらない大きな理由はここにあると思いますし、第二には信者にならなくても楽しんじゃっているという、いい意味でのいい加減さによるものではないでしょうかね。
元々日本人は神話をみても判るように渡来系の神様を抵抗無く受け入れてきました。日本は多民族国家であり、自然崇拝の国だったのです。
それが神武東征、日本武尊の辺りから排他的活動をはじめ、やがてモンゴロイドは九州と北海道に追いやられてしまったわけです。この辺から二者択一の気質が作られたんじゃないでしょうか。
でも基本的な気質は残っているので、いい意味でのいい加減さが残ったのかもしれません
ちなみに正確に言えばキリスト教は一神教と言う区分けは不適切です。
「神」という言葉の意味は「人智の及ばない存在、超越したもの」という意味の中国の語です。つまりキリスト教の創造主だけではなく、天使や悪魔、場合によっては聖人も「神」の範疇となります。
つまり“狭義”に「神」を解釈すればキリスト教も多神教となるわけです。
だからカトリックでは「神」ではなく、「主」或いは「創造主」と言いますし、祈りの中では「神なる主」と言います(未だに書き換わっていない部分はありますが、「全能の父なる神よ」という場合は「全能の父」という言葉で神の中から主を特定している事がわかります。)
回答ありがとうございます。
環境の違いも大きくかかわっていますね。
やはり強制的に広まった部分もあるようで…
鎖国では長い間異文化との接触がありませんでしたが
日本がムリに宗教に侵略されなくてよかったかもしれません。
キリスト教が一神教か多神教かは
見方によって変わるのですね。
ありがとうございました!
No.8
- 回答日時:
色々な意見を拝見させていただきまして、皆さんが触れていないことがひとつあるように思いました。
私どもがキリスト教を受け入れるとき最後まで抵抗するものはなんだただろうかと思わされるのです。
1)日本の文化がその妨げだっただろうか。
2)温暖な気候や土地柄がキリストを必要としなかったのだろうか。
3)日本という国土に暮らす国民がキリストに変わるほどに頼り甲斐があったからだろうか。
4)歴史の中に私どもをキリスト教に近寄らせない事件でもあったのでしょうか。
どの観点から捉えてみても、なにがしかの説明が与えられるように思いますが、ひとつだけ取り上げるとするならば日本人は極めて、あるいはずば抜けて誇りが高い国民だったのではないかという考えに至ります。武士道では状況に応じて右往左往せずに潔く死を選べと述べています。歴史の中にそのようにして自分の命を捨てた人が多くおります。なぜでしょうか。それは明らかに恥を偲んで生きるよりもむしろきっぱりと死を選ぶ事の方が自分の誇りを守ることが出来たということだと思います。
キリスト教では誇りはよろしくないもの、つまり罪とみなされます。キリストを受け入れることは自分の誇りを捨てることですので、誇り高い民族の一員である日本人には誇りをすててキリストを受け入れることが、極めて困難であったので、その結果クリスチャンが少なかったのだと論理的に結論する次第です。
「しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません。」聖書
このような心境は日本人にはとても受け入れがたいものであるばかりか、誇りを自分の内にもたないことは恥ずべきことでもあるのです。従いまして日本では誰でも神に成り得ます。まだそれほど昔ではありませんが、軍神なる人もおりましたし、すこし楽曲に卓越していると神の腕や指をもった人になります。ことほどさように日本では人を崇めたり、自分を崇めることに罪の意識がございません。そればかりではなくむしろそのように誇りを積み重ねて着込んでしまい、ある時には実態とかけ離れた虚像が生まれてしまうのが日本の社会ではよく見られます。そうゆう構造と環境を持つ社会では誇りを捨てて、裸でイエスキリストを受けいるのは2重、3重の意味で困難なことと思います。その内でも最も困難なことは自分の誇りを捨ててイエスの足元にひれ伏すことではないでしょうか。
回答ありがとうございます。
誇りについて…
恥ずかしながら聖書も呼んだことがなく
まったく思いつかなかったので参考になりました。
日本人の考え方にあわないのですね。
丁寧な説明ありがたいです!
ありがとうございました!
No.7
- 回答日時:
キリスト教禁止令が長かったにもかかわらず、キリスト教は日本でめちゃめちゃ広まっていると思います。
キリスト教系の幼稚園や小中高校の数だけでも相当あるし、親たちが躍起になってそういう学校に子供を入れるようになって約4世代目になりました。キリスト教教会だって、小さなものも含めると、神社仏閣よりも頻繁に見かけるような気がします。ただ、一神教に限らず、日本では宗教の捉え方が、やや特殊なのです。具体的には、特定な神どころか、特定な宗教に偏るのを非常に嫌う傾向があります。
これはおそらく歴史のせいでしょう。近年では、神道が太平洋戦争の道具にされたのが大きな要因だと思われますが、キリスト教禁止令を招いた土壌も蔑ろにはできません。
それを踏まえて、宣教師などの宗教家は、日本では、あまり偏った宗教観を打ち出そうとはしません。例えば、ごく一部のカルトを除けば、神道で祝い、仏教で弔い、キリスト教で学ぶ日本の習慣を寛大に受け入れていますし、入信を強要することもありません。
これは裏を返せば、日本では、複数の宗教に同時に熱心になることが許されますし、熱心になったからといって、その宗派の一員として登録する必要はないのです。
したがって、数字の上では、檀家が何人いるだとか、洗礼を受けた者が何人いるだとかいうデータがあるのかもしれませんが、実際には、家が仏教の檀家でありながら、キリスト教の洗礼を受けている人が大勢いるし、洗礼を受けていないのに、教会に熱心に通っている人や、聖書を深く勉強している人は山ほどいます。
一方で、イスラム教やユダヤ教の信者自体は、日本では他の宗教に寛大ですが、イスラム・ユダヤに入信したいとなると、何かと決まりごとが多いので、宗教における融通を好む日本人に馴染まないのでしょう。とはいえ、イスラム教徒と結婚する日本人は少なくなく、その人たちはイスラム教に改宗しています。なお、ユダヤ教徒になるには、ユダヤ人の血が流れていないといけないので、多くの日本人はなれません。
ちなみに、キリスト教国の植民地支配が長かったわけでもないのに、あれほどキリスト教信者が多い韓国も、アジアにおいては特殊です。
回答ありがとうございます!
丁寧な説明でとても参考になります!
たしかにかなり制限されていたわりに
キリスト教は広まったほうかもしれないですね。
日本人は特定の宗教に縛られるのが苦手ということでしょうか。
神道が太平洋戦争の道具にされた…ということについても
すこし調べてみたいと思います^^
ありがとうございました。
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