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調節卵とモザイク卵の分かりやすい説明を教えてください

A 回答 (1件)

発生の、どの時期に、割球間での役割分担が決まるか。

その時期が遅めなのが調節卵、早めなのがモザイク卵です。
単に、割球のその後の"運命"が決定される時期が、相対的に遅い(調節卵)のか、早い(モザイク卵)のかの違いに過ぎません。それ以上でもそれ以下でもありません。
調整卵は、進化が進んだ生物に多い、という傾向はありそうですが、それは、単に複雑な構造を持つ生物ほど、たくさんの細胞を必要としており、細胞を殖やすには時間が掛かるから。自然に調節卵となってしまう、ということでしょうね。

体細胞は、どれも、受精卵と同じ遺伝情報を持っています。どの細胞でも、受精卵と同じように、完全な個体に発生するために必要な情報を全て保持しています(このことを、細胞の全能性と言うのでした)。
しかし一方、胚の発生が進んだ時点で、個々の細胞が勝手にあちこちで発生を一から再開したら、収拾がつかなくなって、統一のとれた個体などできるはずがありません。胚発生が進んで、遅くても組織が分化し始めたら、もう"後戻り"や"再開"をしてもらっては困ります。ある時期が来れば、細胞は周囲の状況に合わせて特定の組織の細胞として特化していってもらわなければなりません。この時期は、生物の種によって、決まっているようです。

また、同じ種であっても、その割球がどの位置にあるかで微妙に異なっています。
これもまた、個体というシステムが作られている過程を考えたら、ごく当たり前のことなのです。全身の組織・器官が胚のいたる所で、一斉にできあがるなどということは想像できません。或る組織・器官が形成されて、それに続いて、関連する組織や器官が形成され…という流れこそ、自然な流れなのですから。
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この回答へのお礼

ありがとうございました助かりました

お礼日時:2011/10/04 19:51

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