プロが教えるわが家の防犯対策術!

こないだDVDでマイレージ マイライフを見た大学生です。先輩の薦めでDVDをかりたのですが、何を言わんとしている映画なのか正直よく分かりませんでした。

音楽や映像・最後の主人公の失恋のような痛み、素敵だなと思うシーンはたくさんありました。

しかし私が普段サスペンス系ばかりを見てヒューマンドラマは見ないせいなのか、解釈出来ないところが多々ありました。

まず、ナタリーの存在です。彼女は物語中盤で結婚について熱く語っていましたが、その若さの象徴としての登場なんでしょうか?アレックスの家に向かったのは彼女のお陰というよりは主人公の気付きによるものだと思うのですが…

次に、アレックスについてです。アレックスは結局子持ちでしたが、主人公と関係を持っていたのは何故なのでしょう?もうひとりの自分との出会いなのか単なる遊びなのか結婚生活が辛いけど続けてるという妥協を示すのか、アレックスの気持ちが分かりませんでした。

最後に主人公の選択についてです。「1番明るい光は僕を乗せた翼だ」というセリフで映画は幕を閉じましたが、これは何かの比喩ではなく主人公がこれからも独身で出張を続けることを示しているだけでしょうか?またその場合はマイレージの目標は達成したのに何故また出張に行くのでしょう?またマイレージをためて妹夫妻にプレゼントするんでしょうか?

映画には考えるジャンルと感じるジャンルがあることは分かります。
ただ、あまりにも疑問が残ってしまっているため、個人的な推測で良いので、何か分かること考えたことがあったら教えて下さい。

A 回答 (1件)

40代♀、この作品がとても好きな者です。


回答というより私の感じ方ですが。

>何を言わんとしている映画なのか正直よく分かりませんでした。
私にとってはつまるところ爽やかだったのですが、そこに落ち着くまで、
なんとも腑に落ちない淀みが残るとでもいいますか、
どうとも解釈できるところが素敵な作品だと感じました。
人の感じ方はそれぞれですので、
分からなかった~で、ぜんぜんかまわないと私は思います、
もう少し、時間を置いて大人になってから観たら違う感慨も生まれるかもしれません。

>まず、ナタリーの存在です。
彼女を演じた女優さんは、とても若い時期の演技の経験を買われて、
この役に抜擢されたと聞いています、
私も正直、彼女の登場とその存在には、違和感をしばらくぬぐえませんでしたが、
まさしくあなたが指摘した、アレックスとの関係についての考えについて、
主人公に進言する場面で独壇場を得て、その感性を表現する場を得、
惰性的な態度を変えない頑固な主人公に、一石を投じます、
あなたのおっしゃるように、まさに「若さ」の象徴と言えるとも思いますし、
アレックスと対称をなす役(恋愛事の対象にはならない仕事のパズルの一部)として配置されたのだと思います。
仕事について熟練したスキルを持ちプライドの高い中年の男性が、
会社が勝手に雇った娘のような歳の一案を持っただけの若者と同行するうち、
ついには彼女の推薦状まで書くことになりますね。

>次に、アレックスについてです。
これは、実のところ、彼女自身にしか「わかりません」。
ただ、私からすると、かなり成熟し革新的な考えを持った女性で、
ズバリ割り切った関係を楽しむことを心得ているのだと。
「割り切り」というのは深いもので、技術や能力が必要です、
家庭ももちろん大事であるし、恋愛も人生のスパイスとして大事、
決して二つを天秤にかけるようないい加減な気持ちではないのです。

収入もあり家庭も持ち、仕事と家庭・恋愛も全て振り分けて並行して実行できる、
男性にはなかなか理解できないかもしれませんが、
女性というのは、いろんなことを一度に出来る能力を、そもそも備えているものです、
旦那の面倒をみながら、子どもの世話をしながら、ご近所とのお付き合いをしながら、
パートの仕事に出ながら職場の人とも上手くやりながら、友達ともお茶しながら、
美容院で世話話をしながら、さっき目の前に居た人の噂をほかの人と立てながら、
子のおむつを替えながら電話でしゃべりながら、ファッションに興味を持ちながら、
化粧をしながら旦那の愛撫を受けながら、
、、、いろんな役割のすべてに「完璧」を求められて当然のように思われてしまうんですよ、
ガス抜きをする道具に男性を選んだということでは決してないのですが、
あれだけフライトを繰り返している仕事で安定していれば、
バカンスと同じレベルで、婚外恋愛は彼女にとって、可能なんです。
言い方は悪いですが、男性でも、心の奥では「わからない・みつからないなら浮気はOK」
という本音をお持ちでしょう?自分が一番大事、そうでしょう?
結果の責任を取る覚悟を持った大人だからこそできる「絶対誰も傷つけない方法と形の婚外恋愛」
=彼女が実行しているのはそれなのです。

>最後に主人公の選択についてです。
これは、会社の方針でしょう、彼の選択というよりも・・・・
出張がなくなるはずが、ナタリーが辞めて(自殺者が出たため)、また出張に戻ることになった~
ドラマティックにするために、マイレージ完了の時期を重ねて演出に入れ込んだだけで、
彼としては、アレックスの実情を知ってしまった(本来彼がもう少し自分の行いについて思慮の深い男性であれば、自分の唐突な想いを抱えて相手の家を約束もなしに訪問なんてしないものです=訪問しなければ、関係は上手く続いていたんですから=これも演出ですが)

確かに、こう書いていくと演出に気を利かしているというより、馬鹿バカしいように見え見えですね(笑。

続き)アレックスの実情を知ったことで落胆することになったのは、
アレックスには全く関係も責任もないことで、彼の行動の結果なので、
「・・・なんだ家庭持ちだったのか、僕だけの一方的な妄想だったのか、
僕の家って結局、空?そうなんだ、いいじゃないか」みたいなことなんですが、
「独り身」で生きていくことを一度でも覚悟想定したことのある方なら、理解できるような気がします。
自分の原家族と疎遠にしていても、クールに構えられて人生円満そのものだった男が、
アレックスとナタリーとの接触により、
家族という絆の気づき、女性関係についての自分の考えへの気づき、
仕事の厳しさへの気づき、自分が描いていた子どものような夢が実際に実現した時のことを予想違いしていたことへの気づき、、、、
そんな事情を、演出とドラマによって、描いた結果がこの作品の後味だということ、
結論はそうなります。

私は、
覚悟の上の独り身の自由観を、
高空を飛び続けていくフライト生活になぞらえたラストには、感激しましたが。
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この回答へのお礼

丁寧にありがとうございます!

解釈の可能性があることをプラスに捕らえたのですね!!


答えて頂いた内容、なるほどと思うものばかりでした。

内容を理解した上でもう1度見てみたいと思います!
ありがとうございました(^^)

お礼日時:2011/11/05 13:37

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