No.1ベストアンサー
- 回答日時:
遊びで着物を着ている者です。
「綿」も「木綿」も基本的には同じです。
綿花いわゆるコットンから作った繊維のことです。
「基本的には」という条件を付けるのは、細かな表現で言えば、例外があるからです。
たとえば、「木綿」と書いて「ゆう」と読ませる楮という木から作る繊維があります。これは、大昔は着物にも使ったそうです。今は着物関係で言えば帯に使います。非常に趣味性が強く、一般的ではありません。値段が高い割にはフォーマルには使えませんし、カジュアルでも着物を選びます。
また「綿」という表現で、「真綿」を指す場合があります。これは絹です。真綿紬と呼ばれる絹織物になります。結城紬が代表例です。
ご質問の「綿の袷の着物」が木綿、コットンで作られたものということであれば、生産量は少ないですが存在します。会津木綿や伊勢木綿、川越唐桟、保多織なんかが私の知っている範囲ですが、地域ごとに色々あるはずです。
どうしても絹よりは重いので、単衣にする方が一般的らしいですね。
「真綿」を指していらっしゃるなら、先の結城紬のほかに、米沢紬や小千谷紬にも真綿紬がありますね。帯にも結構あります。
真綿紬ということは手紡ぎということですので、お値段はかなりお高くなりますね。
基本的にぬくもりがありますので、袷にするのが一般的です。
「昔」と仰るのがいつのことか分かりませんが、江戸時代中ごろまでは、麻が一般庶民の物だったようですよ。室町時代に伝来した木綿が一般化したのが、江戸中期で、それ以降は木綿が一般化したようです。
「真綿」が一般庶民の日用品であった時代はないと思いますね。身分的には「庶民」であっても、お金はたくさん持っている大家の主人階級か、ぎりぎり庶民のとっておきの一枚か、という感じだったと思います。
ちなみに、貴族や大名などの階級は、基本的に「絹」です。これは蚕の真綿から作りますが、生糸にしてから織っています。
今は「綿」というと木綿のイメージが強いので、真綿紬でも正絹と呼んでいますから、ややこしくなってしまいますね。
No.3
- 回答日時:
No.1で回答した者です。
ルール違反で申し訳ありませんが、間違って読まれてしまっているようですので訂正をさせてください。
木綿(ゆう)というのは、椿(ツバキ)ではなく、楮(コウゾ)の樹皮から作る繊維です。和紙の材料にも使われているものです。
パソコン画面では、同じ文字に見えますね。読み仮名を付けておくべきでした。
No.2
- 回答日時:
たぶん、その回答をしたのが私だと思うので。
綿(メン)と木綿(モメン)は同じです、英語でコットン。
浅学にして木綿(ユウ)と読ませて、椿の繊維というのは知りませんでした。
おそらく、椿の産地の風土が桑(絹)にも麻にもあわないからでしょうね。
木を切っちゃったら、椿の実は取れないし、実が取れなくなるような木を廃物利用して・・なのでしょうか。
今でも袷はオークションの古着などではお目にかかります。
もちろん、単衣も袷もあります。
浴衣のもっと、しっかりしたバージョンの布とでも思ってください。
古い、綿(コントン)のつむぎ(もともとツムギはメンでした)に黒のモメンの裏をつけてあったりです。
ワザワザ、いまどきは作ったりはしません。
生地はあります、もう、作ってないでしょうけど、売れないから、二束三文でオークションででてきます。
需要もないし。
昔の布団の生地のようなのです。
久留米絣・・・絣というのは、大体がモメン=コットンです。
こういう地場産業の冠ネーミングされていると、高級品のコットン反物ということになります。
藍染のコットンもあるのでは? かなり高級で、非常に扱いにくいものです、色落ちするし、普段着だし、とても高いし。
これを仕立てるに、自分で仕立てるなら、「タダ」ですが、仕立て代が半端ないですから。
生地としては、別に、洋服用の生地で作ったってかまわないわけで、着物用は浴衣のように反物として
あの巾で一反(約12m)になっているだけのこと。
今はワタというと、布団に入れる、あのモメンのワタのことをイメージしますが、
歴史的に、日本の大昔からというなら、ふかふかした繊維の塊としては、「真綿(マワタ)・繭の集合?」が先ですので、
「真綿つむぎ」というので、ワタともいえるかもしれないが、今となっては、ワタ=綿=コットンでしょう。
それと、袷ですが、こういう仕立てをするようになったのは、いわば綿=ワタ=コットンのフカフカができて、これで
綿入れとして防寒衣料とするために、「アワセ」です、サンドイッチする必要がでてきたから。
源氏物語を読んでみても、確か末摘む花は毛皮をかぶってましたが、綿入れは着てない。
「ワタ=フカフカ」がまだ、ないからです。
あるのは、マワタ=絹=真綿ですが、これ、あまり、集積してもふかふかにはならない、化粧用のコットンが薄くはがれるでしょう?
あれのような感じで、ボリュームが出ないのです。
もちろん、ばか高いし。
ですので、十二単でたくさん絹を着ていても、全部「ヒトエ」です。
真綿(マワタ)を綿(ワタ)として、背中に入れて、防寒とするようなこともあったようですが、直接に真綿=マワタをワタ=フカフカとして
衣料にはさみこむことまではできなかった。
ワタ=フカフカを挟んでキルティング?仕様にするために袷が出来上がったのだと思います。
そして、ワタ=モメン=コットンのフカフカだけだと、繊維が短いので、塊として維持できないので、コレを真綿(絹)でネットのように包んで
フカフカを挟む形にして、「アワセ」にハサミ込んで、「ワタイレ」にします。
メン=コットンの綿は寝るための布団もそうですが、全部、ぐるりを真綿をグーット引き伸ばして、ネットのようにして、
包んで綿がばらばらにならないように・・ト、作ります。
ワタ=綿=コットンも、真綿=絹のワタがあって、フカフカとして利用できたわけです。
今も、趣味で「コットンの着物・あわせ」を着る人はいるでしょうが、ほぼ、絶滅状態です。
経費の割には、tpoとしては、野良仕事仕様?でしかないから、採算として、絹物をお召しになるから。
だからこそ、ここまでお金掛けてる普段着・・・という意味ではコットンの着物は貴重です、絹の紬よりもかもしれない。
新しいものでも、地味です・・・三四郎の時代?
昔は、普段着ですから。
ジジ・ババくさいのが本物だし、自宅の庭に焼き物の窯を持つようなお方が、作業着で着用するにピッタリ・・・高級と。
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