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閲覧ありがとうございます。もうすぐ日米関係史の期末試験があるのですが論述二題の試験でキーワードが各3つずつ出ているのですが(1知日派、朝鮮戦争、民主化、2対日平和条約、岸信介、沖縄返還)どのような問題がでるかが予想がつかず困ってます。皆さんだったらこのキーワードならどのような問題がでると思いますか?回答お願いします。

A 回答 (2件)

 恐らくは、東西冷戦下の「日米安保体制」の位置付け、ではないかと考えられます。

この問題は僕がまだ学部に入学したての頃にも政治学や社会科学概論の講義で採り上げられていた問題です。手に垢の着いた別に取り立てて目新しい性質の問題ではありません。
 「日本国内になぜ米軍基地があるのか」を質問者様はお考えになったことがありますか?。少なくとも「ベルリンの壁崩壊」その前史である「ポーランドのグダニスク」に始まる一連の東欧民主化(ベルベット革命)更にそれ以前のドイツを挟んでの米ソの戦略核と戦術核に対する「ヨーロッパ非核化のうねり(人間の鎖)」などの流れを経て、世界を二分化した二つの超大国の一方が歴史的にも地理的にも地球上から姿を消しました。これを勘違いした政治家もいます(レーガンやサッチャー)がそれに対しもう一つの対抗軸が姿を現します。中国です。
 冷戦構造の枠組みを自らの思考の基底に据えていた一部の学者や政治家は「日本国内にある米軍基地」の矛先を旧ソ連から中国そして中東へと向けることで自らの存在を長らえさせる方途を見つけ出したにすぎません。
 質問者様からの質問として

(1)「知日派」「朝鮮戦争」「民主化」、(2)「対日平和条約」「岸信介」「沖縄返還」のそれぞれ三つのキーワードが挙げられていますが、今現在の大人の方々はこの言葉の時代背景を知っているはずです。
 (1)ではアジア太平洋戦争(大東亜戦争と呼ぶ人もいます)での敗戦以後、日本は連合軍(実質は米軍)の統治下として様々な戦後改革を進めていきます。その過程にあって当時の朝鮮半島の政治体制を二分化させたのが朝鮮戦争。これはアメリカによる「アジアの反共防波堤」としての朝鮮半島および日本の位置付けと中国(毛沢東政権)による朝鮮半島の社会主義化の考え方が対立し具体的な武力衝突に至った現象です。現在でも朝鮮半島は韓国と朝鮮民主主義人民共和国との間は法的に「戦争状態」が継続し、休戦下にあるだけです。
 (2)は「沖縄」の現実そのものを答案に書けばよろしいと存じます。
今の沖縄には日本に駐留する在日米軍の基地がどれほどの割合を占めるかご存知ですか?。
戦後の日米安保条約は何度かの改訂が行われてきましたが、いわゆる「60年安保」と呼ばれる段階で「日本に於ける米軍基地の固定化」の方向性が打ち出され、これを巡って国内世論は二つに分かれ対立します。そして「集団的自衛権」を前提とする日米安全保障条約と日本国憲法の規定する「個別自衛権」は根本的に対立する概念であり、もし日米間の安全保障条約を強化するならば、日本はアメリカの戦争に巻き込まれる恐れがあるとして岸信介内閣が進める安保条約の改訂に対する大規模な反対運動が国内に広がりましたが、1958年5月、法案(改訂安保条約)は衆院での強行採決の下に通過し、こうした政府当局の姿勢に対する国民の声や反発は更に強まることとなりました。
 同年6月、参院に送付された法案(改訂安保条約)は議決がないままに自然成立の形となりました。
 質問者様は高校生でしょうかそれとも大学の学部一年生くらいの方でしょうか?。それではこうした現代史をご存じないことも致し方ないかもしれませんが、少なくとも今後は自らの目で「戦後日本とこれからの日本」を自らがどう認識し、どの様に判断するかくらいの社会的教養は身に付けておくことも必要です。日本では「批判的」であることが大人達にとっては「御法度」あるいは「タブー視」されていますが、ヨーロッパでは自らの政治判断を持つことなど当然の姿勢とされます。それは一人一人が社会の中で「人間」として扱われ、日本とは異なるからでもあります。近年の経済状況の減速に伴い日本でも「一人一人を一人の社会的存在として扱う風潮」は徐々にではあるものの増えつつありますが、それでも日本の企業社会では人間は「働くモノ」或いは「部品と同じ」として扱われるケースはまだまだ多い。これも「安保条約」に伴う「M・S・A協定」に名を借りた政界や財界が示した「期待される人間像」のあり方を反映しているともいえましょう。「意見や主張を言わず、言われたままに黙々と働くだけ」とする人間が美徳とされましたが、これが本当に「人間のあり方として正しい」といえるでしょうか?。
 質問者様に問われているのは「大学は自らが主体的に学ぶ場であるとの認識」です。また教員好みの答案を書くことの出来る「良い子ちゃん」を大学が育てることはありません。大学ではその様な学生は反って「お客様」になるだけです。
 僕は企業勤務と同時に大学および大学院で研究と教育に携わる二足草鞋の者ですが、質問者様の様な学生が「試験の時にどの様な答案を書けば良い評価が貰えるでしょうか」と尋ねてきたなら「自分の頭で考えて書くこと」としかお答えしません。「何が正しいか」はそれぞれの「価値基準」により判断が異なる性質のモノです。高校までのテストとは異なり「クイズ形式の一問一答」は大学にはありません。
 先ずは図書館に行き、「戦後史」の本を何冊か読むと同時に新聞や雑誌のバックナンバーを読むことから始めてみて下さい。
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この回答へのお礼

ご丁寧に回答していただきありがとうございます。

お礼日時:2011/12/17 15:17

私は、その授業には出ていないので、先生がどんな回答を期待しているのか想像もできません。

先生に期待に沿えば100点ですし、そうでなければ0点になるでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/12/17 15:17

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