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研究とは、どこで、どうやるものなんですか?

A 回答 (3件)

こんにちは!



『研究について』
>研究とは、どこで、どうやるものなんですか?

私は、古生物学を研究していますが、
ご質問に単純に回答するとして、簡略に説明を試みます。

「どこででも誰でも、その人物の知識に応じて、
手法技術に浅深の差は出てきますが、
研究対象に適切な手法を用いると、
すばらしい研究者の重要な資料として残る場合もあります。
たとえば、昭和新山の三松ダイアグラムは参考になるでしょう。

ミマツダイアグラム:Mimatu Diagram
ミマツダイアグラムのミマツは、日本人の三松正夫氏のことです。
彼は、北海道有珠郡壮瞥町(うすぐんそうべつちょう)の郵便局長でした。
彼は自己所有の平坦な畑が突然隆起を始めた1943(昭和18)年12月28日から
406.9メートルの高さにまで成長した、1945(昭和20)年の9月までの期間、
今の『昭和新山』と言われる活火山の成長する姿を、
自宅の同じ窓ガラスを定点観測地点に定め、
その隆起する形状の変化を、手書き手法でスケッチを続け、
そのおよそ600日にわたる変化を克明に記録し、多数の観測図として記録をのこしました。
その『定点観測図』をまとめ、『新山隆起図』として
1948(昭和23年)『世界火山会議』(オスロ)で発表しました。

その評価は凄いものでした。
火山誕生から成長の詳細な記録は『ミマツダイアグラム』として、
世界の研究者から絶大な支持を受けました。
その後彼は1946(昭和21)年に、周辺の隆起し使うことができず苦しむ農家の畑を購入し、
現在も彼のお子さん達が科学啓蒙や自然保護活動、さらに火山活動の案内などを通し、
NHKにも出演するなどして最近でも活躍されています。

このように研究対象により、手法はさまざまな事が考えられますが、
その研究対象を調査し出てきたデータを、
誤り無く正確に事実だけを記録する事が重要になってきます。

三松さんは、早く言えば火山に関して当初はまったくの素人でした。
しかし彼は、正確な記録方法を、自宅の固定された透明ガラス窓を、
『定点観測地点』と定め、『科学的記録』を始められたのです。

彼には師匠となる先生は居ませんでした。
そのために、自身で科学的データとして通用する費用のかからない、
極力精密な研究記録器具を開発するべくして、
『窓ガラス』を使用する研究法を考案したのです。

この記録器具を彼自身が考え付いそのた研究姿勢が、
今でも世界中の研究者が『Mimatu Diagram』と言えば、
彼が『三松正夫』として、世界で通用する火山研究者にまでなることができたのです。

このように研究と言えばその対象は無尽蔵です。
さらにその研究手法は研究対象者の数だけあることになります。
ですが、その全ての研究手法を全て個人の知識の中に残すことは容易ではありません。
そのために、各研究者は、研究対象に対し適切な手法を、
まず先駆者の研究論文を読んでその原理を習得し、
フィールドや実験室でその技術を応用して研究をしていくわけです。

その過程を学問的に系統立てて教えてくれるのが、
たとえば大学や大学院などの教授などの研究者です。
彼らは自分の研究対象の研究手法を当然ですが熟知しています。
それをほぼ一対一で伝授するのが、
日本の研究者育成方法と考えてもいいでしょう。

しかし、一流といわれる研究者に真摯な態度で接し、
教えを請うと、「知識啓蒙が学者の責任と任じている学者」であれば、
どなたの質問にでも理解できるように真剣に伝えようとしてくれますよ。

先ずは、「何を研究するか?」または「何が知りたいのか」など
研究対象を選択することが必要です。
その上で、その研究をしているお近くの『研究会』を検索すると、
高校などで教鞭をとっていた教師などが中心になる団体を見つけることができるはずです。

私も福岡市の隣にある前原市で、会員160名ほどの『糸島自然研究会』がありましたが、
会発足当時から会の顧問を知らぬ間に任命されていましたが、
創立者である若宮先生が亡くなられ、
最近になって閉会をしましたが残念なことと思っています。

このような会は全国各地に点在していますから、
お近くの自分にあった研究会を調べて自分からお尋ねすれば、
お望みの研究対象やその研究手法を習得する事ができるでしょう。

お住まいの教育委員会などに問い合わせても、教えてもらえると思いますよ。

ちなみに、『○○博士』と博士号を頂くのは、
「全てを知っている」からではなく、
『分からない事に対し、自分の知識を応用し研究解明する能力をもっている』と、
認定されているのですよ。


ご理解いただけたでしょうか。
この回答が、ご質問者様の疑問解消の、お役に立てば幸いです。

最後に『お願い』です.
貴重な時間を割いて回答をしています.
この回答でご質問に対する問題が解消できましたら,
速やかにここのルールに従って,
「回答への補足」「回答へのお礼」などと共にポイントを付けて,
次回の質問でも多くの回答をいただけるように
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください.
できれば読後のご意見など感想が欲しいですね.

冗長な回答になりました。誤字脱字などある場合は、機知にてご笑納ください。
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個人でもできるのですが、やり方の基本や発表の方法あるいは職業としての生き方などは「師匠」が居ないとほぼ絶望的です。


ですので通常は大学院まで行って徒弟奉公して教授から直接しごかれて覚えるものです。
ただ、研究を職業としている人が周囲に居るなら個人的に教えを請うこともできます。
分野は同じで無くても構いません、研究の基本はどの分野でも同じですし、生き方も大差無いです。
参考としてマックス・ウェーバーの「職業としての学問」岩波文庫などをお読み下さい。
十九世紀(以前)から基本的に大した変化はありません。
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個人でやるか、教育機関でやるか、企業でやるか、政府機関でやるか、その他。

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