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教えていただきたいです。

詳しく研究などしているわけではなく、私自身知識や理解度が深いわけではないので、子どもにもわかるような、わかりやすく簡単な説明で結構ですので、教えていただきたいです…。

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資本主義と社会主義の違いについて調べました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

資本主義
本物の殿様(国家権力)に邪魔されることなく暴力や身分に邪魔される事無くお金の力と才覚によって誰でも自由気ままにお金儲けが出来る事に重点を置いた経済政策。問題点は金の力による横暴な守銭奴が発生しやすい事。

社会主義
ある日突然近所の金持ちの高級車は便利そうだから近所みんなで平等にそれを使うべきとし、その方が全員裕福になれるとした一見論理的だが実際は多数の貧乏人の横暴がまかり通った経済政策。問題点はその後誰も高級車を買おうと努力しなくなる事。

大変わかりやすい説明なのですが、

社会主義国の ソ連 ができたとき、資本主義の国はその社会主義の影響を恐れました。
(ex 1918年シベリア出兵はソビエト政権打倒のために資本主義国がおこなった)


ここで疑問なのが、なぜ資本主義国は社会主義国の影響を恐れるのですか?
資本主義と社会主義では政治・経済の方法がまるで逆のやりかただというのは聞いたことがありますが…
資本主義の国に社会主義の影響がでてくるとどうなってしまうのですか?

今の北朝鮮は社会主義ですよね?
個人的な意見ですが、私は全くうらやましく思いませんし、社会主義は「皆等しいが、皆貧しい」というイメージがあります。
社会主義のメリットはなんですか?


あとは、世界恐慌の時に社会主義国のソ連は一人勝ちだったということを聞きましたが、なぜ社会主義国のソ連は世界恐慌の影響をうけなかったのですか?


すごく小さいことですが、勉強していて少し気になったので…

よろしくお願いします。

A 回答 (9件)

資本主義とは資本に基礎を置く経済活動を自由に行うものです。

マルクス流に言うと、資本主義が極限まで進んで矛盾に耐え切れずに崩壊した時に資本主義の矛盾を解消する形で出現する社会が共産主義ですが、では社会主義とはなんぞやというと、共産主義に至る途中の過程ということです。
憲法学になりますが、貴方は自由と平等が両立すると思いますか?。自由と平等が両立すると信じて疑わない人は『自由平等』と言いますが、自由と平等は両立しません。なぜなら人の資力と能力には差があり、もし資力を自由に使える社会にしたら金持ちはどんどん金持ちになり貧乏人はどんどん貧乏になります。今の格差社会がそうですね。そのためアメリカでは若者たちのデモが起きています。また能力のある人が能力を自由に発揮出来る社会にしたら能力のある人と劣る人の差は開くばかりで、ここでも格差は生じるわけです。
 そこで平等にしようとしたら金持ちや能力のある人の活動に一定の制限を設けるしかなくなります。つまり自由を制限するわけです。それが社会主義や共産主義で、生産手段を奪われ自由な経済活動が出来なくなるから資本家は社会主義や共産主義を恐れるのです。自由を制限しないで平等を実現しようとしたら貧乏な人や能力のない人に下駄をはかせハンデをあげるしかなくなるのですが、その方法を採用した社会主義国があったということは聞いたことがありません。ただ西欧の資本主義国の多くは資本主義が自由気ままなままでは格差社会になって資本主義そのものが崩壊しかねないと心配し、第一次世界大戦前後から社会政策を取り入れてきました。西欧に見られる社会民主党という政党はそうした流れを汲む政党です。資本主義国で世界で唯一社会政策を成功させた国があり、それは小泉内閣前の日本です。ソ連のゴルバチョフ書記長だったと思いますが、「日本は唯一社会主義を成功させた国だ」と言っています。経済格差が少なく中流程度の人が多いことと食えない人がいないこと、それでいて自由が束縛されていないという理想社会だと言ったわけですが、それからわずか20年足らずで日本は最も失敗した資本主義国の一つになり、社会主義にも失敗しつつあります。日本では社会党が主張した15年から20年後あたりで自民党がその政策を採用するという歴史を続けてきました。その結果がゴルバチョフの言った最も成功した社会主義国家になったわけですが、それも小泉政権で全てチャラになりました。
 戻りますが、自由と平等は本質的に両立しないものです。そして自由を何よりも大切にしようというのが資本主義で、平等を大切にしようというのが共産主義です。共産主義の言う平等は経済的平等で、共産主義理論では工場や不動産などの生産手段を個人が自由に所有するから経済的格差・不平等が生まれるのだから、生産手段を個人から取り上げて国家が所有するということになります。ですから共産主義は自由を犠牲にして経済的平等を目指しているのですが、実は社会主義国・共産主義国で経済的に豊かになった国はなく、支配階層を除いて国民みんなが貧しくなった上に自由までなくしたことから不満が高まって旧ソ連などが崩壊したのです。ちなみに北朝鮮は共産主義でもなければ社会主義でもなく、単なる独裁国家です。
 世界恐慌時代のソ連についてですが、辛辣な批評で有名なあのバ-ナ-ド・ショ-がソ連に招待されて沢山の農民が餓死している事実を知らず、捏造された豊かさを真実と誤信してソ連を褒めまくり、反対に資本主義をこきおろしたのは有名なことです。ソ連は一人勝ちなどしておらず、経済以前のもっと根源的な原因で国民が飢えて苦しんでいました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
丁寧なご解説、大変勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/23 23:55

資本主義や社会主義、共産主義を知るためにはその前の封建主義と産業革命を知らないといけません。

それらを時系列で見ていきます。

まず中世までは世界中で封建主義の国ばかりでした。日本でも例外ではありません。これは生産が農業や放牧業そして少しの工業と商業だけしかなかったため、大規模な富の再生産(循環)が難しく支配層が富を蓄えることで、庶民(このころは市民はまだいません)の暮らしを含めた社会(国家)を運営していたからです。

ところが産業革命が起きると事情が変わります。今まで被支配者だった工業や商業者にも富の蓄積が可能になり、蓄積した富を資本として再投下することで富の再生産を大規模にし、富が循環する社会になっていったからです。
これによると、資本を投下(投資ですね)できる人に身分差があり、富が蓄積できないとか商売に支配者の許可が必要ということになると、投資環境が整わず返って富の循環を阻害することになります。これを維持し国家を発展させるために、国家の形態が資本主義型に移行していきました。
また人の思考からみると、このようなことつまり「人の階級差があっても、人の能力(富を作り出す能力)に違いはないし、階級差は富の再生産で人が豊かになることを阻害している。だからみんなが自由に責任(リスク)を負えるために平等にしなければならない」という風に変化していきます。
これがルソーなどの啓蒙主義の背景になります。

これが発展することで資本主義社会は同時に民主主義社会になっていくのです。この民主主義化には副産物があり、それは「革命」などで封建領主を退位させる、という政治制度の転換が必要だったということです。(立憲君主制として王などが残っている国もありますが、国家運営は国民主権が原則です)

ここに市民(国民)が誕生します。国民=国家の主権者、という考え方があるのです。

ところが資本主義をそのまま放置しておくと、封建主義とは別の貧富の差、階級差が出てくることに気がつき始めた人がいました。これがマルクスでありレーニンなのです。

彼らとしては、せっかく封建主義から脱出して個人が平等になったのに、また階級(今度は資本家:ブルジョアジーと労働者:プロレタリアート)が出来つつあったからです。

レーニンは社会主義を取り入れることで資本家も労働者も区別が無い共産社会を作ろうと考えました。この共産主義は(封建主義から個人の平等を勝ち得たのに習って)資本の平等を狙ったものといえます。

これを実際に行ったのがソビエト革命であり、ソビエトは資本家はいるものの封建的帝国だったため資本主義(民主主義)を飛び越えて共産主義国家になっていったのです。

これに危機感を抱いたのは、ようやく封建的な制度から資本主義的な制度に変革したばかりのヨーロッパです(ちなみにフランス革命は、第三共和制で安定的な政府になるまでに80年を要しており、西洋諸国は封建主義からの脱皮にかなりの犠牲を払っているのです)

彼らにしてみれば「ようやく資本主義として落ち着きを取り戻したのに、また共産主義などの革命が必要なのか!!」ということです。
しかし、資本主義の恩恵を受けている資本家に対して、(まだ社会主義福祉制度が充実していなかったので)労働者はもう一歩進めた共産主義に憧れを抱くようになります。
どの時代でも権力者は革命を嫌うものだとも言えます。

ソ連の共産化によって、資本主義の権力者は労働者が共産革命に飛びつかないように、ある程度譲歩する必要に迫られ、社会主義的な政策(労働保険・健康保険や生活保護などの福祉政策)を実行し大多数の国民である労働者たちをなだめようとします。これを修正資本主義というのです。

この修正資本主義が現在の国家のほとんどの姿であり、程度の差はあっても社会主義的な政策を必ず実行しています(北欧は充実していますが、アメリカはあまり充実していません。日本は中間ぐらいですが健康保険はかなり優秀です)

ですので、質問者様を含めて「社会主義」のメリットは現在でも享受しているといえます。

問題なのは共産主義です。
>あとは、世界恐慌の時に社会主義国のソ連は一人勝ちだったということを聞きましたが、なぜ社会主義国のソ連は世界恐慌の影響をうけなかったのですか?

これに答えると、ソビエト革命が成功してすぐに世界恐慌が始まったのに対して「ソ連は革命後のインフラ整備に着手していたから」というのが答えに成ると思います。
実際にアメリカのニューディール政策などはソ連のインフラ整備を参考にして大規模な公共事業を行ったともいえるからです。

また大恐慌自体は資本主義で避けられない景気の波であり、ソ連は革命によってその波をリセットしていたために影響をほとんど受けなかったともいえます。

けして共産主義の実力で世界恐慌を乗り切ったといえるものではありません(もっとも、労働者が不安なく働けるというのは、経済不況からはやく脱する条件になります。今の日本は20年も間逆ですね)

まとめると、まず資本主義と社会主義はよく対比されますが、適正な対比ではありません。資本主義であっても社会主義的な政策を取り入れることは可能だからです。
そして共産主義は社会主義の1派ですが、こちらは「資本の禁止」という意味で資本主義と対立します。

そして共産主義は「壮大なる社会実験」といわれ、ソ連は崩壊、中国は資本制開放、北朝鮮は貧困ということで共産主義は失敗した実験である、と考えられています。今の中国を見れば分かりますが、共産主義には国民の経済的発展という点において、制度上の欠陥が大きいのです。

しかし、共産主義の脅威があったために、資本主義国家も社会主義的(一部共産主義的)な政策を取り入れることになり、19世紀の資本主義に比べれば社会主義と言ってもいいぐらいに変化しています。
もっとも資本主義を捨てたわけではなく民主主義と資本主義の両輪に社会主義の舵(または制御装置)をつけたのが現代の資本主義のあり方ですので修正資本主義というのです。

社会主義のメリットは日々私たちが受けています。子供が毎日学校に行けるのも、病気になっても病院にすぐに行けるのも、収入が無くなっても一応生活はできるのも、すべて社会主義的政策のおかげだからです。
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この回答へのお礼

丁寧なご解説ありがとうございました!
大変参考になりました!
もっと勉強したいと思いますm(__)m

お礼日時:2012/01/23 23:56

松戸清裕 ソ連史


なんてのを読んでみた。 No4の捕捉

10月革命段階では エスエルがボリシェヴィキと提携しており、彼らの主張が「農地解放」で、農民票を多く獲得していたので、実は議席数では エスエルの方がボリシェヴィキより多数だった。

農業生産に関しては、第二次世界大戦後まで第一次世界大戦前のレベルに達せなかった。
資本の原始的蓄積というやつで、イギリスなどでは農地囲い込みとかでジワジワ蓄積したが、ロシアでは農民から奪い取って行った。
飢餓輸出というやつで、農民から奪い取った穀物を輸出し、その金で工業殖産に突っ込んだ。
農民は飢饉で死ぬし、やる気が出ないので、農業生産も上がらないという構造です。
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この回答へのお礼

ご回答、補足ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2012/01/23 23:57

>ここで疑問なのが、なぜここで疑問なのが、なぜ資本主義国は社会主義国の影響を恐れるのですか?



大きな誤解があります。そうではないのです。[資本主義国は社会主義国の影響を恐れる]という事実は全くありません。そう教えている学校の先生が居るかも知れませんが、それは間違いです。嘘なのです。本当のところは[議会制民主主義国家は暴力思想の拡大を恐れる]といったことです。暴力思想とはマルクス・レーニン主義のことです。ロシア革命を主導したレーニンは、[目的は手段を正当化する]という命題を根本理念に置いて、ロシアを共産化しました。つまり[ロシアを共産化する]という目的の為なら、殺人・暴力・放火・爆弾テロ・強盗・詐欺・偽札作りといったあらゆる非合法的な手段は正当化されるのだという理論がマルクス・レーニン主義です。共産化とは何かというと地主を縛り上げて、地主が所有している土地を奪って、小作人に分け与えてしまいましょうということです。それがロシア革命の目的でありました。そこでは当然ながら地主の意思、地主の人格権、地主の財産権は無視されます。誰が好き好んで自分の土地を手放すものか。暴力的に地主から土地を奪わない限り、小作人に土地を分け与えることなど不可能だ。それがレーニンの思想なのです。ですから、マルクス・レーニン主義は、法の否定であり、議会制民主主義の否定そのものです。あらゆる犯罪を正当化するというのですから、法治国家である議会制民主主義国家が恐れるのも当然でありました。

シベリア出兵は第一次世界大戦とは関係ありません。そう教えている学校の先生が居るかも知れませんが、それも嘘です。本当のところは、ロシア内戦に関する干渉なのです。ロシア内戦とは、1917年から1923年にかけて行われた旧ソ連領内の内戦です。マルクス・レーニン主義を信奉する赤軍に対し、議会制民主主義を信奉する白軍が反旗を翻した戦いです。それに対して、欧米列強はシベリア出兵と総称される軍隊の派遣を実施して露骨に白軍を勝たせようとして干渉をしたのです。内戦も内政の内ですから、これも内政干渉になります。内政干渉を正当化する名目が無いから、当初は東部戦線の維持の為といった第一次世界大戦と絡めた名目を主張していましたが、それは只の口実であって、本当の目的はマルクス・レーニン主義の封じ込めだったのです。シベリア出兵にもかかわらず、白軍は劣勢であり、大勢が判明してくると列強は白軍勝利の見込みがないと判断して次第に撤兵していきました。日本だけが引き際を見極められずに最後までシベリアに残ったのですが、その経緯はここでは詳述しません。

暴力思想の拡大とは何か。日本でもマルクス・レーニン主義の影響を受けた社会主義者の爆弾テロ計画などの事件が1900年代から起きています。幸徳事件です。[手段の正当性は合法的かどうかで決定される]というのが法治国家の基本理念です。では法はどうやって決めるのか。それは議会制民主主義で決める。国民が選んだ議員による多数決で議会が決める。それが議会制民主主義国家の基本理念なのです。ですから、それはマルクス・レーニン主義とは絶対に相容れないものです。暴力的に法を踏みにじるのが暴力思想でありマルクス・レーニン主義なのです。

日本だって戦前は社会主義的政策を実施しています。例えば1906年に公布された鉄道国有法です。日本鉄道、総武鉄道、水戸鉄道、関西鉄道、九州鉄道などの民間の鉄道会社が明治時代から株式を発行して民間人の資本を幅広く集めて主要幹線を敷設していました。何のことは無い。初めから分割民営化していたのです。そうして鉄道に出資していた外国人も居ました。ところが主要幹線の運営、経営を民間に任せておくのは拙いという議論が起こって、帝国議会に鉄道国有法が提出され、激論を経て賛成多数で可決されました。民間の財産を国有化するというのだから社会主義的政策そのものです。その実現手段は議会制民主主義のルールに基づいて行われました。これが法治国家の手段であって、決して暴力的手段ではなかった。そうして成立した日本国有鉄道は、1980年代には、これまた議会制民主主義のルールに基づいて分割民営化されることになったのですが、それは後日談です。

このように資本主義国vs社会主義国といった対立構図そのものが幻想であり、幻想に基づいた質問に答えることは不可能であり、またそれに何の意味も見出すことはできません。

要は議会制民主主義を尊重するのかどうかといったことが根本的な論点なのです。マルクス・レーニン主義者は意図的に論点を資本主義vs社会主義に摩り替えようという謀略を凝らしていますが、騙されてはなりません。

話が変わってソ連が世界恐慌の影響を受けなかったという説についてですが、これもインチキな話です。第一次世界大戦、ロシア革命、ロシア内戦で混乱・疲弊したソ連は、戦後復興が最重要命題であっていわば国づくりの真っ最中だったのです。そもそも世界と貿易などしていませんから世界恐慌の影響を受けないのは当たり前のことです。

最後に資本主義と社会主義の違いですが、資本家の生産財の所有を認めるのが資本主義で、資本家の生産財の所有を認めないのが社会主義というのが基本的な違いです。自由競争、自由生産、市場価格といった概念は[資本家の生産財の所有を認める]という資本主義の基本理念から派生した概念です。では、資本家の生産財の所有を認めないとはどういうことなのか。地主は土地を所有してはいけないというのです。では土地は誰のものなのか。人民が共有する。誰のものでもない。それが社会主義の根本命題になります。

北朝鮮は確かに社会主義国です。確かに韓国と比べても、どうしてこれほどの差がついたのかと問いたくなるほど貧しい。その理由は、長年、国際的な自由市場で価格・品質を競争してきた韓国とソ連や中国の支援で保護されてきた北朝鮮では企業の競争力に決定的な差がついてしまったことなのです。

結局のところ、競争は嫌だ、皆でお手手つないで同時にゴールインしましょうというのが社会主義です。そうではなくて、皆平等の条件で自由に競争しましょうというのが資本主義なのです。
それが根本的な違いなのです。例えば社会主義の理念においては学力に関係なく、願書を提出するだけで大学に合格できます。資本主義ではそうはいかない。激烈な受験勉強をして、競争を勝ち抜かないと試験に合格しない。また資本主義では大学も他の大学と競争しています。例えばオンボロな体育館しかない大学に入学したいというスポーツ系の受験生はいないでしょう。誰だって施設が充実した大学に入りたいと考えるからです。資本主義では、大学は大学同士で競争し、受験生は受験生同士で競争します。社会主義ではこうした競争は起こりません。

資本主義国では自分ひとりだけが社会主義化することは不可能です。そうすれば競争に落ちこぼれて、どこの大学からも不合格にされるだけだからです。
一方、社会主義国で自分ひとりだけが資本主義化することも不可能です。自分ひとりだけが受験勉強しても結果に何の差もつかない。受験勉強の意味がないのです。

端的にいえば受験勉強が嫌だという考えの持ち主にとっては社会主義はメリットがあります。ただし、そうして大学に入っても体育館はオンボロで図書館にもろくな書籍も揃ってないことは我慢してねという話です。

さて、教えて!gooは資本主義なのか社会主義なのか。相互扶助という思想を見れば社会主義的と見える。しかし、他の某大手サイトと競争していると見れば、資本主義的と見える。現実に存在するものは、このように資本主義でもあり社会主義でもあるのです。どちらか一方というだけでは単純に割り切れない問題がそこにはある。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
間違いを訂正していただき、大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2012/01/23 23:58

 理論上で示された「社会主義」は実際の歴史上にも地図上にもありません。

この様な表現を奇異に感じるかもしれませんが、この「社会主義」とはK.マルクスが「モデル」として構築した枠組みのことです。また逆に「資本主義」も純粋なモデルとしては社会主義同様、歴史上にも地図上にもありません。そこにあるのは「~型資本主義」「~型社会主義」との個別のモデルです。
 質問者様が持たれている「資本主義の国に社会主義の影響がでてくるとどうなってしまうのですか?」との疑問ですが、実際にはイギリスやフランスそしてドイツの社会保障制度は「アメリカ型資本主義」を絶対的な基準モデルとする限りでは「社会主義」とされてしまいます。しかしながらフランスやドイツは歴とした資本主義体制に経済基盤を置く資本主義体制の国家であることにも間違いはありません。
 一般には「ドイツ」や北欧の国々が採用しているシステムは「社会民主主義」などと呼ばれます。ドイツや北欧そしてヨーロッパの国々に対して質問者様は違和感を感じますか?。寧ろ僕はアメリカの方が自意識過剰とも思えます。「国民皆保険制度」が先進国としては常識的な制度であるにもかかわらず、こうしたシステムを導入しようとすれば、白人の富裕層や南部の保守層からは「社会主義的である」として過激な反対運動が起こる。この方がどう考えても不自然に思えます。税金を納めているのだからそれに見合う公共サービスとしての社会保障を受けることは当然の権利であると考えるのは「社会主義的」でしょうか?。
 また隣国の事ですが、経済学や政治学上の概念としては適切なモノが見あたらず不明というのが正確なところです。
 そして「世界恐慌の時に社会主義国のソ連は一人勝ちだったということを聞きましたが、なぜ社会主義国のソ連は世界恐慌の影響をうけなかったのですか?」との御質問ですが、1929年のウォール街での株の暴落に始まる「世界恐慌」当時、ソ連はアメリカやヨーロッパとは「国家の枠組み」「経済体制」が異なることから国際経済システムから排除され影響を受けなかった。それが現在の「グローバリゼーション」とは本質的に異なる点です。
 中国やロシアが「資本主義経済のメリットとなる部分」を導入したとの点で見れば、両者が「社会主義体制」を標榜していても実際には「社会主義」ではなかったとの証明であるともいえるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
参考にさせていただきます!!

お礼日時:2012/01/23 23:58

1917年4月 アメリカ対独参戦



1917年3月 ロシア 2月革命 

1917年11月 ロシア 10月革命 ボリシェビキ権力を握る

1918年3月 ロシア、対独講和

1918年6月 アメリカ シベリア出兵決定

1918年7月 ニコライ2世殺害

1918年8月 アルハンゲリスク占領(イギリス軍)北方ロシア


社会主義政権が成立した段階ではなく、ロシアが第一次世界大戦から撤収して、ドイツの東部戦線が無くなっては困るので、ドイツと戦争を続けさせるべく ロシアの白軍を支援しようという介入という部分があります。
ボリシェビキが対独戦を続けていたのであれば、介入はなかったかも知れません。ただ、ボリシェビキは即時停戦をスローガンに権力を握ったので、これは無理かもしれませんが。
社会主義革命を潰すだけの話であれば、10月革命から出兵まで半年も時間が経つ必要はなかったと思います。

資本主義国が社会主義に対して反対するのは「私有財産制度の保持」この一点に集約されます。
私有財産を認められなかった、その前の時代に対して、自分が稼いだものは王であろうと奪うことができないというもの。


あとは、世界恐慌の時に社会主義国のソ連は一人勝ちだったということを聞きましたが、なぜ社会主義国のソ連は世界恐慌の影響をうけなかったのですか?

ケインズ経済学的に言えば、財政出動による有効需要の創造。

ドイツ:ヒトラーが再軍備とかアウトバーンづくりとかで、ドンドン財政出動させた
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5215/germ …

1933年 政権獲得で、1934年から政府支出が増えます

日本の戦前の景気
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C% …
1931年 満州事変の戦費捻出のために、歳費拡大

この辺を見ると、社会主義云々と言うよりも、大きな政府による積極的な財政出動が功を奏したんじゃないかなと。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
時代背景と参考URL、たいへん参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2012/01/23 23:59

まず、「社会主義国の ソ連 ができたとき、資本主義の国はその社会主義の影響を恐れました。

」に対する回答ですが、当時の世界情勢は君主制国家(帝国、王国)が大多数でした。社会主義はこれらの君主を否定する思想ですので、君主制国家にとっては国家転覆を図る危険な思想だったのです。
実際、社会主義国は革命を起こして建国し、当時の統治者を葬っています。
第二次世界大戦を終結させるために行われた「ヤルタ会談」などで、米国がソ連邦に対して鷹揚な態度でいることができたのは(つまり、社会主義国家に対してあまり警戒感を抱いていなかったのは)、米国に君主がいなかったせいかもしれません(英国は社会主義国に警戒していました。)。

つぎに、「資本主義の国に社会主義の影響がでてくるとどうなってしまうのですか?」に対する回答ですが、極論すると格差社会がなくなる方向に向かいます。つまり、労働者の努力が正当に反映されない世の中に向かう可能性があります。

最後に、「社会主義のメリットはなんですか?」に対する回答ですが、理論上は食いっぱぐれる人がいなくなります。つまり、理論上は国民全員が生きていけることが保証されます。
戦前、社会主義思想が日本に於いても「インテリ層で流行った」と言われるのは、この為です。それだけ、当時の日本も生きていくのは難しかったのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
丁寧にご回答いただき大変参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2012/01/24 00:01

”なぜ資本主義国は社会主義国の影響を恐れるのですか?”


  ↑
資本主義国に革命が起きて社会主義国になったら、
それまで良い思いをしてきた、お金持ちやら支配層が
損するからです。
社会主義は、貴族を廃止し、金持ちを無くし、
地主を無くして、地獄にします。

革命まで行かなくても、社会主義思想が強くなれば
労働者の力が強くなり、反面資本家の力が弱く
なります。
要するに既得権益を失う、減少するからです。

資本主義国が不況に喘いでいる中、社会主義国は
着々と経済成長を続けていました。
後になって判ったのですが、これはウソでした。
社会主義国はウソの発表をしていたのです。

マルクスと、このウソの実績に騙された多くの知識人
が社会主義に傾倒していったのです。
しかし、現代では社会主義がダメ思想であることが
実証されてしまったので、質問者さんのような疑問が
出てくるのです。


”社会主義のメリットはなんですか?”
  ↑
福祉が発達したことでしょう。
ソ連や中国でも、最低限の生活は結構保障されて
いたのです。

そして、社会主義をおそれた資本主義国家は、労働者
を保護したり、福祉に力を入れるようになりました。
これを、修正資本主義と言います。

現在は、社会主義化する危険が去ったので、
又ぞや、労働者に厳しくなっています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
簡単に説明していただき、たいへんわかりやすかったです!
ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/24 00:02

市場の論理に――というか、アダム・スミスに言わせれば「神の手」に――ゆだねていると、今日のどこかの国のように、格差が拡大しますね。

平均賃金がどんどん下がっている、といってもいい。これをいやだと考えると、どういう解決方法があるでしょうか。
それは、「市場を理性が管理する」ということになるのではないでしょうか。その方法の一つにケインズの、公共事業などを計画的に活用して、需要を計画的に作り出す、という方法です。
もっと根本的に管理するということを考えたのが社会主義です。
経済全体を計画的に組織して、生産手段、つまり、工場・土地などを国家管理して生産過剰をなくし、計画生産なので、失業者も吸収して「ワークシェアリング」する。
なぜこうしたことを考えたのかは、19世紀のヨーロッパで進行した産業革命が、貧困な、生産手段を持たない、つまり、農村からはみ出し都市に移動した労働者たちの生活環境問題が説明します。

市場に支配されないので、世界恐慌の影響は及ばなかったわけです。
資本主義は私有財産制です。社会主義は、土地や工場などを原理的には国有化します。それまでの私有財産を持っている人たちから見れば、「国有化」とは財産没収を意味します。あなたが財産もちだったらどうしますか。
とりあえずの回答です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました!
参考にさせていただきます。

お礼日時:2012/01/24 00:03

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