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海運業界の株価について以下の2点を教えてください.
・ここ数年,海運業界全体の株価が大幅に下がっている原因.
・大幅に値下がりしているにも関わらず,証券会社のページで見ることのできる,クオンツスコアの割安度が割高と評価されている理由.

日本郵船の株価に関しては4,5年前は1000円を超えていたのに,現在はその1/5くらいしかありません.
現状の問題(円高など)と,将来的な問題(たとえば,海運業界は今後無くなると考えられているなど)について詳しく教えてください.
よろしくお願いいたします.

A 回答 (2件)

>ここ数年,海運業界全体の株価が大幅に下がっている原因


 海運を営む企業は世界全体の貿易量、つまり世界全体の景気により業績が左右されます。つまり世界全体の景気敏感株になります。
 リーマン・ショック前まで新興国の経済が拡大し、生産量が拡大しました。新興国は輸出するため船を利用する回数が増え、船を利用費用が上がります。このため海運企業の売上が伸び利益も増加しました。

 しかしリーマン・ショック後は先進国の需要が減ったこともあり生産量は調整されていきます。貿易量も減少し船の利用費用も下落し、結果として海運企業の売上も減りました。

 また海運企業は船を建造し、所有しています。建造するに当たり莫大な費用がかかりますが、保有する際にもランニングコストが掛かります。リーマン・ショック前の貿易増加で各社船を作りすぎている部分がありランニングコストが業績に影響しています。

 今後、海運企業の業績が好転するには先進国の需要回復、新興国の生産拡大、それに伴う貿易量の増加が必要になります。海運企業を投資対象にするのであれば新興国の鉄鋼関連の生産量や貿易量、貿易価格を把握しておく必要があると思います。

 参考になるものとしてバルチック海運指数(ばら積み船の運賃を指数化)がありますので下記サイトをご参照ください。
http://chartpark.com/baltic.html

>クオンツスコアの割安度が割高と評価されている理由
 定量分析するのがクォンツスコアです。割安に関してはPER、PBR、移動平均線(25・75日)乖離率などから判断していたと思います。

 PERは株価利益倍率なので時価総額÷純利益、PBRは株価純資産倍率なので時価総額÷株主資本になります。ということは利益が減れば数値は上昇(割高)しやすくなります。元に戻るには時価総額が減少する必要が出てきます。

 時価総額は株価×発行株式数ですので、株価が調整され時価総額が減少する、もしくは利益が回復しないと割高という評価をされ続けると思います。
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この回答へのお礼

わかりやすく詳しい回答ありがとうございます.
船の保有数はまったく想定していませんでした.
リーマンショック前に保有数を増やしすぎてしまったんですね.

>海運企業を投資対象にするのであれば新興国の鉄鋼関連の生産量や貿易量、貿易価格を把握しておく必要があると思います。

先進国や新興国の状態を何も考えずに,ただ船と港が好きだという理由で株を買っていました.
新興国の生産量や貿易量に関しては,今までチェックしたことすらなかったので,今後は定期的にチェックして,経済に関する理解を深めたいと思います.

お礼日時:2012/01/23 00:06

 海運株は、国際的な景気の変動を受けるため、リーマンショック前のバブルと、その後のバブル崩壊の影響をもろに受けてしまった、というのが要因でしょう。



 海運株は、国際的なバラ積み線の運賃相場の影響を受けると言われていますが、下記リンクに示したとおり、ばら積み船の運賃指標はリーマンショック前に比べて大暴落しています。
http://investmenttools.com/futures/bdi_baltic_dr …
 日本郵船の株価もこれに連動して下落、現在の割高評価は、過去の「超割高」から改善の結果とみていいかと思います。

 ヨーロッパ経済の動向次第のところもありますが、海運の需要はなくなりませんので、しばらく同様の状況が続くのでは、と思います。

 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます.
日本郵船の株価は今が割安と考えるのではなく,以前が割高だったと考えるほうがよさそうですね.

お礼日時:2012/01/23 00:08

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